見出し画像

レポ61:波戸岬灯台(2020/8/18)

佐賀県唐津(からつ)市の東松浦半島の先端である波戸岬(はどみさき)。日本の渚百景にも選ばれた場所にあるキュートな灯台を訪れました。

=================================

年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。

※今後も不定期で灯台情報を更新(無料)していきます。ご興味のある方は『全国の灯台巡礼レポ』よりフォローをお願いします

◼️レポ61:波戸岬灯台(2020/8/18)

画像1

佐賀県唐津市には豊臣秀吉が「唐入り(文禄・慶長の役)」のために築城した名護屋城跡があります。また、そのために全国から大名が集まり、現在も陣跡が史跡として残されており、波戸岬に向かう途中に点在しています。
写真は何の変哲もない道ですが徳川家康の本陣跡だそうです。

画像2

先端まで行く着くと波戸岬(はどみさき)に到着。岬は壱岐水道に面する玄海国定公園に指定されており海中展望塔など観光施設整備されています。
無料駐車場にはサザエのつぼ焼き小屋が並んでいます。公園に近い駐車場は有料ですが、園内まで車で乗り入れることが可能です。

画像3

波戸岬は西側に湾曲した形をしており、駐車場すぐ近くには海水浴場があります。海水浴場入口には韓国の済州(チェジュ)島の城門に置かれていた石像トルハルバン(石のお爺さん)が見守っています。※唐津市は済州の西帰浦(ソギポ)市の姉妹都市

画像4

「波戸(はど)岬」をもじって「ハート岬」とし恋人の聖地サテライトにも認定されています。また「九州最西北端の地」ともされていますが定義は曖昧そうです。少し話は逸れますが「北緯33度33分(33 33 3N)」とゾロ目になっています(波戸岬灯台も同様の北緯)。

画像16

道沿いに先端まで歩いていくと鳥居が見えてきます。

画像5

灯台すぐそばにある岬神社の鳥居。恋人と鳥居をくぐると恋愛成就するとか。灯台目当ての人には全く無縁ですが、鳥居越しの灯台というのもオツなものです。

画像8

波戸岬灯台(灯台は「はどのみさき」と読みます)は初点灯が1949年(昭和24年)と比較的新しいです。平成2年に改築されているそうですが、円柱状の丸みのある灯塔シルエットがキュートです。

画像8

磯の方に降りていくとこれまた少し小さめの鳥居があります。振り返ると青空と緑に映える真っ白い灯台の姿が。

画像9

波戸岬からは、東から半時計回りに加部島・小川島・加唐島・松島・馬渡島など唐津七島の離島が取り囲んでおり、見ていて飽きがきません。

画像10

馬渡島に向かう時に渡船「ゆうしょう」からも波戸岬灯台がバッチリ見えていました。

画像11

岬は「日本渚百選」にも選ばれており、夕陽が沈む頃には恋人たちが訪れるスポットになっています。

画像12

灯台の背後は松林にもなっており、林道を歩くと海水浴場側の遊歩道にたどり着きます。

画像13

画像16

近くで見ると灯塔の裏側の形状は角ばっており複雑で、なんというかオシャレ感が醸し出ていました。

画像14

しばらくの間、夕陽が沈むのを待っていましたが、この日は猛暑日だし独り待つのは耐え難かったので、帰路につくことにしました。
また秋冬の季節に訪れたいと思います。

画像15

村上 記

年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台を訪れる魅力などをお伝えするプロジェクト。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う方々の想いを大事にしていきたいです。