一夏
ほたるが町に夏をつれてくる。
学生の頃はあんなに長かった夏休みも、
大人になれば、
ただ平日と休日を繰り返す日々。
冒険をしたり、
知らない町にひとり行ってみたり、
友達とお祭りで浴衣を着ようか迷うことも
なくなってしまった。
新学期、久しぶりに会った友達が
少し大人っぽくなっていたり、
好きな人が変わっていたり、
大きいことじゃなくて、
半径5センチの
そういう変化が好きだった。
昨日の自分とは、もう違う。
どんなにあがいても
あのキラキラと輝いていた頃には戻れないけれど、
その青春を思い出したいときには
この物語をみたくなる。
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今日の物語
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