「小池知事がまたまた副知事入れ替え」情報⇒いよいよ自民党取り込みか?
小池百合子氏が都知事に就任して以来、都庁副知事の「消耗品化]が加速しています。副知事の任期は4年ですが、小池知事の下で任期を全うした副知事はひとりもいません。約2年でお払い箱です。コロコロ変えられます。この3月末にも任期を残した副知事が都庁を去っていったばかりです。
副知事人事は役人操作の源泉
そもそも副知事ポストは4つあります。都議会の同意は必要ですが、知事の(ほぼ)専権事項と言っても過言ではありません。
この副知事ポストをエサに、知事は都庁幹部を自分の意のままに動かすことができます。「副知事になりたければ、私のいうことを120%ききなさい!」というわけです。当然、役人の側は目の前にぶら下げられたニンジンほしさに、忖度の塊と化していきます。
歴代の知事も多かれ少なかれ役人操作に副知事ポストを利用していましたが、小池知事の場合、度を超えているというか、人事の安定性や人材の中長期的な確保といった視点を全く欠いたまま、目先の利害だけで副知事を利用している感があります。
この3月まで、民間出身のひとりを除いた3人の副知事のうち、2人が財務局主計部出身者でした。(特別秘書も秘書事務担当理事もそうです。)つまり、自分の回りを財務官僚で固めていたのです。彼らが裏で暗躍したからこそ、年明けにぶち上げた「子どもひとり月5千円」バラマキ事業も、8兆円を超える過去最大の新年度予算も実現できたのだと筆者は考えています。カネの支配こそ権力です。
それが今、どうやら風向きが変わってきたようなのです。
都議会棟に寝泊まりする都庁幹部
この4月、財務局出身の副知事に代わって就任した副知事は非財務局系です。財務局出身者以上の曲者で、小池知事の意向を先回りしてゴリ押しする強権タイプ。
加えて、直近で噂されているのが、最後にひとり残った財務局出身の副知事に印籠を渡して別の幹部にすげ替える副知事交代説です。夏前にも副知事人事案が都議会に提出されるとも聞いています。
そこで名前が挙っているのが、これまた一癖も二癖もある某局長。その人物は若いときから執務室にいるより都議会棟にいることのほうが多い、いや、都議会棟に寝泊まりしているのではないかとも揶揄されるほど、都議会に入り浸って議員に取り入り甘い汁を吸ってきた人物です。
自民党取り込みの前兆?
すこし前まで、その人物が頻繁に目撃されたのは都議会自民党の控え室でした。それが、小池さんが知事選に勝利して1年後、都民ファーストが天下を取ると、手のひらを返したように自民党から都ファに寝返ったといいます。
自民党からはふざけるなと声が上がったのも無理なかなぬことですが、それでも生き延びてきたのはなぜか。都ファにベッタリの関係を築いたその裏で、ちゃっかり自民党の一部とのパイプを維持していたというのですから恐るべし。でも、これっていわゆる二重スパイの類いなんじゃないですかね。
とにかく、そんな人物が噂通り副知事になるとすれば、何を意味するのか。小池知事が財務局出身の副知事の役目は終わったと見切りを付け、今度は、都議会自民党との関係修復を目論んで、自民党との黒いパイプを有する某局長に白羽の矢を立てたということです。
仮に某局長が副知事になれば、都議会自民党も悪い気はしません。往事のように、その人物を使って自分たちの要求を叶えることができるわけですから。
ということは、小池知事の視線の先には来年夏の都知事選があるということになります。あまりパッとしない都ファだけでは、3期目を乗り切るには力不足だ。新しい副知事を通して都議会自民党との関係を少しでも改善できれば、まさにWinーWinの関係というわけです。
噂は噂でしかありませんが、流れとしてはあり得る話です。しかし、ということは、小池百合子氏は国政復帰を諦めてしまい、都知事の座に居座るために都議会自民党との関係を優先させる選択をするのか。何だかみみっちい話ですね。筆者としては残念でなりません(笑)。
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