はにかんで インタビュー
2年ぶりとなるTOCHIKAGAMIのニューアルバム『 HANIKANDE SALADA / SHYLY SALAD 』。この2枚組のアルバムを聴き終え既に2巡目に入ったとする方がちらほらと出始めたという情報を聞きつけ、我々は急遽前回のインタビュアー「ヘキルキョ・ミューロッホ・ピヒッハミャオーン」氏へ連絡を試みたところ、氏のアシスタントを務めるP.M氏から後日適任を推薦するとの解答をもらうことができた。そこで今回は、その「ヘキルキョ・ミューロッホ・ピヒッハミャオーン」氏が運営するメロディックジェントルマガジン「含蓄王」の編集メンバーである「ピョキュリュィッヒェ・ホピュルォフォーテェ・テュルリュン」氏(以下:__)にインタビューを担当していただくこととなった。 収録日:6月25日
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__早速ですがトチカガミさん(以下:と)、こんにちは。初めまして。
と:どうもこんにちは。よろしくお願いいたしますわね。
__あなた、今日は6月25日だけれども、現時点ではいったいどういった 状況ですか。なにをされちょりますか?
と:はい、特に際立っては何も。ピアノも弾いてないし。
__創作はされていらっしゃらないと?
と:まぁ、4曲か5曲か、残ってはいますが。ちょっと少々まったりさせて いただいもよろしいんのではないかと。ほほ。
__アルバム完成したのはいつ頃なんでしょうか?
と:はい、6月9日に「午後はあなたとミルクティー」で完成しました。
__あ、じゃあ、最初から6月18日にと決めていらしたわけですの?
と:もっちろん、そのつもりで。でも「午後はあなたとミルクティー」制作 中にこれ無理かしら?って一瞬なったりはいたしましたが。なんとか。
__「午後はあなたとミルクティー」が最後っておかしくなぁい?曲順に並 んでるんじゃないのかしら?
と:まぁ、ほとんど曲順ですわよ、ところどころ入れ替えたりはありますけ ど。19曲20曲のつもりでいたんですけど、20曲20曲にしちゃう きゃってなったんです。それで最後に「午後はあなたとミルクティー」。
__どうして3部作になったのかしら?
と:そりゃもちろんギターですのよ。
__蝶番ってやつですわね?
と:そうです。大体まずギターを弾くっていうのが1日の中に必ずあるわけ じゃないですか。
__そうですわね、弾く方はね、そうおっしゃいますわ。
と:その面白い部分をiPadの動画に録画してたわけですけれども。
__録音じゃなくて録画なんですね?
と:そのほうがパッと見て分かりますから、どこ押さえて弾いてるとかが。 それをそのままですね。
__それそのまま?
と:ええ、そんでそのおおまかなフレーズをたまたまっていうかLogicPro9に 録音したくなった日がありまして、昨年の11/27なんですけど。
__昨年に録音を始めたのですね?
と:「IMPROVISATION BUTTER 1127」っていう曲だったのよ。っていう か、最初は「ち〜ず in とこしえろっくんろ〜る」だったんですのよ。そこ から「浅間の鬼の押出」になったり、「WASABIDAONION」のなったり 「登頂ロックンロールの衝撃」っていうのもね・・・。
__あらやだ、そうなの?
と:「intermission」にもなったの。で、これをベースにして このおおまか に録音した3分半をもう一度丁寧に録音したわけですが。
__なるほど。
と:これを真ん中に置くとですね。やはりなんていうか、3部作っぽいのが しっくりくるというかですね。
__あら、だったら、「introduction」とかもお後からお作りになったの?
と:はい。ですわね。1曲っていうかつなぐ感じのさわりっていうのかし ら。今年の2月ぐらいはこの2曲作ってたわ。
__前回のアルバムと比べて何か変わってきたこととかってありますかし ら?
と:ずっとその延長ですわね。昨年の新年早々「RISSHINBEN-NO- KOKORO」が出来上がってますから、part-Aはほとんど2020年製です のよ。だから2021年と2022年で残りの作品ができたわけですので ペースとしては比較的穏やかなんです。あと「ウィメンズピーサズ」って 曲が昨年の12月の確か中旬に出来上がったんですけど、そのあと曲を 作ろって思いつつこの曲の余韻に浸っちゃってたから。しばらく停滞し ちゃったわけなのね。それで今年の2月に「introduction」に入るわけなん ですけど、これ、ご存知の通りフレーズがですね、「ウィメンズピーサ ズ」由来なんですの。
