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05:苦しみから解放される方法その3 精神安定剤を飲む

ゲーム、読書と続きましたが、今回の方法はこれ。

これも一時的な方法なのですが、場合によっては、いや場合によらなくても、ゲームや読書の比にならないほど効果的な方法といえるでしょう。

事の顛末

まず私がクスリに手を出した顛末を書いてまいりますと、サイトにも書いた通り、人生に行き詰まり悶々としてたとき、鶴見済氏の『人格改造マニュアル』の中にある

「気分が悪いのに精神科にかからないなんて、歯が痛いのに歯医者に行かないようなもの」

という記述を読み、「そうか!医者に行って気分が良くなるクスリをもらえばいいのか!!」とハッスルして医者に行ったのがコトの始まりです。

そんなわけで叡電出町柳駅の北にある某診療所に、なぜか一乗寺の自宅から歩いていき、
「死ぬぅぅぅぅぅ」「ああもうだめ!死ぬ!」「死んじゃうヤッホ!」
などとカウンセラーと医者に訴え、デパスとドグマチールをもらったのであります。

※その診療所はアルコール依存の治療がメインで、アル中向けの資料が沢山あった。当時、酒など殆ど飲んだことなかった私は、「酒飲んで止められなくなるとか馬鹿じゃねぇの」などと依存症のパンフを読んで思っていたのだが、まさか自分がその馬鹿になるとは、一体誰が予想したであろうか。

早速家に帰って飲んでみたのですが、ドグマチールの方は飲んでも効かず、デパスを飲んだら落ち着くどころか眠くなって寝てしまいました。(そういう意味では、デパスは睡眠薬代わりには優秀やと思う。昼間飲んだら寝てしまうけど)

そこでまた診療所に行き「眠くなるだけじゃないか」といってチェンジしてもらい、何度かのチェンジの後、「レキソタン」という安定剤を処方されました。

このレキソを飲んでみると、30分もしないうちに、頭の中の騒めきや鬱屈とした気分がスッと静まり、何か思考がクリアになったではありませんか!

これにはたまげて、「こ、これが…『明鏡止水の境地』というやつか!」と一人喜んでおりました。

そんなわけで、私の愛飲するクスリはレキソの5㎜となり、その後の東大受験や東大生活において大変お世話になったのでありました。

ちなみに、その診療所へは酒を沢山飲むようになってからは行かなくなりました。
行くのが面倒だし酒の方が手軽に買えてクスリより何倍も気持ちいいし、何よりアル中治療の診療所に酔っぱらって行くなんて、飛んで火にいる夏の虫じゃないですか。

ここぞという時に飲む!

このように、一口に精神安定剤といっても、人によって効くクスリと効かないのがあるので、
ピッタリ当てはまるやつが見つかるまでは粘り強く医者に通いましょう。

私みたいにレキソが効く人もいれば、いやデパスだ、ワイパックスだ、メイラックスだ等々、やっぱり人によって合うクスリが異なります。

そして、ピッタリの薬が見つかったら、1日3回きちんと飲むのでなく、
ここぞという時に飲むようにしましょう。

何でかというと、飲んでいる人は分かるでしょうが、安定剤も酒同様、飲み続けていると耐性ができて段々効かなくなってくるのです。

それを防ぐため、またクスリ代をケチるために、私はここぞという時だけ飲んでいました。

まぁこれはあくまで私の場合なので、ちゃんと飲んだ方がいいかもしれません。安定剤はともかく、抗うつ剤はきちんと定期的に飲まないと効果が出ないと言うし。

※私の場合、抗うつ剤とはどうも相性が悪く、どれを飲んでも効かなかったのですぐやめた。一番効いたのがアモキサンだったけど、副作用で便秘になるからそっちの方がキツかったのでやめた。あとサイトにも書いたけど、SSRIはやめといた方がいいと今でも思ってる。

該当記事SSRI漬けにはなるな
この記事を読んで救われた人が数名いたのは大変喜ばしいこと。

依存症には気を付けよう!

ただ、東大入学後は保健センターにて安定剤や睡眠薬が薬価のみで手に入るので、毎日飲んでおりました。

毎日といっても3錠ではなく1錠か2錠ほどで、クスリ代が勿体ないのでODなんてせず、ちゃんと用量を守って飲んでおりました。(結局ODてしたことないや。というか、酒の量の方が問題だった)

そんな大学生のある日、何かの拍子に「もしこのまま飲まなくなったらどうなるんだろ」と思って1日飲まずにいると、何か震えてくるし不安が押し寄せてくるし、酒飲んで無理して寝たらパズズ(エクソシストのやつ)が出てくる変な夢を見て脂汗を流すなど、散々な目にあった覚えがあります。

やっぱ酒と同様、安定剤にも依存性があるので、その辺は気を付けた方がいいかもしれません。

結局、安定剤を飲んでいたのは京都のブラック企業にいる頃までで、山梨に島流しにされてからは車を運転せにゃならんので、酒同様にクスリも飲む機会が段々と減り、そのまま飲まなくなったのでありました。

そういえば、その京都ブラック時代に貯めてたレキソが今でも何十錠か残っていて、もう10年以上前のやつだけど、死ぬときに飲もうかな、などと考えております。

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何十年も経ったクスリに効果があるのかは分からないし、害があるかもしれんけど、死ぬ前やからええやろ、私は石田三成じゃないし、と思っております。

以上、今回は人によっては全くためにならない回だったけど、病院行かずに悩み続けるくらいなら、病院行って安定剤飲んでスッキリした方がええと思うけどなと思います。

特に、大学生の人は診察代がタダだろうから、悩むヒマがあったら大学の保健センター行って安定剤もらおう。

次回に続く。