小池知事、参院選で負ければ国政選挙3連敗の屈辱
参院選の投票日まで1週間を切ったというのに、小池知事が全面バックアプする荒木候補が伸び悩んでいるようです。数名のメディアの方とお話した限り、東京選挙区定員6名に対して荒木氏は7番手付近をうろうろ、しかも5番手6番手から差をつけられているということでした。小池知事の神通力も思ったほどには通じず、「どうした?小池知事・・・・」と声をかけたくなる状態だというのです。(もちろん、最後の追い込みは充分考えられますが。。。)
さて、小池知事と言えば、風を読み選挙で旋風を巻き起こして勝利をもぎ取るイメージが強い政治家ですが、実は、こと国政選挙に関してはそれほど強くない。というより、連敗中の身であります。
2017年秋の衆院選の「排除発言」騒動は記憶に新しいところ。天下を取るほどの勢いが、たったひと言のミスで猛烈な逆風に襲われて惨敗を帰しました。
昨年秋の衆院選でも、腹心の荒木氏が国政政党ファーストの会を立ち上げたものの、時間切れを理由に候補者擁立を断念し、今回の参院選に至っています。このとき、小池知事はファーストの会設立への関与をしれっと否定しましたが、そんなことを信じる都民は一人もいないでしょう。
小池知事が本気で国政復帰や国政関与を目指しているのなら、衆院選で国会に議席を確保することが絶対条件です。参院選ではちょっと物足りない。それなのに、千載一遇のチャンスをみすみす2回も棒に振ってしまった。希代のポピュリストとしては、あるまじき判断ミスだったと思います。
今でも選挙になると、メディアは「小池知事の動向を警戒している」といった関係者のコメントを報じることがよくありますが、実際のところ、小池知事の影響力は過大に評価されているのではないでしょうか。メディアが作り上げた虚像・偶像と言ってもいいと思います。
参議院議員ひとりを誕生させるのに四苦八苦しているようでは、小池知事の前途も明るくありません。ましてや荒木候補が落選でもしようものなら、小池知事の政治家としてのイメージに大きな傷が付きます。「小池知事も、所詮その程度か」と多くの人が思い始めるでしょう。
これまで小池さんは様々なイメージを身にまとって都民・国民を欺いてきました。「選挙に滅法強い政治家」「戦う女性闘士」「既存の権益に切り込むリーダー」・・・・。こうしたイメージは、正確には「化けの皮」に過ぎないのですが、参院選を通じて、いよいよこの化けの皮が剥がれ落ちてしまうかも知れません。
参院選の結果次第で「小池神話」の崩壊が始まるのは必至です。だからこそ小池知事は参院選に必死なのです。荒木候補に付きっきりで応援に飛び回っています。70歳の誕生日を目前にした小池知事の言動に要注目です。
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