__わお、そう言えばそうなってるかも!
と:そうなの。そんで3月にはもっぱら「WASABIDAONION」を丁寧に録音 し直していたわけです。
__「WASABIDAONION」って曲名で良かったんじゃ・・・?。それで、 音の構成はどうなってんのかしら?
と:え、えっとベリンガーのアンプシミュレーターです。これのプリセット を「BRITISH CLASSIC」とか「BRITISH BLUES」とかにするの。もともと がいつもだいたいこの音なのよ。ね、最初から「BRITISH」っていう項目 があるってすごくないですか?よほどの「BRITISH」ってことですもの ねぇ。
__そりゃ当然だわ。言わずと知れた「伝統」ですわね。
__あら、じゃぁ、あの、この梅シロップいただきまぁす。
と:あ、そうぞ、私もいただきまぁす。
__ぴゅっひゃぁ、夏だぁ!
と:ぴゅっひゃぁ、夏だぁ!
♬
__ところで、真面目な話、あの、あなたの過去の記事を読み返そうと思っ たのですが、なくなってる記事がありませんか?
と:はい。およそ、というかちょうど50件です。現在、あたくしがここに 掲載した記事や楽曲のいくつかがどうも削除済み扱いとなっています。申 し訳ありませんが、あたくしは削除しておりませんので、どういったこと なのか何かの不具合でしょうか。復帰できないです。削除済みになった記 事は消滅してはおりませんので、改めて「tochikagami.com」のほうに同 じものを転載いたしますわ。
__やだ、なんなのぉ〜?、怖〜い。
と:怖い、怖〜い。この際、楽曲のほうは削除しましょうか。っていうよ り、ちょっとちゃんと整理したほうがよろしいようだわね。ご迷惑おかけ いたしますわ。
__それで、えっと、今回のアルバムの中で、特に難しいフレーズとかはあ りませんでしたのかしら?
と:まぁ、そこにそのフレーズが必須なのかそうじゃないかで、あくまで当 たり前ですけど自分で可能なかぎりの難しいフレーズを何とか弾きまし た、難しくは、無いわよ。でもですね。最近やだちょっとあたくしピアノ お上手になったのかしら?って自分に問いかけちゃう瞬間があったりした ので、ちょっとその辺は微笑ましいんですけども、自分では。
__トリルはお好き?
と:トリルは好きよ(笑)。
__「Rainy Telephone Box」って作品、あれはなんか少し日本のいつ頃か しらっていうか、なんかネオンの街の雨に濡れた大通り沿いっていう のかしら、そういうのにインスパイアされたのですか?
と:あえてそこを意識していなかったのですが、これは元に言葉遊びのフ レーズがありまして、ちょっとギターで歌って録画したんですけど、言 葉遊びの雰囲気とコード進行でこうなったって感じかしら。
__例えば、この作品を作るのに合わせて、こんな音楽を聴きました、と かっていうのありますか?
と:そんなにないかな。あんまし聴かないかも。たまにぴょーって一気に聴 く日っていうのが時折あるくらいだわ。あ、でもまた「ウィメンズピー サズ」の話なんだけど。これホントに偶然なんだけどナットキングコー ルの「Candy」って曲を聴いてたのは確かなのね。そんで別の曲の録音 中に間違って鳴らさない和音を鳴らしちゃって。そのなにこれ?って動 きをバラードっぽくまとめようとしていたのね。それでちょっと弾ませ てみせたのね、「Candy」っぽく。それがこの曲の始まりっだったって わけなの。わかりますか?面白いでしょ。
__その、なにこれ?って動きは、これジャズだ!っていう動きだったん じゃないかしら?、ね?
と:まさしくそうですわね。
__急に作詞についてお聞きいたしますが。
と:はい、急に。どうぞ。
__作詞はされていらっしゃらないのでしょうか。
と:はい。いえ。作詞は2020年に2曲ほど作ってますのよ。ちょうど 80年代のアイドル風というか、それに対するかなり深いオマージュ作品 ができましたのよ、メロディーなしの作詞ですのよ。2021年にも1曲 作ってます。これは「午後はあなたとミルクティー」です。
