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新歓のおもひで

0、はじめに
 こんにちは!リーダー二年の松﨑です。入学式が終わっていよいよ対面授業が始まりますね。新入生はキャンパスに行く日が増え、今まで以上に様々な団体の新歓に行くことになるでしょう。そこで私は、昨年の自分自身の新歓について語っていきたいと思います。「後悔のない選択」をするためにも、新入生には是非読んでほしいです!
しかし、文章がかなり長いので、時間がない人は、「4、終わりに」まですっ飛ばしていただいて大丈夫です。

1、大学はサークルだよね期
 入学当初の私は、「大学といったらサークルだから、サークルに入ろう」と考えていました。小中では野球、高校では合唱をやっていたため、それらのサークルに行ってみました。

 まずは合唱サークル。東大には合唱サークルが7、8個あり、どれに行くか迷いました。複数個行く選択肢ももちろんありましたが、体験練習が被っていたこともあり、絞らなければなりませんでした。最終的には、それらの合唱サークルが一同に会するプチコンサートがあったので、それを聞いてとあるサークルに行ってみました。そのサークルは混声合唱サークルでした。高校が男子校だったため、混声合唱は中学ぶり。「ちょっと男子〜」なんて言われていたのを思い出しました。
 サークル自体は人の良さが感じられましたが、男声合唱が好きだった私は、イマイチ混声合唱にのめり込むことができませんでした。また、体を動かしたいとも考えたので、他のサークルを見てみることにしました。

 次に行ったのが野球サークル。こちらも4つくらいあって、どれに行くか迷いましたが、自分の日程に練習試合が合ったサークルに行きました。野球を真面目にやるのは中学ぶりでしたが、体は覚えているとはよく言ったもので、ブランクを感じさせない動きができました。(周りに上手いと言われたので、私の感想ではありません。)野球部時代は楽しくなかったのに、部活を引退すると楽しくなるのはなぜなんでしょうか?

実は私、野球できるんです。

久しぶりの野球はとても楽しいものでした。雰囲気も良く、楽しく野球ができそうだと感じました。しかし、「スポーツをするなら真剣にやりたい、大学の4年間が何かに打ち込む最後のチャンス」とも考えました。そこで、運動会部活に入るという選択肢が浮上してきました。

2、やっぱり部活にしよう期
 とは言ったものの、高校で野球部に所属していないブランクのある状態で、野球部に入ろうとは思いませんでした。「やるなら大学から始める人もいる種目にしよう」と考えました。

 まず行ったのはヨット部でした。上クラにヨット部の先輩がいたことがきっかけです。入学当時は全く考えていないどころか、ヨット部の存在自体を知りませんでしたが、「とりあえず新しいことやってみたら世界変わる。ヨット楽しいから乗ってみてほしい。」と先輩に言われたので、その言葉を信じてヨットの試乗会に行ってみました。
 神奈川の葉山という港まで行ったのですが、その時点で遠足のようで楽しかったです。海無し県埼玉で生まれ育ち、海を見るだけで興奮する単純な子である私にとって、その遠足先が海だというのもワクワクさせました。実際に行ってヨットに乗ってみましたが、初めてなのにも関わらず、とても楽しかったです。風を帆に孕んで進むヨットは、スピードも出てとても爽快感がありました。海面スレスレでバランスをとる経験はもちろん初めてで、とてもワクワクしました。上クラの先輩の言っていた通り、自分の中の世界が変わったと言っても過言ではありませんでした。
 ヨットに興味がないという人も、ヨット部の試乗会には是非行ってみてほしいです。この機会を逃したら、人生でヨットに乗る機会はもう無いかもしれませんよ?また、部員の先輩方も良い人ばかりで、非常に興味を惹かれました。

試乗会是非行ってください!

