FTAってラノベだよね

いつぞやのつぶやきより。

ライトノベルに求めるモノとは日常では持つことのない力とか技を駆使して体感する非日常。最近は異世界に転生してしまう主人公が多すぎると言われるけど、行き方がどんな手段であれ非日常で繰り広げる冒険にワクワクドキドキが止められないのは、今も昔も大して違っていないと感じる。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

最近タイトル長すぎだよねと話題にもなるラノベでは異世界モノとか学園モノとかテッパンのジャンルだけど、そういえばFTAも「予言者育成学園 Fortune Tellers Academy」で文章じゃないにしてはそこそこ長いタイトルでファンタジー世界の学園モノだしラノベだよねとかどうでもいいことを考え始めた。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

メインビジュアルにビブリア古書堂の事件手帖でイラストを手掛けた越島はぐを起用して、滅びを待つだけの異世界を救える唯一のジョブである一人前の予言者を目指して奮闘する主人公と登場人物が織り成すストーリーを、まさに小説を読み進める形式で描いたFTAがラノベであることは明白だった。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

そして、FTAをプロデュースした藤澤仁は恐ろしい魔法を仕込んでいた。それは現実のあらゆる日常を非日常に変えてしまう魔法であり、たとえスマホゲームとしてのFTAのサービスが終わっても死ぬまで決して解けない呪いと言う方が相応しいかもしれない強烈な魔法だった。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

予知力を高める予知の授業では、ミシアレシア魔法国にあるFTAから彼らが架空世界ジパングと呼んでいる我々の現実世界で実際にこれから起こる未来の出来事を予知する予言テストが毎日行われていた。「リアル連動ゲーム（RXG）」と自称していたゲームジャンルの通りに全ては現実世界と連動していた。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

ノーベル賞の授賞者、サッカーワールドカップの優勝国、桜の開花予想、首相の散髪日……。政治、経済、スポーツ、グルメ、イベントなど、予言テストでの出題ジャンルは多岐にわたり、それらは全てスマホの画面の外に広がっていた現実世界においてそう遠くない未来にこれから起こる出来事だった。

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出題者ですら出題時には答えを知らない奇妙なテストに日々挑み続けるうちに、日常の何もかもはFTAの世界と重なっていった。FTAが終わっても、プロ野球や、将棋や、アメリカ大統領や、かつてFTAで出題された出来事やニュースに触れるたびに新しい問題が産み出されて、私の日常はFTAに引き戻される。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

FTAの予言テストでは9割以上の未来を見通す驚異の好成績を修めた生徒も存在した。FTAは本当に予言者を育成してしまったのかもしれない。FTAの予言テストは現実世界の未来、それを見通せたのならば、予言者とはミシアレシア魔法国に留まらず現実世界すら救えるかもしれないジョブに他ならない。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

サービスが終了して公式サイトも消滅して、有償分のアメジストの払戻し手続きも間もなく完了となる。ぽーちゃんのお仕事もいよいよ本当の終わりが間近に迫ってきた。私は一人前の予言者にはなれなかったけど、FTAで過ごした時間のことをもはや一生忘れることなど出来ないだろう。

— ささめ＠ゲームの話題 (@binary_land) March 15, 2019

娯楽小説の一ジャンルとして書店でもそれなりに広いスペースを取られているライトノベル。とはいえライトノベルの定義として万人が認める明確な条件はこの世に存在していないので、あなたがライトノベルだと思うならそれはあなたにとってライトノベルであろうという実に曖昧な存在でもある。