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三軒茶屋のどぶろく 〜strawberry〜 recipe no.046

まさに春にピッタリなどぶろくが完成しました!

三軒茶屋のどぶろく〜strawberry〜は佐賀県産の「さちのか」を贅沢に使用。甘酸っぱさが特徴のとても可愛らしいどぶろくです!

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3月のテーマ

3月に出てくる新商品はこちら

・三軒茶屋のどぶろく 〜strawberry〜

・FONIA flower 〜spring bouquet〜

梅の花+菜の花蜂蜜を使用。ページは準備中です…!

3月のテーマは、ヒトコトで言うなら「春の始まり」。味わいに出てくる特徴は”甘酸っぱさ”。だんだんと春めきだし、植物も冬を越えて花も咲き始めるような、春の歓びを表したいという思いで造りました。

また、今年は新型感染症の影響で不安の残る春を再び迎えることとなってしまいました。新生活の節目を祝うにも、外出して季節の変化を楽しむことも難しくなってしまうでしょう。

そんな状況の中で、少しでも飲むことで春や祝いを感じるお酒になって欲しいという思いで、今回のお酒を醸造しました。

いちご×どぶろく

苺といえば、まさに春の訪れを感じさせてくれる果物です。

もともとは日本では野いちごとして存在していましたが、歴史は長く、石器時代から親しまれていたほど。調べてみると、こんなにも古くから関わりがあったのかと驚きでした。
野いちごから現代のいちごに近くなるのは、江戸時代末期にオランダからやってきた品種と交配してからと云われます。やがて大粒のいちごが春の代名詞として広く人々に認識されていくようになるのです。

これを受けて、いちご×どぶろくの組み合わせをするためには「甘酸っぱいモダンな味わいに仕上げながらも、後味柔らかで優しいどぶろく」にしようと考えました。

甘酸っぱいモダンな味わい
野いちごから変化した現代のいちごのフレッシュさ
×
クエン酸・リンゴ酸を活かしたモダンなどぶろく
後味柔らかで優しい
品種は違えど、古くから愛されてきたいちごの親近感
×
日本酒の原型であるどぶろくの優しい飲み心地

このような要素の組み合わせで考えます。

造りの工夫

さて、いちごに合わせるためのどぶろくの味わいが決まれば、あとはそれを醸造で再現するのみです。

まず甘酸っぱい味わいを造るのに欠かせないのが、白麹の存在です。クエン酸を生成する白麹を普段よりも多く用いて、酸味の要素を際立たせます。また造りの経過も、酵母由来の酸を出すような経過をとって、麹からも酵母からも爽やかな酸味を感じられるような設計にしました。

甘さの部分については添仕込時に高温糖化を行うことで、強く甘味を出すとともに、さらさらに溶かすことで飲み心地良くなるよう工夫しております。

甘さを切らさないように酵母の活性に注意しながらコントロールし、口に入った瞬間から気分も高揚するようなどぶろくに仕上がりました。

また香りについてはいちごの香りをたたせるため、酵母由来の香りは抑えています。特にいちごの香りはエステル系の化合物が多く、酵母由来の香りもエステル系がほとんどのため、どちらも強くなってしまうといちごらしさを感じづらくなると考え、こういった設計になっております。

またいちごはヘタを手作業で除去し、その後はまるごと潰していれて、発酵中の醪にいれています。そのためいちご由来の種がございますが、異物ではないためご安心ください笑

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入れ終わった直後の醪の様子

オススメの飲み方

温度帯はしっかり冷やして召し上がっていただくのがオススメです。

甘味もしっかり感じるものの、後に引かないのでお食事とも合わせやすいどぶろくになっています。いちごの香りを活かして、特にデザートや前菜などで合わせるのが良いかと思います。

ちなみに、セブンイレブンで発売中の「チーズテリーヌ」と合わせるとめっちゃ美味しいです笑

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