【住宅購入基礎講座】 契約後〜引渡しまでの流れ
いざ物件が決まったら、まずは一息休んでください。
後は楽しい打合せが待っています。
ただ、建物完成までは色々やることがあるので、今回は契約後〜建物引渡しまでの流れを整理してお伝えします。
契約〜引渡しまでの期間は
①建てる工務店・ハウスメーカーの工期
②施主の急ぎ度(学校の入学に間に合わせたい・転勤に合わせて動きたい)
などによって異なりますが、一般的には半年くらいと言われます。
但し、土地売主の事情や分筆作業の進捗、解体工事、天候やコロナウイルス、ウッドショックなどの変動要素があるため、
あまりギリギリで予定を組むのはリスクがあります。引越の期限の2ヶ月くらい前に建物が完成することを見越して動いていくのが良いと思います。
契約後にすること
契約が完了したからと言って安心してはいけません。銀行からの本承認を得られないと物件を購入できるかが分からないからです。
契約後にすることは大きく3つあります。
①ローンの本審査〜ローン契約〜決済
②設計打合せ〜インテリア打合せ〜外構打合せ
③現場打合せ、施主立会いなどの確認
ローンについて
ローンについては事前審査が通っておれば、一般的には問題なく通りますが、団体信用生命保険の為の健康状態の告知が必要です。
また、土地・建物の契約書や住民票などの公的書類が必要となります。
必要書類
①住民票(家族全員分・本籍地不要・マイナンバー不要)
②印鑑証明書(取得後3ヶ月以内、契約者の名義人)
③課税証明書(最新年度分(場合によっては直近2年分))
となります。すべて市役所で取得可能です。
これらは契約日に持参、もしくは契約後速やかに取得することが望ましいです。
ローン本審査を行えば、7日〜10日で本承認が出ます。
その後、ローンの契約(通称:金消契約(金銭消費貸借契約の略です))を行います。
ローンの契約では
・借入金額
・借入年数
・ボーナス払いの有無
・引落し日
・団体信用生命保険の種類
などローンの条件を決めます。
所要時間は1時間程度、債務者が銀行担当者と面前にて行います(夫婦で借りる際は夫婦の参加が必要です)。
決済
土地から購入する場合はまず土地の決済を行います。
ローンの契約を基に
・買主
・売主
・仲介業者
・銀行
・司法書士
の5者が立ち会い、土地の残代金の支払い、諸費用の支払い、登記手続きを行います。
銀行にて行うことが一般的ですので、銀行送金が行える平日の朝から昼過ぎに行うことが一般的です。
所要時間は1時間〜2時間程度ですので、会社員の方は午前休、もしくは有給休暇を用いて参加されています。
打合せについて
打合せは3つに大別されます。
①設計打合せ
②インテリア打合せ
③外構打合せ
ここから桃太郎形式でメンバーが増えていきます。
・設計担当
・インテリア担当
・現場監督
・外構担当(外構業者)
一番はじめに行うのが「設計打合せ」です。
・間取りが決まらないとインテリア打合せ、外構打合せができないから
・金額が一番動きやすい箇所だから
・間取を決めて役所に申請・許可を得ないと着工できないから
という理由です。
インテリア打合せでは
・水廻り設備の決定
・インテリア(床材・建具・壁紙など)の決定
・照明、電気設備の決定
を行います。
全てにお金をかけてしまうとどんどんコストが膨らんでしまうので、特に「みんなが集まるLDK」に投資するのが良いかなと思います。
寝室は夜に寝るだけだし、床材にお金をかけてもベッドやチェストで隠れてしまうからです。
なのでお金をかけるにはメリハリが大事です。
お金をかけて喜ばれる場所
・LDKの窓の大きさ
・LDKの照明・床材・家具
・キッチン、洗面化粧台
外構は少しお金をかけるだけで全然表情が変わってきます。
特にアプローチ〜玄関まわりは気を遣ってほしいところです。
植栽も沢山植える必要はありませんが、シンボルツリーがあるだけで無機質な塊→有機的な曲線が加わって美しくなります。
