映画「ロマンスドール」を観ました

タナダユキさん原作・脚本・監督の映画「ロマンスドール」を観ました
主演は高橋一生さん、蒼井優さんです。
昔から蒼井優さんのファンなので彼女の出演作はほぼ網羅していますが、近年地方に移住してから映画館で映画を観る習慣がなくなっていて(映画は映画館で観る派だった)、公開からしばらく経っての視聴です。

こういうのってネタバレとかダメなのかな。。?あらすじを書きつつ感想を書きたいのでネタバレが嫌な方は以下読まない方がいいです。
「百万円と苦虫女」が大好きだったので「タナダユキ×蒼井優」間違いないよなーと思いつつ一人夜な夜な拝聴いたしました。

ラブドール職人の夫、哲雄と妻、園子の10年間の物語。
美術モデルをしている園子に仕事の依頼したことから二人は出会い恋に落ちます。その中でも印象的だったシーンが、園子の胸の型をとって外す場面があるのですが、彼女はうふふと笑って「あせもできちゃった」と言うんです。なんてかわいいのかしら!と私も恋に落ちました。(蒼井優さんに一生付いていきたい。)

それから二人は結婚して、何年間かは哲雄の仕事が忙しく、すれ違いが多くなります。
二人は互いに浮気したり、話し合う時間がないから、隠し事が多くなっていきます。

そんな中で園子の病気が発覚し、離婚を決意した園子と別れたくないと言う哲雄。
「私はもう子どもは産めない。それなら他の誰かと一緒になって子どもを作った方が」
「そんなに子どもが好きなんだったら話し合えばよかった、ごめん」
「ううん、子どもは好きじゃないけどてっちゃんの子だったらいいなあって」
病魔と戦う園子の強さと彼への愛しさを感じてたまらなくなりました。

彼女の命のリミットが迫る中、哲雄は園子のドールを製作する。今まで触れられなかった時間を埋めるように互いの肌に触れることに時間を費やす二人。
体を重ねるたびにやせ細って弱っていく園子が痛くて切なかった。
園子の浮き出る背骨が痛々しくて二人が出会った頃とは全く違う身体をしていて蒼井優さん、やっぱすごいなあ。。とか思っちゃった。そしてこの描写もすごい、タナダ監督流石だって思っちゃいました。

ラブドール制作工場久保田商会で働く相川さん(きたろうさん)はじめ愉快な仲間たち、ラストシーンも最高です。ラブシーン、ラブドールといったわかりやすい部分が目立ちがちですが、とある夫婦のファンタジーめいたロマンスが儚く、そして美しかったです。

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