赤穂ギャベの織り手になりませんか?
ひょんなことから岡山の山中の元小学校舎を利用した「アーツ&クラフツビレッジ」を訪ねました。木々の葉擦れと水音が響く渓谷沿いにポツンと開けた元校庭に車を乗り入れると、遊んでいたニワトリさんが出迎えてくれる。広々とした教室のワークスペースにあらゆる種類の織り機がいっぱい!カフェスペースには自作の土のベンチ、椅子、敷物、そして染織作品。https://arts-craftsvillage.com/
日本にこんな理想郷があったことを初めて知りました。
20数年も木工や染織作品を作りながら持続可能な暮らしを模索してこられたこの地で赤穂ギャベのワークショップを開催いたします。
赤穂緞通は一人前になるのに10年はかかると言われています。特注で作らなければならない機や独立した広い機場など、作りたいと思っている人は多いにもかかわらず実際に織り手になれるのはほんの一握りの人です。
そこから発展して、大陸から伝わった美しい絨毯を日本の素材と色彩で表現しようと試みている赤穂ギャベは、誰でも作れることを目指してきました。
試行錯誤を始めてから2年以上が経ち、理想とする作品ができてきたかな、って思ってます。
正倉院宝物の花氈よりパターンをとり、本藍染めと草木染め木綿糸で作った「宝相華」
こちらは現在制作中の花くい鳥。地を梨地の金色にしたくて挑戦中!
2枚ともテーマは華やかでおおらかな天平文化です。大陸から伝わった異国の絨毯を日本ならではの素材と色柄に置き換えて作るというのは、最初の創案者からずっと赤穂緞通が目指してきた世界なんです。私は元来不器用なので、やりたいことは頭の中にあるのだけれど、なかなか実物化するのが難しい。でもこれはとても楽しい作業です。あなたも作ってみませんか?
それほど難しくはありません。必要なのは手仕事にたいする情熱と根気。そして少しだけ生活の質の変化。現代の暮らしから離れて、必要なモノは自分で作る昔から続いてきた継続可能な暮らしをしてみようという意識かな。
NHKBSで放送していた「シルクロード」シリーズでは、オアシスの市に自分で織った敷物を1本だけ担いで売りに来た遊牧民の姿がありました。それを私は目指します。
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