__あなたの過去の歌作品アルバム「おひさしぶりですこんばんは」や 「RED DATA SONG BOOK」から極度に引き続く作風のものは書かれて いませんのかしら?
と:まぁ、はい。極度というほど攻めてないかもしれませんが、それに続く アルバム用の作品群はまとめてありますのよ。いわばスタジオ録りで録り 直しになった曲達です。まぁ、どちらかというとそっけない街並みからい ざスッと見事にファンタジーの螺旋階段を駆け下りてゆく2人、といった 作風でありながらですわね。ただファンタジーとはいえこれって絶対にど こかに実在するに違いないわ、といった雰囲気を感じないではいられない もん、あたし。といったクオリティですわね。そのようなお時間もぜひ 創っていきたいものですわ。
♬
__最近は、何かにハマっていらっしゃることなんてありますか?
と:え?、最近は、なんでしょう。特に、そうだ、あれですね、タマノハダ 石鹸ですね。
__タマノハダ石鹸?それは、石鹸なんですね?
と:はい。あの球体のですね、石鹸ですのよ。
__球体って、石鹸がボール状ってことかしら?
と:あら全くご存知ないのかしら。それの005番っていう匂いがとっても 気に入ってしまって。
__あら、何とも言えないわ。どういった香りなのかしら?
と:えっと、何とも言えませんわ(笑)。ただ何ともいい感じの匂いなの。
__005番っていうことは、え?あれ?まさかあれとは関係ないですもの ね?
と:よくぞ気付いてくださいました。まさに、それです。この匂いにハマっ ていた時こそがちょうどあの「005」ですのよ。改めてお聴きくださ いな。ほほ。
__他には何かハマったりしてることありませんの?
と:えっと。あんまり表へも出ていませんからねぇ。
__ヘケルッキーさんが気にしていらしたわよ。
と:あら、また何でかしら?
__なんか全然ラーメン食べられていないっていうの?
と:あ、そうなんですぅ。ラーメン全然食べに行けてなくて、ホント困っ ちゃうわ。調子狂っちゃう。
__最近のラーメン屋さんがおしゃれだって言ってたんでしょ?
と:そうそう、おしゃれなんです。
__もっぱらジャズなんかかかってたりしちゃって、ねぇ。
と:ま、ラーメン屋に限らずジャズ多いですわね。クラシックのラーメン屋 さんもあるけど。
__今回のアルバムのpart-Bに関してはそれを踏まえているんじゃないかっ ていう。
と:いえいえ、それは特になんかあえてやりました、っていうわけではない ですので。
__え?なっちゃった系ですの?
と:はい、なっちゃった系なの。ふふ。でも、もし聴いててなんかこのあた りミュージカルっぽいなって思ったらですね、まぁこの人はこういう雰囲 気の音楽が好きなのかなぁと思って聴いてもらえればいいんですけれど も、ジャズにしてもですね。あたくしのみぞ知るお気に入りフレーズでし か構成されておりませんので。
__あの、聴いてて、タバコをくわえてる匂いのようなものを感じる時が あるんですが・・・。
と:いけませんわね。それではもっとよっくイメージを鮮明にしていってご らんください。どうでしょう。ヨックモックのシガールをくわえてません か?
__(笑)。このアルバムのどの辺に注意してとか、どうゆう風に聴いてもら いたいとかってありますか?
と:いえ特にですね。強いて言えばですね。聴いているうちにですね、そ の、いわゆるタンジブルですわね。如実にですね、実態として手の中に 重さを感じ得る、っていうですね。
__言いながら笑ってるし(笑)。つまり、っていうか、このあたりはこう いった構成になってますとかってありますか。
と:具体的に言えばですね。例えば「Sunrise Gradation」という曲では、30 秒過ぎからトロンボーンのソロに入るんですけど、これは行き当たりばっ たりの一回っきりの即興録音ですから、ここは聴きどころですね、ま、鍵 盤なんですけど。次に、「翻弄天つ風/Tossed by the Heavenly Wind」と いう曲は「ホンロウアマツカゼ/Honlou amatsukazze」って読みまして。 アマツカゼはオトメノカヨイジフキトジヨ、とかですね百人一首にも2つ くらいの句があったように思うんですけども。いや、クモノカヨイジです わね。
