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イオン、ウィスキーの抽選会をおこなう 下らないニュース解説番外編その32

年末や年明けもこのくらいの気温であってほしいと思う今日このごろのニュースはこちら。

なんでもイオンが山崎と白州の抽選会をしているとのこと。

私が山梨にいた頃、白州の工場に2回見学に行きましたが、バスで回って樽の中を燃やすパフォーマンス見たのと、貯蔵庫の中を見学したのと、ハンドルキーパーとのことで見学後に飲めるタダ酒(白州のミントソーダ割)が全然飲めずに苦々しい思いをしたのを思い出しました。

※ちなみに近所にあるシャトレーゼ工場にも行ったが、食べ放題のアイスが安いやつばかりだったので一度しか行かなかった。その頃はマメに写真取らなかったのでどちらの写真も無し。

その後静岡に移った際、営業の人間と飲み会をしたのですが、その店が何と白州飲み放題の店だったのであります。

あの時の雪辱を果たそうとジャンジャン飲んでいるとあっという間に1瓶空いてフラフラになり、タクシーで帰った後倒れ、その後2,3日間苦しむ羽目になりました。

そんながぶ飲みした白州の感想ですが、

  • 飲みやすいというより味があまりしない。カナディアンクラブみたいなもん。

  • これならジョニ黒かオールドパー飲んでた方がマシだね。

といった感じで、日本のウィスキーが何故ありがたがられるのか、今でもちっとも理解できません。アードベッグみたいな個性的な味だったりするなら理解できるけど、大して味がしないんだぜ!?

私はウィスキーは専ら洋物だし、サントリーは昔からアコギな商売で有名なのでバランタインとかティーチャーズとか含めてあまり飲みたくないヮ。まあ安いからたまに買ってたし、登美の丘ワイナリーからの景色は良かったので何度も行ってたけど。

登美の丘ワイナリーから望む甲府盆地

ダイヤ菊

そんなウィスキーの思い出でしたが、山梨ではウィスキー飲まずにワインか日本酒を飲んでおりました。
日本酒で飲んでいたのが戸田酒販が発売していたPBの1,800ccだか2,000ccだか1本千数百円の純米パック酒で、冬はレンジで燗酒にして暖をとり地獄の寒さを凌いでおりました。

その戸田酒販のPBパック酒、当初は山梨の福徳長酒類というメーカーだったのですが、途中から茅野のダイヤ菊にメーカーが変わったのでありました。
最初は「何か味が変だな」と違和感を感じましたが、どちらにせよ安酒なのですぐに慣れたけど。

そういえば、ダイヤ菊といえば小津安二郎、小津安二郎といえば『東京物語』、東京物語といえば長女役の杉村春子ということで、前々回のニュース解説で話題に挙げていた『午後の遺言状』がアマプラにあったので20年ぶりに見たら、乙羽信子だけでなく杉村春子の遺作映画でもあったのでした。

で、見た感想は以下の通り。

  • 私の記憶が大体合ってた。

  • 松重豊が若すぎて誰か分からなかった。

  • 今ならどの辺が舞台なのか分かる。おそらく尖石遺跡周辺だろう。

  • 茅野の人は乙羽信子みたいな喋り方しないと思う。

  • 茅野に足入れ式なんて無いと思うで。御頭祭はあるけど。

  • 直江津駅の手前は春日山駅じゃないの。

尖石遺跡周辺
石器を研ぐのに使った尖った石があるから「尖石」
御頭祭のご様子
直江津駅

あとは撮影終了3ヶ月後に乙羽信子が亡くなっただけあって、演技等で何ともできない調子の悪さが垣間見えて心配になりました。
これは丁度、『ディアハンター』においてジョン・カザールの調子が悪いのが目に見えて分かり、ロバートデニーロやクリストファーウォーケンの演技よりもそっちが心配になったというのと同じでしたな。
まあどちらも私の先入観からくるカン違いかもしれないけど。

こんな感じなのですが、一番強く思ったのは本作は全編を通してコメディであるということ。

2500万円のくだりとか、強盗(脱獄犯)の経緯とか、白樺湖のレストランでの金一封とか、衝撃の事実の告白とか、津川雅彦の遺影とか、私的になんか笑えるシーンが沢山あり、エンドロールの曲もコメディぽくて、やはりコメディじゃないかと確信させられたのでありました。

本作を「老いや死をテーマとした真面目な作品」とみると駄作と感じるし、実際20年前の私はそう思っておりましたが、本作をコメディとみるなら紛れもない傑作で、これは丁度『バタリアン』を真面目なホラー映画とみたら駄作だけどコメディだと傑作、というのと全く同じでございます。

以上、本作に限らず、あなたの人生や私の人生もコメディそのものなのですよ、長く生きる程「人生は喜劇である」という実感は明確になります、とマトモなことを言いつつ、今回はここまで。