レポ24:門司埼灯台(2019/5/4)
1日に4度潮流の向きが変わり日本三大急潮流の一つとされる関門海峡。絶えず往来する船舶を福岡県北九州市の門司(もじ)の地より眺めている灯台を訪問してきました…
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年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。
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◼️レポ24:門司埼灯台(2019/5/4)
今回の訪問のスタート地点は関門海峡の山口県下関(しものせき)側。JR下関駅よりバス等で唐戸(からと)市場まで行き、そこから少し東へ歩いた関門橋の足下に関門人道トンネル入り口があります。
下関側から対岸の福岡県北九州市にある門司(もじ)地区に目をやると、関門橋の足元の先端に今回のお目当てである門司埼灯台があるのが分かります。
今回は車専用の関門トンネルの下に作った人道トンネル(海底部780m)を使用して、下関の「みもすそ川」から対岸の門司の「めかり」に渡ってみようと思います。
ちなみに歩行者は無料ですが、自転車やは20円の通行料金が発生しますのでご注意ください。
地下に降りると少し広がりのある空間に出て、下関・門司地区の観光名所などの紹介がされています。
全長780mの人道トンネルを歩きます。自転車も押して歩けば渡れます。一応、ここは国道2号線なんですね。
県境もトンネルの半ばにあります。近隣の方々がジョギングやウォーキングしているのを横目に黙々と歩きます。
門司側にたるエレベーターから外に出ると、そこは対岸の関門橋の足下でした。
出てすぐのところにあるのは和布刈(めかり)神社の鳥居です。鳥居の先は海しかないのですが、なかなか珍しいスポットです。
この神社のすぐそばの鼻先に佇んでいるのが、門司埼(もじさき)灯台です。
関門海峡は1日に4度向きを変えるといわれており、海峡の狭さや海流の速さ、航路の複雑さから日本三大急潮流の一つに数えられます。
門司埼灯台の北東1kmあたりが最も潮流が早く10ノット(約18km)に達するとのこと。そのため、危険な関門海峡を通過する際には、パイロット(水先人)が同乗が義務付けられているそうです。
関門海峡は船舶の往来が1日約500艘くらいだそうなので、最も海峡が狭まっているこの場所からは、ひっきりなしに船舶が往来していました。ずーっと眺めていても、飽きません。
ちなみに和布刈(めかり)神社の「和布刈」とは「ワカメを刈る」の意味だそうです。
村上 記