教育クラファンにワクワクする(森安康雄さん(リバネスキャピタル取締役)からの応援メッセージ)
このコーナーでは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングである「戸田市未来の学び応援プロジェクト」への応援メッセージを掲載しています。
第10回は、ベネッセホールディングスで30年以上にわたりデジタル教育事業開発をリードされた後、株式会社リバネスで戦略開発事業を担当され、子どもたちの主体的な行動に繋がる「ワクワク」研究にも取り組んでいらっしゃるとともに、戸田市21世紀型スキル育成アドバイザーとしても専門的な観点から御指導をいただいております、森安康雄さんです!
▼未来の学び応援プロジェクトについて
1.このプロジェクトに興味を持ったキッカケは?
私は2017年から戸田市21世紀型スキル育成アドバイザーとして、戸田市の教育に関わっています。
この間、毎年開催される小学校・中学校プレゼンテーション大会の審査員や、教員研修会の講師などさまざまな立場で戸田市の教育の変化に立ち会ってきました。
戸田市では、戸ヶ﨑教育長のリーダーシップの下、産学官をダイナミックに巻き込んだプロジェクトが毎年次々と打ち出され、先日は岸田総理が学校訪問されるなど、教育改革の実践フィールドとして全国から注目される存在になっていますね。
私は、そんな戸田市で学べることの幸せを、できるだけ多くの子どもたちに感じてもらいたいと思っています。
今回のクラウドファンディングによるプロジェクトは、子どもたちにそういう気付きを届けるものになるでしょう。
地域の中で学校自ら目指す子ども像を公開し(つまり隣の学校と違うユニークさが示される)、そのための学校独自の取り組みを社会全体で支える。教育は国や自治体だけが行うものではなく、社会全体で行うものという当たり前のことが、具体的に見える化されるわけです。
ここから何が生まれるのだろうとワクワクしています。
2.どんな提案が特に面白いなと思いましたか?
笹目小学校の「自然体験を核とした学校作り 」が面白そうです。笹目小学校は戸田市で児童数が最も少ない学校ですが、開校150年という伝統校でもあります。
つまりそれだけ歴史的に地域との関係性の深い立地にあって、農業×酪農という学習活動が成立しやすい場所なのでしょう。
提案書によると、笹目牧場(学校ファーム)を中心として地域を巻き込む6次産業活動まで行うようです。
生き物にはお正月も夏休みもありません。
生半可な決意では手が出せない領域だと思います。
それでもこの取り組みで、学校に行くのが楽しい子どもを増やし、子どもが育つ学校にしたいと。
ここでの取り組みを通して、日本の一次産業の直面する課題に気付く子が出るかもしれません。
あるいは製品への付加価値の与え方やお客様へのアプローチに関して学ぶ子が出るかもしれません。
あるいはICTの(酪)農業への応用を試してみる子が出るかもしれません。
いずれにしても、机上で学ぶことだけでは決して得られない、主体的な行動を通じた学びが獲得されるでしょう。
メチャクチャ面白いと思われませんか?
3.このプロジェクトへの期待を教えてください!
GIGAスクールで全国の子どもが等しくPCを持って学ぶスタイルが整いました。当然ながら環境が整えば学びが変わるわけではありません。
その環境の中で何を実現するのか?今全国の学校で試行錯誤が続いているのだと思います。
クラウドファンディングは、その試行錯誤の選択肢のひとつでしょう。クラウドファンディングは流行りだから手を出せるようなやさしいものではありません。何をやるか宣言する→仲間を集める→実行する→評価する。
このプロセスを公開で回し切るには、教育委員会や学校に蓄積されたノウハウだけで足りるはずもなく、大変なチャレンジが横たわっているはずです。
でも前例がないから、困難が予想されるからやらないのではなく、あえてそこに飛び込んでいく。
教育委員会や先生方があえてリスクを取りながら進めようとしていることは、次世代を担う子どもたちへのメッセージでもあります。
だからこそ、このプロジェクトは絶対に成功させなければならないし、私も市民の皆様とともに、微力ではありますが全力で応援したいと思います。
森安さん、大変御多忙のところメッセージをお寄せくださりありがとうございました!
「ワクワク」研究についても、引き続き学校とともに推進していければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦への御指導の程よろしくお願い致します!
▼寄附はこちらから
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1998