22:苦しみから解放される方法 実践 感情の直接体験
これまで理論的な内容が殆どだったので、今回は実践について書いてみます。
前回の「お手上げ」も実践みたいなもんだったけど、まあええわ。
感情の直接体験とは何だ?
今回紹介する実践方法は「感情の直接体験」について。
これは何かというと『ポケットの中のダイヤモンド』という本に出てくる方法で、簡単に説明すると
「頭の中で繰り返している物語を抜きにして、そのままの感情を体験する」
というものであり、さらには
「感情は、物語とつながっていなければ、物語抜きでは存在できない」
と自分自身で気付くことであります。
以前書いた解説記事:解説『ポケットの中のダイアモンド』
そして、本書の言葉を引用させていただくと
ということで、あなたが定義付けしている「あなた」、つまりエゴおよびエゴが生み出す苦しみから自由になるわけです。
私なりのやり方
まぁ、上で書いたことは実際に体験してみないと何のことやらサッパリだし、そもそもやり方が分からないという人が殆どでしょうから、ここに書いておきます。
『ポケットの中のダイヤモンド』には具体的やり方が書いてないので、本邦初公開や!
まず第1にやることは、「自分は今、○○のことで怒ってる」「自分は今、××のことで恐れている」「自分は今、△△のことでウンザリしている」等、自分の感情およびその原因となっている思考に気付くこと。
自分の思考や感情を観察し、それに気付かないとどうしようもないので、以前話した基本「思考の観察」「気付き」が必要となります。
ここで、『エイブラハム銀本』とかの引き寄せ系だと「違うストーリーを語りましょう」などとなるのですが、そんなことしても苦しみからは逃れられないのは、皆さんご経験の通り。
それでは「思考よ黙れ!」と言ったり思えば思考は黙るのかといえば、そうでもないのは、これも皆さん散々経験されている通り。(まあ、ある程度訓練すれば思考を止めることもできるけど)
じゃあどうすればいいのか、どの本にもやり方が書いてないじゃないかと思われるかもしれませんが、私がお勧めするのは「頭の中ではなく身体の感覚、知覚の方に意識を向ける」ということ。
例えば学校や職場で口喧嘩になり、そのまま帰宅して洗い物をしているとき、あいつだけは許せない、なぜあんなことをしたのか、これは悪い感情だから封殺しないと、この思考は自分じゃないんだ等、色んな思考が浮かんだり消えたりを繰り返しますが、
そんな思考は全部放っておいて、水の冷たさやスポンジの感触や動かしている手首や腕の感覚、立っている足の感覚、そういった感覚に意識を向けてれば良いのです。
そういう身体の感覚に意識を向けると、頭の中にある様々な思考は二の次となり、先に書いた「頭の中で繰り返している物語を抜きにして、そのままの感情を体験する」ができるし、「感情は、物語とつながっていなければ、物語抜きでは存在できない」がある程度実感できます。
最初は上手くいかないけど段々と上手くできるようになっていきます。
以上、
まずは感情およびその原因となっている頭の中の声(物語)に気付く
頭の中の声に集中するのでなく、身体の感覚・知覚の方に集中する
という2ステップをやれば、比較的簡単に「感情の直接体験」ができるという話でした。
今回はここまで。
こっちの無料記事はそろそろネタ切れなので、どうしようか考え中。