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Banter 2 。。。

以心伝心

日本人なら習う言葉だけれど、昔の人には美徳だったかもしれないが

現在の個性あふれる社会においては100%相手に期待できない技の一つだろう。。。


ストレスにならない程度のああいえばこういう的なやり取りがやっぱり楽しい。Banterってそんなものかもしれない。。。


先日、吾輩は猫であるを読み返す機会があった。

1905年に発表の夏目漱石の処女作だという事だ。

なるほど、日本にもBanterはあるもんだ。

私が主人から受けるように、くしゃみ先生の奥さんとのやり取りは、

Fawlty TowerでのBasil とSybilのやり取りと何ら変わらず、

大体奥さんからの質問などの返答に困った時に

女はこれだから当てにならないなどと。。。十把一絡げに言いながら話を大げさな方向にしながら切り返しして行く様子は

全く同じようだ。。。。


夏目漱石はイギリスの生活でBanterなどの文化体験をしてきたために作風がそうなったのだろうか?


それにしても、彼が馴染めなかったといわれる英国はやはり皮肉屋が多かったからだろうかそれとも食事や気候のせいだろうか?

作品を読むと

英国人のような皮肉屋な少し斜に構える世界はとても英国で行ける素質万々だったような感じがするのだが。。。

紳士の洋服のイメージなども凄く描写的で静岡のおじさんが赤十字(システムが導入されて間もなかったのだろう)の集まりで訪ねてきた時の姿など、フロックコートに白いちょんまげ、袖は長すぎて、シャツの襟と白襟が離れて隙間が空いてのどぼとけが見える。

と、批評はするが、くしゃみ先生も泥棒に入られて着物を盗まれて、今日着る着物が無くやむなく予め学校には休み届を出すが神武天皇の祝日で学校が休みだと。。。

イギリスの正装はびしっと決まっているには理由がある。
自分に社交界、社交場の経験があるわけでは無いが、製作側の観点から、

ちゃんと位置が決まっているんだ。襟と首の空間にしてもすべてにルールがある。
帽子にしたって被り方や飾りの位置。。。スカートの裾がヒールを履いた時にどの位置に来るのが良いのか。。。。スーツからシャツの袖部分が1㎝ぐらい見えているのが望ましいなど。。。予め仕立て、アクセサリ―ヘアメイク含めフィッテイングなどをする為に正式の場に行く場合はばっちりだ。

とはいっても、普段からそんな気取った服装をしているような人たちばかりではなく、普段は普通の服。。。女王陛下を見ればよくわかる。

女王陛下もスコットランドで野山を歩き回る時は頭にスカーフを巻いて
突然の雨でもバブアーのレインコート、ぐちゃぐちゃのの山道でもHunterの長靴でばっちりの体制だ。最初の頃は、女王陛下は何であんなに地味な格好をしているのかと思っていたが、機能重視するお人柄が良く理解できる。


TPOがはっきりしていて、服装ルールもはっきりと提示されてるというのがイギリス式だ。


TPOは服装だけではなく立ち振る舞い、会話でのやりとりなどが、加わってこそなんだろう。。。

夏目漱石もBanter出来る素質があったとしても会話力で上手く受け答えしたいと思いつつも難しかったかな?それとも自分にはもっと成し遂げたいと思っていたほかのことが有ったのかなと彼のメランコリックな心情を色々想像しながら吾輩は猫の最期、、、ビールを飲んで酔っ払った猫が水甕の中で自分が平安の地を得るところまで一気に読んでしまった。