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白ウィニー【第4版構築デッキ紹介】
お久しぶりになってしまいました。R#nです。
今回は永遠に生き残るとされた白ウィニーの紹介です。
以前紹介した黒ウィニーと対となるデッキですがこちらの方がシンプルなデッキとなっていて、黒ウィニーとの干渉の仕方の違いを見ても面白いと思います。
例によって禁止カードは無しの環境でのデッキとなります。
カード詳細は第4版発売時点でのものとなりますのでよろしくお願いします。
第4版構築における”白ウィニー”
白ウィニーとは白の軽量クリーチャーでとにかく攻めるデッキで当時のデッキでは12Knightsなど騎士中心で組むデッキが存在しており、近年では多彩な能力を持った人間が多く使われるHumansが白単のウィニーデッキとしては有力となっています。
黒ウィニーでは〈暗黒の儀式〉から急展開するA定食や〈精神錯乱〉による手札破壊などトリッキーな動きがありましたが一方で白ウィニーではボード以外に干渉する手段がない直球勝負なデッキとなっています。
それではデッキ詳細です。
軽量クリーチャー、軽量除去、全体強化、そして全体土地破壊というド定番の構築で、第4版構築という限定された環境なため使えそうなカードを全て注ぎ込んだデッキ構成となっています。
黒ウィニーとは違いブンまわりが少ない代わりに誰でも扱いやすいのが特徴と言えるかもしれません。(扱いやすさと勝つためのプレイングの難易度は別のお話)
基本的には軽量クリーチャーを序盤に2〜4体展開して全体強化の〈十字軍〉を設置。その後、盤面が有利ならば〈ハルマゲドン〉で土地破壊をしてそのまま押しきるというのが理想的な展開といえます。
しかしこの環境は凶悪な全体除去である天秤が存在するため手札をオールインしてしまうと簡単に息切れしてしまうので注意が必要となります。
クリーチャー
ツンドラ狼
![](https://assets.st-note.com/img/1724361606784-TUSH0hyNBk.jpg?width=1200)
貴重な1マナ有力クリーチャーで4枚採用。
〈サバンナ・ライオン〉と双璧をなす動物コンビ、先制攻撃の方が良い場合もありますが基本的にはサバンナ・ライオンの方が強力です。
サバンナ・ライオン
![](https://assets.st-note.com/img/1724371728031-sn5eml1B6L.jpg?width=1200)
ご存知1マナ2/1 もちろん4枚採用
今ではこのマナレシオも普通になってしまい当時レアだったレアリティも今ではコモンにまで下がっています。(その分パウパーでは採用可能?)
実は初期のレガシーでもzooなどのアグロデッキで採用されていました。インフレが凄いですね。
第4版構築では怒涛の勢いでライフを削りに行きますが相手の〈ツンドラ狼〉〈黒騎士〉などに一方的にやられてしまうので一工夫必要か。
ベナリアの勇士
![](https://assets.st-note.com/img/1724375904365-hNKIuPeJXJ.jpg?width=1200)
1マナ1/1バンド持ち 4枚採用
今ではもう見かけることのない能力、バンドを持った女性。
バンドを簡単に説明をすると
1、戦闘時にバンドを持ったクリーチャー好きな数+バンドを持っていないクリーチャー1体で組み合わせることができるようになる。
2、バンドを組むことによって防御時のみだけではなく、攻撃時も複数で組んで攻撃をすることができるようになる。
3、通常時では戦闘ダメージは対戦相手がどのようにダメージを振り分けて与えるのか決めるが、バンドを組んでいる場合はバンドを組んだプレイヤーが自身のクリーチャーに与えられる戦闘ダメージの振り分けをできるようになる。
バンドをうまく利用すると一番弱いクリーチャーに全てのダメージを振り分けたり、どのクリーチャーも死亡しないように1点ずつに降り分けたりと戦闘を有利に進めることができる実は強力な能力。
↓具体的に説明はこちらの動画の序盤をどうぞ↓
ややこしいですがいつかバンドが復活しているところも見てみたいですね
メサ・ペガサス
