レポ31:津屋崎鼻灯台(2019/7/16)
福岡県の福岡市と北九州市の真ん中あたりに位置する福津(ふくつ)市。日本海に沈む西日を臨める森を抜けると、そこには地元で親子灯台と称される個性的な灯台に出会えます…
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年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。
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◼️レポ31:津屋崎鼻灯台(2019/7/16)
福岡県福津(ふくつ)市は、絶景パワースポット「光の道」で有名になった宮地嶽神社がありますが、津屋崎(つやざき)地区にも絶景スポットがあるんです。
絶景近くの灯台への入口は大峰山(おおみねさん)の山頂付近にある東郷(とうごう)神社。ここは東郷平八郎を祭神とする神社です。境内には戦艦主砲の先端部や弾などが置かれています。
灯台への入口は東郷神社近くの第一駐車場の奥です。後から分かりましたが、現在は整備不足で立入禁止だったのでしょう。チェーンがかけられていました。でも、今回はとりあえず進んでみることに。
鬱蒼とした木々の合間を抜けます。所々に案内板がありますので、迷うことはないと思いますが、道を塞ぐ倒木もたまにありました。
駐車場から5分ほど歩くと日本海を臨める「恋の浦」に着きます。そこから目と鼻の先にある木々を抜けると、お目当ての灯台が見えてきました。
津屋崎鼻(つやざきはな)灯台は前回の東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)に初点灯しました。
この灯台が特徴的なのは、灯台本来の灯器と丸く大きな照射灯が併設されていることです。そのため地元では親子灯台と呼ばれ親しまれています。
津屋崎鼻南方照射灯は津屋崎港にある岩礁地帯を照らしていす。
灯台からは大海に沈む夕陽が見えます。そばにある亀のような形の島は「相ノ島」です。空には既に赤トンボがたくさん飛び回っていました。
日が暮れると津屋崎鼻灯台が点灯をはじめ、親子灯台が出揃います。
日が沈み周囲の森が闇に落ちるまでのほんの少しの間、世界がブルーに染まりの神秘的な雰囲気になります。煌々とした灯台の白光と黄光が暗い森と空に囲まれ際立っています。
ちなみに親子灯台から海岸に降りると、絶景の夕陽が拝めます。
大峰山のある渡(わたり)半島は西向きに出っ張っている地形をしています。、そのため日本海側ですが南向きの港であり、比較的穏やかな風が吹くので釣り人にも人気です。
渡半島西端の岩場地帯から臨む夕陽。遮るもののないパノラマは絶景スポットです。
ちなみに、岩場地帯から親子灯台へ向かう山道の入口はこの看板が目印です。大体5分くらい歩けば灯台に到着できます。暗くなると到達は少し厳しいと思いますが。
入口が分かりにくいですが、北九州津屋崎病院から奥へ進み、海岸へ出る道の途中に看板がありますので、見落とし注意ください。
是非とも夕暮れ時に訪れて頂きたい灯台です。
村上 記
年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台を訪れる魅力などをお伝えするプロジェクト。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う方々の想いを大事にしていきたいです。