応援部はロックバンド!?
こんにちは!突然ですが私は、日本のロック、いわゆる「邦ロック」が大好きです。この新歓noteもVaundyの曲を聴きながら書いています笑。今回はそんな私が昨年参加した音楽フェスの話と(そこからちょっと派生して)応援部での目標についても勝手に語っちゃおうかな〜と思います。
昨年の夏、千葉県で行われたROCK IN JAPAN FESTIVAL(通称ロッキン)にクラスの友達と参加しました。ロッキンは日本最大級の夏フェスで、5日間にわたり国内の様々なアーティストが完全野外のステージで演奏します。大規模なフェスはだいたい関東圏で行われるので、地方出身の私が邦ロックのフェスに参加するのはこのときが初めてでした。大抵のイベントはやはり東京中心に開かれるので、大学生活を東京で過ごせるのは色んなライブなどに気軽に参加できて良いな~と思っています笑。
初めて参加して感じたフェスの醍醐味は、ライブとは違ってたくさんのアーティストが次々に出てくるからこそ、それまで自分が知らなかったアーティストと「運命の出会い」ができるところです。私はこのフェスで初めて聴いて感動した曲がいくつもあり、今でも時々YouTubeやSpotifyで聴き返しています。
その中でも特に鮮明に記憶に残っているのが、サンボマスターの「花束」という歌です。サンボマスターは3人組のロックバンドなのですが、私は正直に言うとそれまでサンボマスターの曲を聴いたことがありませんでした。何となく「休憩がてら聴いてみるか~」という感じで、会場の後ろの方に何人かで座ったのを覚えています。
ところが演奏が始まると、私はすぐ彼らの迫力に圧倒されました。まず、ボーカルの山口さんの熱気に満ちたMC(曲間での演奏者のトークのことです)に感動。死ぬなよ、生きろよ、生きてまたフェスで会おうぜ…というアツいメッセージが山口さんからとめどなく溢れてきて、本当に驚きました。「生きろ」なんてちょっと大袈裟ではないかと思うかもしれませんが、なぜか山口さんの発する言葉は私の中にすっと入ってきて、そのまま心にグサグサ刺さりました。「君は君のままで良いんだ」とか、普通ならあまりにもストレートすぎてダサく思えてしまいそうな言葉も、山口さんが言っているとダサくない。むしろ、それが本当に山口さんの 「魂」から出てきた本気の言葉なのだろうな、ということがひしひしと伝わってくるからこそ、かっこいいと思えるし、素直に自分の中に受け入れることができたのだと思います。
サンボマスターの曲「花束」は、自分の大切な人に花束を贈ろう、という曲でもあると同時に、サンボマスターが私たちを「あなたは花束」だと励ましてくれる曲でもあります。最後に演奏された曲がこの「花束」だったのですが、初めて聴く歌のはずなのに、そのリズミカルなテンポとアツい歌声にしっかり心を掴まれ、気づいたら私も友達も立ち上がってコールアンドレスポンス(ボーカルと聴衆の歌の掛け合い)に参加していました。ふと周囲を見ると、先ほどまで後方で座っていた他の人たちもみんな立ち上がり、腕を振ったり一緒に歌ったりして、すっかりノリノリになっていました笑。数え切れないほどの聴衆に元気と笑顔を与え、会場全体を盛り上げたサンボマスターの凄さに、ただただ圧倒されました。退場後も「めっちゃ良かったね!」「感動した!」という言葉があちこちから聞こえて、なんだか私まで胸が熱くなりました。(私の語彙力ではサンボマスターの魅力を表現し尽くせないので、ぜひライブ映像を見て迫力を体感してみてほしいです…!)
ここで急に応援部の話になるのですが、実は応援部もロックバンドみたいなものなのでは!?とフェスを振り返ってみてふと思いました。野球応援において、応援部の使命は野球部の方々にエールを届けることなのですが、そのためには応援席に来てくださったお客様の協力が必要です。お客様の中には毎試合来てくださる方もいれば、たまたま足を運んでくださった方もいます。フェスも似ていて、会場にはそのバンドの大ファンもいれば、そのバンドの曲をほとんど聴いたことがない人も一定数いるわけです。歌を知っていたり定番のフリを知っていたりするファンの人がノリノリでライブに参加してくれたとしても、歌もフリも知らない人がそのバンドの演奏に夢中になってくれるかどうかは、まさにそのバンドの力量にかかっています。
私たちは3月下旬の合宿で、合わせ練という実際の野球応援を想定した練習を何度も行い、「一人でも多くのお客様が応援部と共に声を出して応援してくださるような応援席」を目指し、コールや演奏でできる様々な工夫を考えました。野球応援に慣れていない方も含めて、全てのお客様に応援に参加していただくにはどうしたら良いか?…難しいことですが、サンボマスターを思い出すと、不可能ではないのだなと感じます。熱意溢れる力強い演奏や、誠実で本気の言葉があれば、座っていた人を立ち上がらせ、一緒に歌を歌うこともできる。このことを私はサンボマスターから学べたと思っています。大仰かもしれませんが、応援部として(そしてその中の吹奏楽団の一部員として)、一人でも多くのお客様に野球応援の歓びを知っていただき、東大野球部ひいては東大応援部の「大ファン」になっていただけるような演奏や声援をすることが私の目標です。
新入生の皆さんは、4月からの東京六大学野球春季リーグ戦に足を運んでみて下さい。その際はぜひ応援部の活躍にも注目してみてほしいです。きっと応援の魅力が伝わって、応援部にも入りたくなるはずです笑!東大応援部でお待ちしております!(期末レポート並みの長文を最後まで読んでいただきありがとうございました 😭)
吹奏楽団二年 みと