![](https://assets.st-note.com/img/1724376828339-VlMJwQyhUP.jpg)
2マナで飛行とバンドを持ったペガサス 4枚採用
バンドと共に飛行を持っていますが注意する点として飛行を持たないクリーチャーとバンドを組んだ場合には飛行は無意味となる点です。
(バンド組んでいるクリーチャーのいずれかをブロック可能ならばその組まれたバンドをブロック出来る)
基本的にはバンドを使うことはないですが、〈セラの天使〉と組むことで〈センギアの吸血鬼〉〈大気の精霊〉と対峙した際にセラの天使をペガサスの犠牲で守りつつ相手を倒すことができるようになります。
白騎士
![](https://assets.st-note.com/img/1724378407214-CEwT9WVYj0.jpg?width=1200)
黒騎士と対をなす定番クリーチャー、4枚採用。
プロテクション(黒)によって黒の除去が効かず〈黒死病〉にも耐えるため黒単相手では要となります。先制攻撃も安定の強さ。
白2マナという点で無色土地との相性が悪いことだけが懸念すべきところ
手札のクリーチャーが〈白騎士〉のみの場合、1ターン目〈ミシュラの工廠〉をプレイすると2ターン目に展開するのではなく〈ミシュラの工廠〉で攻撃という風に自動的になってしまうのでそこまで意識したプレイを心掛けたいところです。 (黒騎士の説明とほぼ同じ)
セラの天使
![](https://assets.st-note.com/img/1724379607649-ypew5h8FQi.jpg?width=1200)
言わずと知れた美しく強い天使 2枚採用
攻防一体の天使で5マナとコストがかかるため少数採用にしましたが強力なためサイドボードにも2枚採用、
〈氷の壁〉や〈ヨーティアの兵〉などで地上戦が厳しい時にこちらを増やしています。
インスタント
剣を鋤に
![](https://assets.st-note.com/img/1724380262513-JZ9FJC0wHV.jpg)
安定の確定追放 3枚採用
ライフ回復がウィニーデッキとは噛み合っていないですが、ティムさんこと〈放蕩魔術師〉やヒッピーこと〈惑乱の死霊〉、無限ターンの〈時の精霊〉などターゲットはいくらでもいます。
追放なのでリアニメイト対策にもなっています。
解呪
![](https://assets.st-note.com/img/1724380856077-5GoHVEvxhg.jpg?width=1200)
タイヤにダイヤが刺さったようなイラストの解呪 3枚採用
第4版構築では凶悪なエンチャントとアーティファクトが大量にあるのでそれらをメインから対策しておくことが出来るこのカードは白を使う大きな理由にもなりえます。
エンチャントである〈土地税〉〈停滞〉〈黒死病〉
アーティファクトである〈黒の万力〉〈拷問台〉〈吠えたける鉱山〉クリーチャー化した〈ミシュラの工廠〉
などなど破壊したい対象はいくらでも存在します。
ソーサリー
ハルマゲドン
![](https://assets.st-note.com/img/1724396212186-2PkB4ZswiI.jpg)
非常にシンプルで強力な土地破壊 4枚採用
露天鉱床で相手の動きを遅くし、さらに追い討ちをかけるように全ての土地を破壊する。
基本的にこちらが有利な盤面ならば即起動してそのまま勝ちを狙います。
うまく決めればすっきり爽快な気分になること間違いなし。
〈セラの天使〉を出してからだと間に合わない場合もあり。
エンチャント
十字軍
Crusade / 十字軍 (白)(白)
エンチャント
白のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
センシティブなカード 4枚採用
画像は載せないことにしました。
実際に第4版構築で対戦する場合にはこのカードを使用可能にするかどうかの議論をせねばなりません。
オールドスクールやα40のような理念に従うのならば禁止にはしたくない所ですが公式から特別な理由で使用禁止を出されているため、公式大会として第4版構築やオールドスクールなどを開催する場合には当然禁止になると思われます。
