02:苦しみから解放される方法 注意点その2
今回も本書(本note?なんて呼べばええんや)の注意点について。
注意点その2:「苦しみからの解放とはユートピアではない」ということ
何度も経験あるのですが、こういう「苦しみから解放される方法」のようなものを書いていると、必ずといっていいほど
「このnoteを読んだら絶対に幸せになれますかぁー!?」
と、もの凄い勢いで聞いてくる人がいます。
その質問に出てくる「幸せ」というのが
「自分にとって悪いことが二度と起きない」
「自分にとって都合の良いことばかりが起きる」
「何が起きても悪い気分にならない」
といったユートピアみたいな定義ならば、いや、十中八九そういう定義で聞いてきているのですが、そういう質問に対しては
「絶対なれぬ!」が私の返答となります。
ここでいう「苦しみからの解放」というのは、「自分にとって都合の悪いことが起きなくなる」ではなく、
ましてや「悪い気分にならなくなる」「病気に罹らなくなる」「死ななくなる」などではありません。
「もし~になったらどうしよう」とか「~すればよかった」とか「あの人にああ言われた」とか「~が起きなければよかったのに」等の、
自分を制限し、自分を痛めつけている苦しみからの解放のことであります。
例えば風邪をひいたとき、「苦しみから解放される」を誤解している人は
「何で苦しみから解放されたのに風邪をひくんだ!」
「そうか、風邪をひいても苦しくならないんだ!でも苦しいじゃないか!どういうことなんだ!」などと勘違いしますが、
苦しみから解放されても風邪をひくときはひくし、風邪の症状で苦しむときは苦しむし、ウルトラマンだって死ぬときゎ死ぬんです。
そうではなく、「苦しみから解放される」とは、
「明日から旅行なのに何でこんなことになるんだ」とか
「悪化して長引いたらどうしよう」とか
「不摂生するんじゃなかった」とか
「会社で部長からグチャグチャ言われた」とか、
そういう不要な思い煩いから解放され、ただひたすら風邪の症状で苦しむということです。
※そもそも、ゴータマ・シッダールタの説いた「苦しみ(ドゥッカ)」も、「思うがままにならないこと」の意味で、病気で苦しい~死ぬ~の意味じゃないで。
「何だそんなことか」「良いことが起きてハッピーになれるんじゃないのかよ!」と思った人は、こんなもの読まずにさっさと自称マスターのところへ行けばよろしい。
セミナーや情報商材を高値で売りつけられ依存させられて、さぞかしハッピーにしてもらえることでしょう。
でも、あれだけ雨後の筍の如く湧いていた自称マスター達はどこへ行ったのだろう?
あの引き寄せ系の権化である『ザ・シークレット』の作者ロンダバーンも、現在は所謂「悟り系」になってるし、どういうことだよ、誰か説明してくれよ!などと思ってしまいます。
以上、書籍化という皮算用の下、なるべく真面目に書こうとしていたのだけれど、やはりと言うべきか「ネタを挟まずにはいられない病」が出てきたので次回に続く。
次回からはいよいよ方法の紹介に入ります。