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早送りで運動会


雨が降るとの予報に反して、朝はほんの少し晴れていた
娘は当たり前のように体操服に着替え、跳ねるように玄関を出る
だけどやっぱり1種目終わるごとに雲行きが怪しく

時々、シェフが頭上高くからまく塩みたいな、パラパラ雨

それでも、フライパンの上の児童は元気に走り回り、親たちは、祈りに似た面持ちでグラウンドを眺め続ける、も


ラスト2種目でザンザ降り
ギャーっと避難したところで校内放送
「20分後に止む予報なので、しばらく中断します」


しばらくすると小雨にはなったが、グラウンドが水浸し
先生が走ってきて、グラウンドの整備
ありがとうございます

校舎に戻っていた子どもたちの声が頭上から
「僕ら、頑張って練習してきたので、帰らないでくださーい!」
「最後まで見ていってくださーい!」

残すところ、5年生のリレーと、6年生の演舞だけ
帰ってしまう保護者がたくさん校舎から見えたのだろう
お調子者くんが声を張り上げ、後ろに生徒の笑い声

つられて笑う校庭の保護者
それでもまた雨が降り、敢えなく中止のアナウンス



翌日晴天、強風
6年生、最後の演舞は大きなフラッグ
青空にたなびく旗を見て、なんだか無性に泣けた
もう、来年はここにいないのね
次のステージへのスタートみたいな旗の音




振替休日、海遊館。
「運動会どうでしたかいな?」
「雨降ったり止んだりでしたわ」
「アメ…?」
水玉クラゲが1番気に入ったそうで。
ジンベエさん見に来たんやで。
時間という概念を忘れる動き
宇宙空間に放り込まれたような心細さと、妙な安堵感と
彗星のような
どこまでも登るロケットのような
そしてコイツは今日も寝てた
親近感しかないわあんた



運動会のこと書いておきたい!
と思っていたのに、あっという間に日が過ぎてしまいまして。
毎年運動会を思い出す、私にとって大事な記録なのに、これ以上日が経ったら、もう何も書けないわ!と慌てて書いた記録noteでございます。

特に忙しくしてるわけでもなく、ただいまクロスステッチに猛烈にハマってしまって抜け出せません。
秋なのか、猛烈に眠いというのもある。



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