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ワークショップ再開

年末になり、今までの沈黙を破るかのごとく更新しまくっているトッコリですこんにちは。
今年はいっぱい作りました。
そしてたくさんやり残しました。
やり残したこともたくさんありましたが、
その分新しいこともスタートすることができました。
人は誰しも一日24時間しか与えられていないことを実感したこの1年。
今回はそのひとつを、記録として。


コロナ禍でのワークショップ再設計

ワークショップは、下の子の小学校入学に合わせて、
コロナ禍突入前から計画を練り、フィジビリするまで進めていた案件。
ところが……の、突然の一斉休校に、ステイホーム、自粛、緊急事態宣言。

息子は入学式もできず、入学後は自宅でのオンライン学習の日々が続き、
私は完全にトッコリをどうしたらよいか光が見えずにいました。

自粛が解除されてからも、しばらくの間は恐る恐るイベント出店や対面販売を続けていましたが、
2022年、ようやく一歩踏み出す決心がつきました。

ワークショップの再開です。

ワークショップを断念していた間、何もしていなかったわけではなくて、
幸いなことに私は「種花ブローチ」という新商品を生み出していて、
「この作品をみなさんと一緒に作りたい!」とシンプルに考えるようになっていました。

まずは、気を遣う必要のない友人たちを招いて、一緒に作ってみる。

どの工程を楽しんでもらえているか
どの工程に時間がかかってしまうか
どう説明すればスムーズにコツを伝えられるか
どんな仕上がりになれば喜んでもらえるか

新しい作品でのワークショップは、またイチから設計しなおす作業から始まりました。


「どの種花を使うか」から迷ってもらう楽しみ



「迷う時間」を生み出すために、葉っぱを作りまくる


種花ブローチワークショップ

こうして実施に踏み切った【種花ブローチワークショップ】。
少人数制でのリスタートです。

それでも、というかその分、
キーポイントだと思っていた「迷う時間」を存分にお楽しみいただけていることも実感できました。

当初の設計では、
「パーツ選び」に掛ける時間は20分。
それをアナウンスはせず、参加者のみなさんの思いのままにできるよう進行していたら、
まーぁ決まらない♡
ひたすら迷い続けて、「よし!決めた!」となって作り始めてからも
「やっぱりこっちにしたい!」と変更される方までいらっしゃいました。


同じ種花もいくつも準備。同じ種でも存在する個性の違いをお楽しみいただきます


良い意味で、誤算続きのワークショップ。
そういった経験を数回経ていくうちに、
【講師がデザインを決めない、自分で迷って作るからこそ楽しい】を
創り出す場にしたいと考えるようになりました。


作りながらも種や葉っぱを変更していく人多数!喜


なので、トッコリのワークショップでは、できるだけ素材のバリエーションを多くご準備します。
迷うことは楽しい》をモットーに、ヘタしたら作る時間よりも迷う時間の方を長くとって、楽しく制作を進めていく事に、
自然と発展していきました。


お子様向け種花ワークショップ

夏休みに開催したのは、お子様向けのワークショップ。
トッコリの種花はホンモノの種や豆を使っていることから、
知っているようで知らない種豆について、この機会にじっくりと観察してもらう機会を作りたくなって。

夏休みの自由研究にも応用できそうなテーマだった点も、
私の背中を押してくれました。


実際に種に触れてもらう


まずは「種」を観察するところから。
トッコリが種花に使っている種や豆を素材のまま持ち込み、
それぞれがどんな色形をしているか、
においはどんなか、
見たことあるのはどの種か、
そんな話をしながら種と触れ合ってもらいました。


種を観察して記録してもらえるように「観察シート」も準備


観察を終えたら、種花を実際に作ってもらいます。
気になる種を2-3種類選んでもらって、
種花に仕立てる作業。
種花作りにはホットグルーも使うので、制作中はお母さんたちにもご協力をいただきました。


お母さんに手伝ってもらいながら、幼稚園の子にも作れました


素敵に種花作ってくれた!


種花を作ったら、マグネットに仕上げていきます。


しっかりできあがり!


この回では、5名のキッズたちが好きな種を使ってお花をつくり、マグネットに仕立ててお持ち帰りいただきました。
みんなしっかりとお花に仕上げてくれて、トッコリ感無量。

夏休みの想い出ともなりました。


しめ飾りワークショップ

少し時間が空いてしまった12月。
今度は大人の方むけ、しめ飾りのワークショップを開催。


こちらはサンプル


無謀にも、コロナ禍前にフィジビリしていたしめ飾りよりも難易度の高いしめ飾りを設計。
どうしても種花をたくさん使ってほしくて、参加者のみなさんには頭痛を催すような一点集中の時間を強いてしまいました(笑)

ここでも、《迷う時間》をお楽しみいただきたい。
種花をこれでもか! とたくさんデザインし準備万端です。


様々なデザインの種花を各回で準備


このワークショップでは、初めて本格的に「組む」作業を体験いただきました。
この工程を、よく1dayで実行しようと思ったな、私。


全ての素材にご自身でワイヤリングしていただきます(鬼)


お選びいただいた種花が綺麗にスタンバイ中



「組む」作業は意外と難しい……


3時間半かけて、糖分補給しながらしっかりとお作りいただきました。
参加者のみなさま、相当お疲れになったかと思いますが、
もうすぐ迎えるお正月は、きっとご自身で作られたしめ飾りを掲げていただけますね。
晴れやかな新年をお迎えくださることを嬉しく思います。


そして、来年

2,022年は断念していたワークショップを再開でき、
3つのプログラムを通して思っていた以上にたくさんの方にご参加いただきました。
ありがとうございました。

来年は、どうしようかな。

今年実施できたプログラムは、来年以降もご要望に応じて不定期開催していきたいと思っています。
加えて、かねてよりご要望の多い種花から制作するワークショップや、
今回しめ飾りで実感を得た「組み作業」を中心としたワークショップも、
開催できるよう考えていきたいと思っています。

どちらも、1dayでできるかどうかがネックなので、
そのあたりを練りつつ。

同時に、こうなってくると1dayの壁を破って、
複数回コースや定期レッスンも考えていきたいところ。
そんなにワークショップに参加したい方がどれだけいらっしゃるか不明な部分はありますが、
設計だけは進めておいて気長に待つ先方も悪くはないですね。

お正月、ぬくぬくお酒飲みながら考えてみたいと思います。


ということで、2022年にやってきた《新しいこと》の記録、
おしまい。


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