2023年度 とちぎ蔵の街・高校演劇祭を終えて
※以下、公演後お読みになってください。【ネタバレ注意】
あとがき
どうでしたでしょうか、「志願の春」
校歌から始めるというの良くないですか!
いやー30分に収めるのがすごく、とても大変でした。
高校演劇であまり見ないSFもの。青春なんてぇクソだぁクソぉ
例年と違い栃女さんと合同でなく、蔵の街を迎えることになったので、「じゃあ、チャレンジをしよう」となりました。
たくさん音響、照明を使いました。小道具も作りました。兼役もしました。本来は学徒出陣をモチーフにした展開にしたかったのですが、陰鬱とした展開になってしまったのでボツに。
気付いた人も分かる通り、映画スターシップ・トゥルーパーズのパクり…オマージュです。オマージュ。脚本の展開を映画などから参考にする…というのも有りかと。
〈この作品の背景〉
機動歩兵を増やしたい栃木高等士官学校がやるプロパガンダ劇だが、頼まれた脚本家(学生)は戦争反対である。だが反戦にしてしまうと検閲に引っかかり公開できないので、ショウと言う悪役を通して本音を書き、最終的には機動歩兵を賛美する内容になっている。劇中劇中劇みたいな感じです。
小ネタ
・連盟軍(西側諸国)VS協商軍(東側諸国)の冷戦が起きている
・日本、アメリカは連名軍
・連盟軍には技術があり、協商軍には資源がある。長期化し、連盟が弱体化したところで、第三次世界大戦は終結した。
・ワームホールジャンプの開発はその後第二次宇宙開発競争と言われる。
・ショウとカズトは小学校からの幼馴
・従軍することにより、男性は市民権を得ることができ、税金控除が行われる。これは第三次世界大戦により、多くの壮年期の男性が死亡している。足りない人員を補充するため、青年期の男性を求めているからである。
・「ちいかわ」のような人気コンテンツをプロパガンダ(軍の宣伝)に使うのはWWⅡのディズニー作品から分かるようによくある話である。
・この世界は第三次世界大戦を経験している。それにより、多くの壮年期の男性が死亡し、平均寿命が短くなっている。
・第三次世界大戦は月の利権争いが火種です。
・脳の10パーセント神話は嘘
・「立て、勝て、日本」は戦闘前に気分を高めるためのフレーズである。本来ならここで、覚醒するお薬を打ち込んでいる。
・2075年3月24日 日曜日に栃木県誕生200周年で公演されている。
ショウの父
教頭(ショウの父)は。若い頃にスマートリングを開発してしまい、周りの研究者にあまりよく思われていなかった。その後、精神を病み、スランプに陥った。
研究費は底をつき、路頭に迷ったが、昔の実験で発見した、スマートリングを解き明かしていたら、スマートリングには闘争本能を刺激していることが分かった。あることを思いついた。闘争本能を利用し、スマートリング・インプラント軍を作る。そうすると生存本能より闘争本能が勝り、死を恐れない軍を作れることに気づいた。だが、これを日本で公開してしまうと、前と同じように他の日本軍の研究者に疎まれるのを恐れ、アメリカ軍に研究結果を提供する。しかし、日本軍の監視を避けるために余った脳でロボットの研究をしていた。が、そのロボは精神を病んだ教頭(ショウの父)の空いた心を埋め、彼は今はロボに固執している。
今年度の大会について
栃木高校演劇部は2023年度の大会では、久しぶりの生徒創作。
夏前に一人一作品ということで脚本を書き、私は「シソウ」という作品を作りました。部員みんなで投票をしました。「シソウ」は一番多く投票され、次点は「Make up」でした。差は一票。決まってから先生に見せたのですが、「シソウ」の内容が主人公がドスベリパンチラ同好会に入り、同好会の男の先輩に全力でパンチラをして、殻にこもっていた自分に気付き、彼女をとった中学の同級生を倒す。といったものでした。先生から一言、「倫理的にダメ。」まあ、そうですよね。ということで「Make up」で挑むことになりました。
その後、いろいろなことがあり、「Make up」では新井役(毒きのこを食べる役)として挑みました。
結果、関東大会に行くことができたのですが、まだまだ課題が残る結果となりました。
最後に
「シソウ」の反省を活かして、倫理観マシマシ?で「志願の春」を書いてみました。
「志願の春」を見て、これを読んだ皆さんの何かが変わっていたらうれしいです。ありがとうございました。
文責 栃木高校 二年 関和音柾
参考作品
スターシップ・トゥルーパーズ
ロボコップ
バック・トゥ・ザ・フューチャー
インターステラー
キルラキル
銃夢
鋼の錬金術師
化物語
機動戦艦ナデシコ
天元突破グレンラガン