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#2 とことこだより 2024年12月号【インタビュー撮影の段取り】

今月はインタビュー動画を多く撮影したので、その制作工程について記していきます。

インタビュー動画の制作の段取りとして考えられることですが、
・取材内容の検討
・取材対象者の検討、交渉
・撮影場所の検討、交渉
・撮影スタッフの検討、交渉 
ほかにもいろいろとあるかもしれませんが、これらを経ていざ撮影という流れになるかと思います。

今月に当てはめて考えてみます。
「取材内容の検討」ですが、今回は来月早々に、スタジオ(に見立てた会議室で)撮影を行うのですけれども、そのスタジオではこれらのインタビュー動画をもとにお話を展開するので、事前に収録しておくべきものとなります。インタビュー内容を決めて、想定問答をイメージします。実際に取材対象の方が想像を超えて面白い答えを返してくださることも多いです。これはインタビューの醍醐味といえるかもしれません。

次に「取材対象者の検討、交渉」です。最適解を出してくれそうな方にお声がけしますが、どのような撮影をするのかわからなければ撮影に応じようもないかと思いますので、端的に且つ丁寧に趣旨などをお伝えして依頼します。
文書で依頼内容をまとめ、一報はメール連絡しますが、それでは足りないことが多いので対面や電話、Zoomなどのオンラインツールを使ってご説明します。
快く引き受けてくださる方ばかりで頭が下がりますが、制作時に最も緊張するタイミングです。

次は「撮影場所の検討、交渉」です。
本件の出演者は大学院生の方々でしたので、その方々の日常の延長線上にある場所を選定しました。
本当は所属する研究室などが良いでしょうが、諸事情あり難しいことも多く、普通の教室をセットしました。
突飛な場所を選ばなかったのは、取材対象と撮影場所がアンバランスだと「何か特別な意味があるのか?」と視聴者の方に違和感をもたせてしまうからです。
また、取材される側にしてみると、インタビューというだけで緊張してしまう方もいるなかで、ふだんの生活空間とはかけ離れたところだとさらなる緊張をうんでしまうと思うからです。
少しでも緊張を解きたい、自然体でリラックスしたインタビューに臨んでいただきたいとの思いから、バックグラウンドと合致する場所、教室を選定しました。
とはいえ、授業ではない目的で教室をお借りするので、担当部門への交渉は必要となります。

「撮影スタッフの検討、交渉」については、今回は学内向けの動画であるため(予算なども考え)、外部の撮影技術スタッフには頼まず、自分で撮影したのでこの工程はありませんでした。
もしスタッフがいる場合には、日時の交渉から、撮影内容の共有、当日のスケジュール確認などもろもろのご連絡が必要となります。

以上の段取りを終え、いよいよ撮影を迎えるわけですが、体調万全で忘れ物がなく当日臨めれば、もう9割くらい「良」なのではないでしょうか。
動画制作というと撮影や編集といった業務を主に考えがちですが、そこにいたるまでの調整や交渉ごとなどの業務が多く発生すると思います。
これは動画制作に限らずですが、メインの業務に到達するまでの段取りや調整ごとが仕事の大半なのかしらと思ったりします。

将来的にAIが導入されるようになり、業務が軽減されることもあると言われますが、段取りや調整なども担ってくれるようになるのかなと思ったりしました。

今月の主な制作 「インタビュー動画」
今月の学び   「段取り大事!映像制作業務」


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