公務員時代の資格勉強を振り返って:本当に必要だったのか?
こんにちは、もっちゃんです!
今回の記事では、「公務員が資格を勉強すること」について僕の独断と偏見を述べていきます。
これから、資格の勉強をしようと思っているけど、どれを選んだらいいかわからない。
資格の勉強って本当に必要なんだろうか。
と感じている公務員の方に向けて
公務員に人気の資格とその活かし方
資格を取るときに、意識して欲しいこと
を紹介していきます!
では早速始めましょう!
公務員にとっての資格取得の一般的な動機
公務員として働いていると、多くの人が資格取得に熱心になる傾向があります。
なぜなら、資格を取ることによって、以下のようなメリットが得られると大抵の人が考えているからです。
知識やスキルの向上
自己成長を実感できる
キャリアアップのための準備
資格があると食いっぱぐれない
公務員に人気の資格には、以下のようなものがあります。
それぞれの資格が公務員としてのキャリアにどのように役立つかについても説明します。
行政書士
行政書士は、行政法や民法などの法律知識を活かして、各種書類の作成や手続きを行う資格です。公務員として働く際には、条例の制定や改廃事務、不服申立ての対応などで直接的に役立ちます。また、行政書士試験の勉強を通じて法的思考能力が身につくため、業務全般においても有利です。
宅地建物取引士(宅建士)
宅建士は、不動産取引に関する専門知識を持つ資格です。建築行政や都市計画行政、固定資産税などの業務で直接的に役立ちます。特に市役所や県庁で不動産関連の部署に配属された場合、その知識が大いに活用されます。
ファイナンシャルプランナー(FP)
FPは、税金や保険、不動産など幅広いお金に関する知識を持つ資格です。税務部門や国民健康保険、年金関連の部署で役立ちます。また、自身のライフプランニングにも活用できるため、公私ともに有益です。
社会保険労務士(社労士)
社労士は、労働法や社会保険に関する専門知識を持つ資格です。人事課や国民健康保険、年金関連の部署で直接的に役立ちます。特に人事管理や労務管理が重要な部署では、その知識が重宝されます。
簿記
簿記は、企業会計や財務管理に関する基本的な知識を持つ資格です。予算・決算業務や財政課、会計課などで役立ちます。また、商工業系の部署でもその知識が活用されることがあります。
これらの資格は、部署にはよりますが、公務員として働く上で直接的に役立つだけでなく、キャリアアップや転職時にも有利。特に行政書士や宅建士、FPなどは、公務員としての業務と親和性があることも多く、多くの公務員が取得を目指しています。
筆者が勉強した資格
僕自身も公務員時代には、多くの資格に挑戦しました。具体的には、以下の資格を取得しようと勉強してきました。
簿記3級
FP3級
中小企業診断士
基本情報技術者
TOEIC
これらの資格を取るために、かなりの時間とお金を費やしました。
ですが、都庁をやめ、独立して自分の力で稼いでいる今の状態から振り返ったとき、これらの資格が本当に役立ったかというと、そうではない部分も多い。
では、なぜそう思うのか。
それは、結局資格を使って、何か仕事をしたり、それが稼ぐことに繋がったかというと、全然繋がっていないからですね。
もちろん、スキルは上がりましたけど、よーく考えたら資格を取ろうと勉強していた当初の僕の動機って、ただ「安心したい」というそれだけだった。
資格をとっておけば、転職する時のアピールにもなるし、それで仕事もできるかもしれないし、とにかく食いっぱぐれないだろう。とそう思ってい他わけです。
資格をとった後の具体的な未来が全くなくて、ただ、資格をとる、っていうことが目的になっていたわけですね。
それは、公務員が副業禁止であることあり、資格をとって何か仕事につながるというビジョンも思い浮かべづらかったせいもあると思う。だから、僕は副業は解禁したほうがいいと思っているのですが、
それはさておき、本来手段であるはずの資格の取得が目的になってしまっているケースってとても多いと思います。
それは、大抵の場合「資格をとって安心したい」という動機なんだと思うんです。
資格取得のメリットとデメリット
資格取得にはもちろんたくさんメリットがあります。
しかし、それと同時にデメリットも存在します。ここでは、メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット
知識の向上:新しい知識を得ることで、自分のスキルが向上します。
自己成長の実感:資格を取ることで達成感が得られます。
キャリアの準備:将来的に役立つスキルを身につけることができます。
デメリット
費用:資格取得には試験代や勉強代がかかります。
時間の消費:資格勉強には多くの時間が必要です。
副業禁止:公務員の場合、副業が禁止されているため、資格を活かして働くことが難しいです。
資格取得のリターンを考える
そして、もう一つ資格を取るときに考えなくてはならないのは、リターンのこと。
資格を取ることで、どれだけのメリットが跳ね返ってくるのかを考えないといけない。
資格取得には多くの時間と費用がかかります。つまり、初期投資を行うことになるわけですね。
例えば、僕がかつて勉強していた中小企業診断士の資格を取るには、約1000時間の勉強時間が必要です。またちゃんとした塾で勉強するとなったら、30から50万円くらいはかかるわけです。
これだけの時間をかけた結果、それを回収できるだけのリターンが本当に見合っているのかを考えることが重要。そうしないと、資格をとったけどほとんど活用せずに終わって、時間とお金を無駄にしてしまうことになる。
自己実現と資格取得
一方で、資格取得が自己実現のための手段となる場合、それは非常に意義のあることだと思ってます。
例えば、医師の資格を取得することで人の命を救うことができるようになる、という具体的な目標がある場合。
そのような仕事をするためには、医師の資格が必要になりますよね。
だから、医師免許の勉強をする。という順番だったら、それは大きなリターンがあります。
医師になるという自己実現と、医師という仕事で得られる収入、それから社会的な信頼、は医師免許の勉強に注ぐ時間とお金を回収できる可能性が高い。
資格を取ることによって、どんなことができるようになるのか。具体的にどれくらいの収入を得られるようになるのか。
やっぱりそのリターンを見越した上でじゃないと、安易に「安心したい」「資格を持っておけば食いっぱぐれない」という動機で長い時間を投下するのはもったいないと思ってしまいます。
まとめ
ここまで、公務員におすすめの資格と、僕自身が資格の取得をそこまでお勧めしない理由について述べてきました。
資格を取ること自体はいいことだと思います。だけど、以下の2つを考慮した上でやらないと、資格取得にかけた時間とお金を浪費することになりかねない。
資格取得の目的を振り返る
資格取得で得られるリターンを考える
やはり何のための資格なのかを明確にすることからですね。僕は最後までできなかったので、中小企業診断士の勉強も途中で辞めてしまいました笑
皆さんも、資格をとった後に何がしたいのかを考えてみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた!