レポ28:下関市あるかぽーと東防波堤灯台(2019/6/13)
山口県下関市唐戸市場近くの東港地区は対岸の福岡県北九州市の門司港と連絡船が往復し観光地化しています。そんな賑やかな街の華やかなデザイン灯台を訪ねました…
=================================
年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。
※今後も不定期で灯台情報を更新していきます(無料)。ご興味のある方は『全国の灯台巡礼レポ』をフォローお願いします
◼️レポ28:下関市あるかぽーと東防波堤灯台(2019/6/13)
山口県下関(しものせき)市と福岡県北九州市門司(もじ)区を繋ぐ連絡船、関門汽船。今回は門司港からフェリーで下関に渡ってみました。
出発はJR門司港駅前から。JR九州鹿児島本線の起点駅である門司港駅には2019年3月に改装リニューアルしたばかりの駅舎がそびえ立っています。
駅前の噴水広場から海側へ向かって歩くと、すぐに汽船乗り場が見えてきます。関門汽船は市民の足だけでなく、観光地を繋ぐ主要導線になっています。
下関側へはフェリーで片道たった5分で到着します。
ちなみに同じ乗り場から、宮本武蔵と佐々木小次郎決闘の地である巌流島(正式名称:舟島)に片道10分ほどで渡ることが出来ます。
乗り場からは門司港の"デザイン灯台"である門司西海岸5号防波堤灯台が見えます。
"デザイン灯台"というのは、海上保安庁が地方自治体などと連携し、地方の観光資源・特産品などをモチーフに主に防波堤灯台をシンボル化する取り組みです。
たとえば門司西海岸5号防波堤灯台は「周辺観光戦略に合わせレトロ風塔屋をイメージ」した灯台です。可愛らしいフォルムの灯塔が特徴的。
出航するとあっという間に対岸の唐戸市場の埠頭へ。到着時には関門海峡をバックに防波堤灯台が見えます。
下関側はフグ(地元では"ふく"と呼ぶ)や唐戸市場がメインの観光地ですが、唐戸市場は行くなら午前中の方が良いですね。
唐戸市場側には西洋灯台をイメージした"デザイン灯台"の下関外浜町防波堤灯台が建っています。とにかく観光船の往来の多い港です。
向かいの白灯台が下関市あるかぽーと東防波堤灯台で、地元ではこの2基を恋人灯台とも呼んでいます。
灯台のバックに見えるのは海響館と横丁の観覧車です。
反対側に歩いているそばから、入港してくる船が続々ときます。
唐戸桟橋にある白灯に向かいます。
こちらは関門橋をバックに写真が撮れるのでこれまた絵になります。
灯台の足下に銘板がある、という少しオシャレなデザインをしています。でも、せっかくなら灯台門扉の「落書禁止」はもう少しさり気なく表示して欲しかったなぁ。
しかし、この下関市あるかぽーと東防波堤灯台は海上保安庁が記しているデザイン灯台一覧には載っていないんですよね。でも、外浜町防波堤灯台はデザイン灯台になっており、この違いは気になるところ。
ちなみに「あるかぽーと」というのは、理想郷という意味の「アルカディア」と港の英語の「ポート」を足した造語です。
そんなこんなで一路、門司港へ再び戻ります。
今度は門司西海岸5号防波堤灯台の足下まで行きます。港をグルリと回らないといけないため、汽船乗り場からやや歩きます。
こちらから臨む関門橋も良く様になっています。
ほんのわずかな時間でオシャレな防波堤灯台が3基も観れるお得スポットなのです。
村上 記