__2つあるのはワタノハラとかじゃありませんの?
と:あれれ?ま、ともかくですね。1曲1曲がですね、神のヘアアクセサ リーみたいになってますから。
__そこの"神"は"髪"の間違いってことで訂正しときますわね(笑)。それ で、全曲説明していくおつもりでしょうか?
と:あ、いえ、そう、あのもしかしたらですね、イヤホンで聴いてもらった ほうのがですね。より没入感が増してさらにご快適にお聴き頂けるかもし れませんわね。
__急にイヤホンの話ですか(笑)?
と:ええ、はい、普通のイヤホンで聴いてもらえればよろしいかと。本来であれば、SONYのXBA-40(アーマチュアが4基入ったカナル型)っていうイヤホンをオススメしたいの、でもこれってもう販売はされてないと思うわ。
__このアルバム制作中にはどのような映画を見ましたか?また何か印象深 い映画などはございましたかしら?
と:はい。ある楽曲の曲名達を決めるのに大変参考になった映画があります わ。「プリンス オブ ペルシャ」というですね、ご存知かしら、ディズニー の映画なんですけど。この映画を思い出しながら曲名を考えたって感じな の。
__なるほどぉ、そうゆうことでしたか。大変に分りやすいですわねぇ。
と:えっと、それからですね。もしあれですわね。稀にですね。くすりやっ てんのかって思ってしまった方はですわね。残念ながらですね。再履修と なっておりますので、午後4時20分からですけど、第3講義室で「DAWN COLOR CROSSWALK」のTRILOGYを聴きこむところから始めてくださ い。
__また、言いながら笑ってますわよ。
と:(笑)、それから、仮にですわ。
__え?まだありますか?
と:これ決してあなた1人で作ってないでしょ?とか。でました。誰かが 作ったやつをもらったんでしょ?とかですのよ。それ。まぁ、そう思われ てしまう方も、いらっしゃらないこともないんじゃないかと、思ってしま うわけでございますけれども。
__あ、それね。確かにそうだわね。だって結構バラエティに富んでいらっ しゃるというか。どちらかというと、作風が。遡ってるみたいな感じの ものもあるわけだし。あなたぜんぜん表には出ていらっしゃらないわけ だし(笑)。
と:ま、そういった場合におけるですね。あるうってつけのとある考え方の 妙案をぜひここに示したいんですけれども。
__あ、それが喋りたかったのね?あっくまで自分が作った!ってそんなに 主張したいわけね?信じてる方もいらっしゃいますわよ、きっと。
と:いいですか。例えばですね。レコード屋さんで購入したけれどもなかな か聴かないレコードがあったとしますわね。その聴かないレコードを所有 しているというだけでですね、何かしらの影響を我が身に及ぼしている可 能性があるんじゃないかという、これはあくまで妄想なんですけど。音楽 に限らずですね、書物とか、録画してある番組にしてもですわ。だとする とですね。自分にとってためになるのではなかろうかという音楽だったり 書物などは、仮に聴かない読まないとしても保有しているだけで効果が発 揮されるんじゃないかというふうに考えるわけです。これは妄想ですよ (笑)。だから逆にですね、各々にとってですね、決して所有していてはマ ズイというものも存在するのではないかということなんです。つまりです ね。各々が果たしてどんなものを所有するかというその選択ですね、そこ からがセンス磨きになっているんじゃないかという、これは恐ろしい妄想 の領域ではございますが、はい。だとすると、だとするとですよ、もはや どんな腸内フローラを所有すべきか、という話にまで発展してくるんじゃ ないかというですね、これはですね、にわかに興奮してくる話なわけでご ざいますわね。あぁ、一気にしゃべっちゃったわ。
__まぁまぁお疲れさん、お茶飲んでお茶飲んで。結局話を発酵食品とかに 持って行こうしているわけにございましょ?
と:いえ、そうおかずにですね。例えば・・・、
__要するにあれですわね。つまり心の内側というより、心の背景にどのよ うなものを置いて並べるかということが言いたいわけですわね。もしか して、ね?
と:なるほどぉ。そういったことになるかもしれませんわね。
__えっと、東京都葛飾区、ペンネーム「闇夜にサングラス」さんからのお 便りです。
と:なんですか?