 また、ラグビー部の新歓にも行ってみました。私の母校では、体育の授業でラグビーが必修となっており、(一体どんな名門なんでしょうか。)その時のラグビーをプレーすることの楽しさから、行ってみることにしました。私の外見を知っている人は、「あんなガリガリの奴がラグビー?」なんて思うかもしれません。しかし、ラグビーは比較的小柄な人もできるポジションがあり、私はそのポジションを希望しました。パスを出して攻撃を展開していくポジションであったため、野球をやっていた私にとって最も向いており、先輩方も「本当に初心者?」と驚くほどでした。それがとても嬉しく何度も体験練習に足を運びました。(私って単純ですね。)更に、新歓ラグビー大会では、特別賞を受賞させていただきました。どうやら私には才能があったようです。(実際は新歓でおだてられてるだけだと思います。)
 しかし、ラグビーに関しては大きな懸念事項がありました。それはやはり体重面での心配です。「食も細い私が大きくなれるのか」というのが不安でした。しかし、先輩方が、「食事の回数増やせば大丈夫、ここで自分に負けないで食トレ頑張って、一緒に試合出よう」と言ってくださり、私の中の不安は拭い去られました。
 ラグビー部も御多分に洩れず良い人ばかりで、私は周りの人に恵まれていて幸せ者だと、しみじみと感じました。そんな良い環境で、4年間頑張ろうとも考えました。

ラグビー場で撮った映え写真

3、選ばれたのは、あy...応援部期
 様々な部活の良さを知り、決断しかねる日々は5月にまで及びました。それでも最終的に入部したのは応援部リーダーでした。ここまで全く書いていないので、唐突に出てきたと思う方もいるかもしれませんが、実は応援部に関しても、ヨット部ラグビー部と同時に新歓に行っていました。
 元々応援部という存在は、入学前から知っていました。私の母校には応援団がありました。(素晴らしい名門ですね。)応援団は、その全力で華麗な演舞で生徒を魅了し、加えてユーモアも兼ね備えていて在校生の注目を一手に浴びている、いわば学校のヒーローでした。そんなヒーローに憧れの思いを抱いておりましたが、応援団はとても厳しい団体と聞いていたし実際に友達も大変と言っていたので、自分がそのように応援部に入ろうとは考えてもいませんでした。
 しかし、高校で応援団をやっており、大学でも続けていらっしゃる先輩に声をかけていただきました。その先輩から東大応援部の話を聞き、応援部の魅力を感じました。そこから応援部が入部の選択肢となりました。
 そして足を運んだ神宮球場で、応援部に魅了されました。試合序盤こそ、雰囲気に上手く乗れず楽しいとは感じませんでしたが、段々慣れていき、チャンス到来時は部員の先輩方と一緒に応援することができました。その時、「選手のために全力になって応援できる人たちが、こんなにもたくさんいるのか」そう強く感じました。元々野球をプレーしていたこともあり、純粋に野球を見るのが面白くはあったのですが、それ以上に、応援席で熱くなれるということが私の心を動かしました。「ここでこの人たちと一緒に応援したい」、そう考えるようになりました。
 神宮応援で感動を得られましたが、入部することには逡巡がありました。というのも、応援部に入るということは、スポーツをするプレイヤーではなくなるということを意味します。普段は応援という主役ではない役割を担うリーダーも、ステージで演舞をするときは主役であり、プレイヤーであると言えます。しかし、ここではそういう意味ではなく、「スポーツをしない」という意味で書かせていただきました。私にとってそれは大きな意味を持っていました。なぜなら、自分でプレーをするからこそ得られる感動があると考えていたし、スタメンを奪い合うなどの仲間と切磋琢磨することで自分自身がより成長出来ると考えていたからです。
 そのような逡巡がありながらも、私は応援部に入部しました。人のためにあんなに頑張れる人がたくさんいる、というのがこの上ない魅力だと感じたし、応援するからこそ得られる感動があるとも考えたからです。私は二年部員でまだ一年しか経験していませんが、実際に応援部だからこそ得られる感動も、熱くなれる瞬間もあったし、それを分かち合える仲間もできたと感じています。

苦楽を分かち合うリーダー同期
他パートとも仲良し❤️

4、終わりに
 ここまで長々と文章を書いてきましたが、結局何が言いたいかと言うと、新入生には色々な部活サークルを見てほしいということです。
 私は上述のように、新歓の時に色々考え悩みぬいた上での決断だったので、応援部に入部したことは一度も後悔したことがありません。「後悔先に立たず」ということわざがありますが、後になって「やっぱりこうすればよかった」と考えてもどうしようもないし、とても無駄なことだと思います。そうならないためにも、色々な団体の新歓に行って、色々考えた上で自分の道を自分で切り拓いていってほしいです。これを読んでくれている新入生が楽しい4年間を送れることを祈っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

リーダー二年 松﨑

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