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身体性という言葉 その2

あるコンテンポラリーダンスのカンパニー代表者の方が語った「身体性」という言葉を若い頃に聞き、強く印象に残っていると書きました。

「身体性」とは何か

わたしの考察からの言葉になるのですが、「私たちは身体をもって生きているという自覚」ということになるのかなと思います。

ヨガのアーサナ(ポーズ)をとるということ一つをとっても、

足を踏みしめる筋肉が使われている感覚、曲げた関節を通じて骨がつながっているという感覚、捻ったり、前屈をするときには、内臓が圧されるような感覚などなど

どんな効果を目的とするかによって意識する場所が変わってきますし、意識する場所、その集中力の強弱が変わればこんどは、その効果さえも変わってくると経験から感じています。

わたしのヨガクラスに通ってくださる生徒さんが

「先生のクラスは、身体の全ての方向に意識を向けることができるところが好き」と仰っていました。

同じレッスンを受けてくださっても、感想はさまざまですが、感じたことを言語に落として伝えてくださるプロセスそのものが個々の「身体性」であるなあ、思うこの頃です。

そういえば、先日の満月は皆既月食だったのでした。

実家に居た私は「間もなく月が地球の影から出てきます」テレビで気象予報士の方の言葉を聞いて母と外へ飛び出し、その上向きの三日月のような光を眺めながら、そういえば地球は球体で、わたし達はそこに垂直に立っている存在なんだなあと、体感し、改めてその不思議をうれしく、愛おしく味わっていました。

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