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14:苦しみから解放される方法 基本のキ 自分の思考を観察する 後編

前回の続きで、今回は自分の思考を観察するための簡単な方法を書いてまいります。

ここでいう「簡単」というのは、思考を観察するためには後方伸身2回宙返り3回ひねりをマスターしなきゃいけないとか、ア・リーグとナ・リーグ両方で完全試合を達成しなきゃいけないとか、そういうことはしなくていい、人間なら誰でもチャレンジできるという意味での「簡単」であります。

自分の思考を観察するのに最適な方法:もう不満は言わない

下らない前置きはともかく、「自分の思考を観察する」ことができるようになる訓練法は色々あるのでしょうが、最適な方法を一つ挙げるとするならば、『もう、不満は言わない』の「21日間チャレンジ」を実践する。これが一番簡単です。

詳細というか私の実験記録:『もう不満は言わない』は本当に効果あるのか実験した

上の記事を読んでもらうのが一番ですが、ここでも「21日間チャレンジ」についてのルールを説明すると、

・片腕にリストバンド(何でも良い、輪ゴムでも可、指輪とかでもOK)を着ける。
・不満を言ったらアウト。リストバンドをもう一方の腕(左⇒右or右⇒左)につけ換える。
・不満に限らず、人の噂、ゴシップ、「ああ疲れた」など、「負の意識」から生まれる言葉を口に出したらアウト。どんなに「自分が正しい」と思っていてもアウト。
・足を捻ったり、小指をぶつけたり、やきうボールが当たったりしたときの「痛っ!」はOK。これらは思考というより反射だから。
・どんな不満だろうがゴシップだろうが、思うのは自由、口に出したらアウト。
・口に出した後、自分が「あ、今のは不満かな?」と疑問を持ってもアウト。
・どうしても不満を言いたいなら言えばいいが、それは自分の家族が殺されたレベルの事態に限る。
・リストバンドが21日間移動しなければクリア。

ザッと以上のような感じで、私の場合はサイトに書いてある通り、
2012年7月12日にスタートして2012年12月20日にクリアしました。

本書にもあるように、人間の段階は

1:自分が不平を口にしているのに気付かない段階
2:自分が不平を口にしているのに気付く段階
3:意識すれば不平を口にしないで済む段階
4:無意識に不平を口にしない段階

と4段階あり、最初の段階では「自分がたった今、何を考えているのか」ということすら分かっていないので、

「クソッ」「バカヤロー」「チクショー」といった悪態や、「KKがさァ!複雑性PTSDでさァ!」とか「令禾口納豆がさァ!プペノレでさァ!」といったゴシップをつい言ってしまい、口に出してから気付いてしまうことが多々あります。

そんな失敗を重ねていくにつれ、次第に自分が何を考えているのかが分かるようになり、不満やゴシップを口に出す前に、ハッと気付いて止めることが可能になるのであります。

21日間チャレンジの一番の効果

そんなわけで、これを読んでいる諸君は四の五の言わず、上の「21日間チャレンジ」をたった今から始めれば良いのですが、『もう、不満を言わない』には「21日間達成したら良いことが起きる」「人間関係が良くなる」「健康になる」等、これ見よがしに様々な効果が書かれています。

このような「良いことが起きる」「金持ちになる」「モテるようになる」という効果は無きにしもあらずだし、こういった効果を期待して21日間チャレンジを始めるのも別にかまわないし、かくいう私もそうだったので何も言えないのですが、

10年近く経った今だから言えることだけど、「良いことが起きる」「金持ちになってモテモテ」なんていう効果は、本当に出たりして多少たまげたりするけど、結局はただのオマケであり、一番の効果はやはり「自分の思考を『観察』できるようになる」、これに尽きるのです。

大体、金持ちになろうがモテようが良いことが起きようが、結局最後は全部置いてこの世を離れなきゃいけない、本当にその辺理解しているのか、特に引き寄せ信者の人間は、などと思ってしまいますが、まあええわ。

以上、今回のまとめとしては、

21日間、不平不満や人の噂やゴシップを口に出さないようにしよう
どんな効果が出るかはお楽しみ
でも一番の効果は「観察」できるようになること

ということで、今回はここまで。

実際にできないと意味無し

一つ言い忘れていたから追記。この方法はもう10年以上前の方法なので、「そんなの知ってる」という人は多いでしょう。

しかし、「知ってる」ことと「実際に21日間達成できる」ことは大違いなので、何か言いたいことあったら21日間達成してから言いましょう。

ちなみに、私は去年12月頃から始めて、1月には既に達成できたで。「できる」というのは、こういうことを言うのである。