__トチカガミさんこんにちは。
と:え、こんにちわぁ。
__えっと、『実際のところお酒飲めるんじゃないですか?、絶対お酒飲み ながら作ってるんでしょ?、しかもちょっと度数の高いお酒飲みながら 作ってんでしょ?、聴けば分かります。』、っていう、お便り、なんで すが・・・、いかがかでしょうか?
と:なるほど。はい。ずばり、本当に飲めませんので、ご安心くださいま せ。まぁ、多少、両親の会話に混ざったりしてね、銘柄は楽しいですか ら。1っ滴も飲めませんから。っていうか、アセトアルデヒドの分解酵素が ありませんということです。ホントいやになっちゃう。
__え?(笑)、でもだって、っていうか、そもそもあれ、最初にアルバムのタ イトルが「コクとキレとトチカガミと」だって言ってませんでしたっ け?
と:あ、はい、あれはなんていうかですね。ジャケットのアイデアがガラリ と変わって、その活字との、そのバランスっていうか、収まりきらなかっ たというわけなんですけど。
__これは早めにアルバムのタイトル発表しちゃまずかったんじゃないのっ て話になっちゃいませんかしら?
と:ん〜、果たしてどうなんでしょう。だってあたくし、あの人ってば「コ クとキレとトチカガミと」っていうアルバムを出そうとしてる人ですわ ねっていう視線を街中で感じたこと一度もありませんもん。
__(笑)、え。神奈川県川崎市、ペンネーム「行灯行脚紀行」さんからの お便りです。『トチカガミさんこんにちは。』
と:こんにちは。
__え。『アルバムのタイトルに関してですが、「コクとキレとトチカガミと」にもならず、「芳醇醸しライダー」にもならなかった、その経緯をお教えください。』、ということですが・・・。
と:う〜ん。ちょっと、皆さんかなり真面目なご様子なんですけど。どういったことなんでしょう。
__いえ。これが普通です。
と:この度は、ほんの軽い気持ちによってアルバムのタイトルを早めに口走ってしまいまして、まことに申し訳ございませんでした。「コクとキレとトチカガミと」ならびに「芳醇醸しライダー」というタイトル候補に関しましては、お忘れくださるようひれ伏してお願い申し上げます。
__(笑)、今回のアルバムぜひ聴いていただけるといいですわね。
と:もちろんそうですね。このアルバムを聴いていただいてですね。ただし これは、あっくまで音楽が面白いかもしれないというですね。あたくしも これを実証した1人のつもりではありますが、これをあえて未だ仮説に過 ぎないと、そう捉えていただいてですわね。これをまるで証明するかのよ うにそれぞれで一人一人が音楽を楽しみ始めてみていただきたいものです わ。
__お疲れ様でした。それじゃぁ、そろそろまとめに入っていきましょう か。
と:まとめ、はい。お願しますわ。
__え、相変わらず発信のほうはなさっていらっしゃらないようですが。ツ イッターのご挨拶も止まったままのようで。
と:はい。それは今回ですね、作品の数がわりかし控えめなことと関係があ るわけですね。
__とおっしゃいますと?
と:つまり曲も作らずに発信で考え唸ってるっていう時間が結構あったりし たわけです。そんで、ハッと気付いてこんなんしてないで曲作ろってなっ たわけですけど。やだこの間に一体何曲出来上がったっていうのかしら んってなりましたから。
__い、一応悩んでいらしたのね。
と:はい。
__で、ダメだったのかしら?
と:でも今年は多分、そんなにもうあんまり作ろうっていう気分にはなって いませんので、今の所。何かできそうになるかもしれませんよ。
__では、今後の展望をお聞かせくださいな。
と:ちょうど、えっと、ラテン語の入門書を2冊読み終えたというのがおよ そ2年ぐらい前ですの。ほほ。で、ラテン語の辞書ってえらい高いのよ ねぇとか思ってて、今ようやくラテン語の基礎をきれいさっぱり忘れ 去ったというところですの。ですから、いよいよ曲作りと並行してです ね。英語ですわね。音楽も独学なわけにございますから、英語のほうも もですね。喋れちゃうぶってるうちにやがてホントに喋れちゃってるよ うになるんじゃないかしら、っていうそんな甘い構想は決して抱けずに いるわけではございますけれども。英語喋れちゃうっていうのは、ある 意味グラナドスのスペイン舞曲の5番を弾き奏でちゃってる、っていう のと近いように思ってるんですのね、前から。だからちょっとかっこい いわぁって思っているわけにございますのよ。