事情が事情だけに公式が使用を禁止しているものを自身の動画内で使用するのは如何なものかと思案しましたが、今回のトーナメントではあくまでもカジュアルに遊ぶ目的のため使用可能としました。
しかし今後問題が発生した場合には動画を削除、もしくは編集のやり直しになると思われます。
今後の目安として選択ルールを考えてみました。
1、完全に使用禁止
公式大会ではこれを選択する事となります。白単のデッキは弱体化を免れられません。
2、通常通りに使用する
制限なく普通に使用する。問題が発生した際に受け入れる気持ちがあるのならばこれを選択してもよいと思います、現状オールドスクールなどの非公式大会ではこれを選択しているケースが多いと思われます。
3、別名称の同型再版を作ってしまう
第4版構築のゲームバランスを損なう事なく誰もが楽しむためにはこれが一番良さそうではあります。しかし、雰囲気を損なう上にプロキシは扱いが難しい点が懸念材料となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1724430147748-Yk35L3jgd6.png)
4、別のカードを使用可能にする
アイスエイジの〈Call to Arms〉やのちに登場した、〈栄光の頌歌〉や〈清浄の名誉〉などを使用可能にするというもの。能力に差はありますが大きく雰囲気を損なう事なく白単の弱体化を逃れることができる点で悪くない選択だと思われます。
個人的には第4版以前のアイスエイジに収録されているカードであるCall to Armsか旧枠かつ白枠で存在する第7版の栄光の頌歌を推したいです。(Jihadは十字軍と同様に禁止カードとなっています)
![](https://assets.st-note.com/img/1724430772847-mZPc2ntOke.png)
これらの選択ルールを利用する場合に身内でやる分には2番を選択しても良いですが、大会を開く際には別の選択肢にするべきだと筆者は考えます。
今後の方針にも関わることなので、皆さんの意見をコメントでお聞かせいただけると助かります。
少し重い話ここまでとして十字軍の説明を。
第4版構築の白ウィニーではもちろん必要不可欠とも言える性能をしています。
3体ほど並んだ状態でプレイできれば莫大に戦闘ダメージを増加していきますし、バンドも駆使することで対戦相手のクリーチャーをほぼ壊滅状態に追いやることも可能です。
弱点は同型対決で対戦相手のクリーチャーも強化してしまうため手数で負けているのに自身の場にあることで負けてしまう可能性が出てきます。
とにかく出せば良い!じゃない場合もあるのが面白いですね。
(上記の部分が類似カードとは違う十字軍の良い所なんですよね・・・同型再版を早く出して欲しいです。)
土地
ミシュラの工廠、露天鉱床
![](https://assets.st-note.com/img/1724433096940-yimIaPAJDt.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724433108135-SJSZAV8skx.jpg?width=1200)
単色デッキの定番
全体除去耐性もあるミシュラの工廠と、もたついた際に大活躍の露天鉱床です。
ハルマゲドンがある分他のデッキよりも露天鉱床が強いです。
サイドボード
土地税
![](https://assets.st-note.com/img/1724434103296-hbnto8Wwn5.jpg?width=1200)
対白の凶悪カード〈憂鬱〉の対策として採用する場合があります。
マナが大量に必要になるため何とか誤魔化したい。
防御円類
![](https://assets.st-note.com/img/1724641554076-FwaQwJc141.jpg)
各色の防御円もサイドボードで採用可能性あります
エンチャントを破壊しにくい青や黒、赤には特に有効です。
以上で白ウィニーのデッキ説明を終わります。
デッキとしてはこれぞ白単のようなシンプルさでとても懐かしい気持ちになれるのでお勧めです。
総額もこだわらなければお安いのでぜひ!
十字軍の取り扱いだけは気にしなくてはいけません。もしも何かの機会で使用する場合は大会の運営に問い合わせることを忘れずにしましょう。
それでは