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【意味のない日々】からかい上手の高木さん・マーブルビターチョコレート
久しぶりにイングリッシュマフィン食べたら、カリカリモチモチで美味しかった…!トースターは汚れるけど、やっぱり定期的に食べたくなる一品。
○からかい上手の高木さん3期
アニメをようやく見始めた…!かわいい…癒やし。そして、からかい上手の元高木さんっていうタイトルのスピンオフがあるお陰か、安心感がすごい。
大人になると、この痒いぐらいのキュンキュン具合がたまらなくなるな~と実感する。そして、高木さんが、西片といたいがために策を弄するのがたまらない。きっと他の男子にはただ親切にするだけの子だぜ…へへ…
だって周りからみたら、好きなの一目瞭然なのに~図書員で音読するところとか、2話目の「気配」でずっと追いかけてるところとか。西片を見てる時の高木さんの顔が本当に楽しそうで…
夕日のところもたまらんな~ロマンチックになりきらないところが尚の事よい~!!
そして2話のエンディングが、ジュディマリのOverDriveで胸アツ過ぎる。世代ってわけじゃなく、気づけばYUKIとして活動していたんだけど、親からもらったジュディマリのベストのCDはすごいよく聞いていたし、青春をそのまま歌にしているような曲なので嬉しかった。
ということで、今期も引き続き期待。高木さんの表情、いっぱいみれるといいなぁ(表情差分多くて最高)
○マーブルビターチョコレート
ちょっと前に百合界隈で話題になっていたし、某古本店で売っていたので手にとって見た。パパ活百合というやつ。
パパ活をして生きるのりこ。かつて最年少文学賞受賞者としてもてはやされた30代の東陶子は、取材のため会うようになって、お互いを少しずつ知っていく、という話。
知ってたけど、パパ活だって需要と供給があるから成立しているのであって、身体の関係がないからむしろもっと感情のやり取りや、それぞれの思惑や寂しさがあるんだなと。「自分」を売ることだって、考え抜かれた選択なのだと。
装丁が結構しっかりしていて好み。ザラザラとしっかりめの紙と、楽しそうな表情をしているけれどどこか寂しさと儚さを感じる表情。そして対照的にも思えるカラフルなマーブルチョコレート。
そしてその表紙をめくると、小説の表紙のようになっている。読み終わった後見ると、涙腺が熱くなる、というファンサ多めの仕組み。
作者の方があとがきで言っていた通り、この話のテーマは「消費」
のりこは「若さ」を消費して(されて)いるし、東は「才能」を消費して、作中に出てくる編集者はエンタメとしての「消費」を求めている。
だからか、のりこが楽しそうにしている部分が、少しずつ掘り下げられていくうちに途中からそのまま「諦め」に見えて切ない。
「苦労してまでこの世界で生きていたくない」という言葉がやたら印象的で、拒絶のようにも感じられる。きっとのりこは東に惹かれているけれど、そういうふうには幸せになれないし、なるという選択をしないんだろうという線引をしているのだろうなと感じた。
「なにがその人にとって幸せか決めるのは、その人自身が決めることです」と東のセリフがあって、諦めでも、「選択」できていることを羨ましがっているように見えて、作中で鳴かず飛ばず、プライドを売って何が残るのかとか色々考えて、でも選べないままでいる。そんなもがいている苦しさを如実に表している台詞だな、としみじみ。
人の幸せを願うって、大事にするって、なにかを凄く考えさせられる作品だった。一緒に、この世界からエスケープすることが“幸せ”なんだろうけど、藻掻いて生きて欲しいって思ってしまったから。
もしかして幸せになれないかもしれないけれど、二人の選択は間違ってなかったと、見守りたくなってしまった。