__あらま、この2年間、英語をサボってたってことの言い訳ではありませ んの?
と:さぁ、果たして喋れるようになるのかならないのか、乞うご期待という ところですわね。
__音楽の展望に関してはどうでしょうか?
と:音楽のほうはですね、特に今回あたくしが創出したものに合致するだけ の裏付けられる音楽の知識量というものを、これから逆に習得していくと いう必要性が生じてくるんじゃないかとにわかに感じているわけにござい ますのよ。何しろ知らないけどこういう作品になっちゃったって言ってる んだから、それじゃ、ちょっと全然説得力が無いって感じでいやじゃな い?、なんか。
__最後に、この今回のアルバムを通して既に夢の中で不可思議な現象が 次々と巻き起こっている気がするんですけどぉ、っていう方々に対して 何かお伝えしたいメッセージはありますか?
と:あら。つまりですわ。明日の午後3時にですね。あらかじめ「発見もし くは大正解」が存在しているわけですね。明らかにもう重さで沈んでるの がもう遠目でも確認できるわけですね。そいで、明日の午後3時へ向かっ て失敗を繰り返さなければならないわけですが、しかしながらですわ。超 ハイクオリティな失敗を繰り返さない限りですね、その「発見もしくは大 正解」はただのデジャブに過ぎないわけなんですの。その「発見もしくは 大正解」に見合うだけの超高精度を秘めた失敗、もうほとんどナンセンス に近い領域の失敗をですね、あなたは果たして繰り返すことができるのか しら、ということなわけにございますわね。分かりるのかしら。
__っていうことは、つまり簡単に言うと、ビンテージのベイトリールで バックラッシュしちゃった後のものすごい糸の絡み具合ってことかし ら?そのりるも誤字ではないと?
と:ど、どういうことですか?
♬
__え、以上もちましてですね、今回はあたしがヘケルッキーさんから引き 継ぎまして、比較的アルデンテにてインタビューさせて頂いたわけです けれども。初対面とも思わせずに。いかがでしたか?
と:えっと、このようにインタビューされることによってでですね。改めて 自分なりに今後どのようなものを作り出していくべきなのか、やはりこ の日本においてはこの先も一向にドイツ語のブームは来ないものである ものなのか、とかですわね。あるいは、やはりこの辺でいよいよボーカ ルにおけるポルタメントについて真剣に考え始めねばならないものなの であろうか、とかですね。あるいは、この時代において歌詞を書くとい うことは果たしてどのような意味を持つものなのかなぁ、とかですね。 まぁ、きりが無いわけでございますが、いろいろと省略しながら考えさ せていただくことができました。それと・・・。
__え?、あ、はい、どうぞ。
と:本日のインタビューはアルデンテというコンセプトだったそうなわけで すけれど。アルデンテと言ってもですね。やはりラーメンには餃子。巡る うちにですわね。ことごとく餃子の重要性が早急に浮かび上がってくるわ けにございますわね。そうしてそうでありながらも、この学ぶべきお腹周 り。これもこのまま冷静にスープしていただきたいものだし、大変なの よ。もう。
__ちょっと、うまいこと言えてないんじゃ、あ、はい、どうぞ。引き続き おしゃべりください(笑)。
と:それで、今後も、あたくしはあたくしとしてですね。今回の作品一つ一 つに対して拮抗するか飛び越えるかはたまた並んでスキップするかといっ た、要するにですね、あたくしなりの1人"CERN”(CERNで検索!)みたい な発想で創作していきたいと思いますから。今後もご興味ありましたら、 そういったあたくしの作品なのかしらと思って、これからもですね。エン タテインメントの本質についてご一緒にわくわくしていきたいですわね。 Let's みんなも1人CERN!
__はい。ということで結局、意外と饒舌でいらしたわけですわねぇ、心の 中は。それではえっとお時間のほう随分と費やしてしまいましたので、 じゃあまた今度、再来週ですわね、あの劇場の入り口にあるシマトネリ コの前で待ち合わせいたしましょ。ペペロンチーノのお店の予約はお任 せいたしますわ。これにておいとまいたしますので。長々とお邪魔いた しました。
と:あらまぁ急に、いえいえ、遠路はるばるありがとうございました。えっ と、じゃ、あのお高速のお入り口までお送りいたしますわ。どちらから参 りますの?
__あら、ありがとうございます。東北自動車道のほうからで、館林うどん 食べて帰りたいの。お願いいたしますわ。
と:さん、はい!
__たてばやしぃ〜うどん〜♬
と:たてばやしぃ〜うどん〜♬
それではまた、あの相合傘の前でお目にかかりましょう。あるいは、ま た、どこか知らない街角(知ってる街角でもいいけど)で偶然に出会うと いうことをお互いに意図した形でお目にかかりましょう。
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✨ HANIKANDE SALADA ✨ SHYLY SALAD ✨
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