門柱もポイントであり、門塀を作って作り込むのも好きですが、機能門柱の場合は個人的にはサンワカンパニーの「オスポール」が好きです。
https://www.sanwacompany.co.jp/shop/series/S0109/
建築と一体的にしないといけないところは仕方ないですが、ウッドデッキやフェンスなどは後々に付け足していくということも可能です。
工事について
建物工事着工の条件は大きく2つ
①土地の名義が本人に変わっていること
②確認申請許可が下りていること
です。
主な工程
★・地鎮祭・配置確認
・地盤改良
・基礎着工
・上棟
★・現場立会
・大工工事完了
・足場解体
★・外構現場打合せ
・クロス工事
・設備取付
・建物工事完了
★・施主点検
★・引き渡し
工務店・ハウスメーカーによって流れは異なりますが、おおまかには上記のイメージと捉えてください。
★マークのついている箇所が施主が現場に立ち会う機会となります。
それ以外でも時間があれば是非現場に立ち寄ってみてください。
建物引き渡しまでの準備
工事が順調に進めば、後は引渡しに向けてできることを準備していきましょう。
①電気・水道の開栓手続き
②ガスの開栓手続き
③インターネット回線の申込み
④TVアンテナの有無の確認
⑤引越業者の段取り
⑥エアコン購入
⑦カーテン購入
①は工務店・ハウスメーカーにて手続きをしているところが多いみたいです。
②はガス業者との立会が必要な為、施主にて手配するのが一般的です。
③は時期によっては工事が混み合うこともあるので、入居の2ヶ月前くらいに手続きを済ませておきましょう。入線工事前に宅内調査を希望する業者も多いので、その場合は工務店・ハウスメーカーに連絡して宅内調査の日を調整してください。
④はテレビをどう視聴するかです。インターネットと合わせて光で視聴するか、テレビアンテナを立てて視聴するかです。
光テレビの場合→電波レベルは安定する、毎月料金が発生する
アンテナの場合→目の前に高層建築がある場合は電波受信しにくい場合がある、料金ははじめの設置費用のみ
⑤は建物工事が終わった段階で引っ越すのか、外構工事が終わってから引っ越すのかで時期が変わってきます。
請負契約の契約内容にもよりますが、基本的には外構工事は終わってからの方が楽です(外構工事前だと駐車場ができていない、ポストがないなど不便がかかる為)。
また、少し時期に余裕を見て引っ越しの計画を立てた方が良いです。
あまり早くに現在の賃貸借契約を終了して引っ越しをする契約にしていると、コロナや天候による工事の遅延などが発生した場合、仮住まいをしなければならない為です。
⑥はエアコンの容量、設置するタイミングについては工務店・ハウスメーカーに相談の上、決めてください。室外機をおけるタイミングで設置しないとエアコン工事が二度手間になって割高になってしまうケースも見受けられます。
⑦はどこに下地が入っているのかを確認し、適宜採寸を行ってください。以前はカーテンレールは工務店。ハウスメーカーでつけていましたが、ウインドウトリートメント(カーテン・ロールスクリーン・バーチカルブラインドなど)の多様化で先にカーテンレールをつけるのがリスクとなっているため、カーテン業者にカーテンと合わせて発注するのが一般的です。
まとめ
契約後〜引渡しまでの大まかな流れ、イメージはできましたでしょうか??
①ローンの本審査〜ローン契約〜決済
②設計打合せ〜インテリア打合せ〜外構打合せ
③現場打合せ、施主立会いなどの確認
すべきことは大きく上記に分かれます。全部を一度に理解することはできないので、まずはイメージだけを把握ください。細かな流れは都度担当者より案内が来るので安心ください!
あなたの家づくりが楽しく進みますように!!
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