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【イラストメイキング】頭の中の景色が紙に現れるまで

今回はメイキングのみの記事です。
いつもより細かく工程を分けて書きました。
画像多め・長文注意。


1. 下絵おこし

自分の頭の中のぼんやりした景色をはっきりした形にするために、印象的なモチーフを練習したり、一度小さく全体を描いてバランスを見たりします。

描きたいものの縮小全体図(左端)と、
練習中の鳥のシルエット(右)。

2. 下絵

練習したモチーフや縮小全体図を元に、使うケント紙と同じ大きさのコピー用紙に下絵を描いていきます。
転写する時に楽なように、なるべく丁寧に描きます。

今回はA4サイズ。

4. 転写

下絵の上にケント紙を重ね、トレース台を使用します。
下塗りに使う色で薄く輪郭をなぞり、軽く濃淡をつけながら転写します。

苦手な作業です。強い光、眩しい…。

5. 下塗り

転写の際につけた濃淡を元に、全体を見ながら更に一色で塗り込んでいきます。

下塗り途中。

濃くなりすぎてしまった部分は消しゴムで軽く色を落とします。

下塗り終わり。

6. 本塗り

今回は褪せた青っぽい感じにしたかったので、薄い青を塗って様子を見つつ、淡く赤紫と黄色を入れました。

下塗りで塗った濃淡をなぞるように青を塗る。
鳥の群れに沿ってモヤモヤしている部分が銀河の腕(渦状腕)になります。
腕部分に赤紫を追加。

腕部分をガシガシ塗らずに気持ち薄めに置いておき、グレーで暗くなる部分の大枠を描き込んでいきます。

鳥の群れに沿って腕部分の輪郭を描いていく。

更に色鉛筆の黒&紙巻鉛筆の黒を軽く塗り、メインに使った色と同系色(今回は青系)の色鉛筆で色を伸ばして馴染ませていきます。

紙巻鉛筆を円を描くようにして薄く塗る。
青紫で伸ばしている所。
同じ黒で伸ばすよりも、メインと同じ系統色の方がまとまる気がします。

暗い部分を必死に塗っていたら、白い鳥たちが薄汚れてしまったので消しゴムで綺麗にしました。

細かい部分はノック式の消しゴムを使用。
手袋してたのに…。
濃く塗れるという油性の紙巻鉛筆の利点が仇になったようです。

7. 仕上げ

腕部分をもう少し濃く塗っても良さそうだったので、更に塗り込んで…。

終わりが見えてきました。

白ペンで更に鳥を増やし、汚れた部分を修正しました。

今回は鳥たちのシルエットを星に見立てたので、
白い点の代わりに小さな鳥のシルエットをたくさん描きました。

8. 完成

だいぶ賑やかになりました。

こうして完成したイラストをスキャナーで画像化し、ペイントアプリ(ibis Paint X等)で画像調整して、note・pixivにアップしています。

↓完成したイラストの記事はこちら↓


今回使った色たちと一緒に。

また道具が増えたり、少し変わったことをするようになったらメイキング記事を書きたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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とこひよ
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