朗々介護

老々介護は、朗々と。連れ合いと私の年齢を合わせればもうじき166歳になります。
「連れ合い」。古い言葉で使う人は全くいなくなりましたが50年も一緒にいる妻を指すにはふさわしい気がしています。女房とか主人とかもこれからの時代を考えれば新しい名称が必要ではないでしょうか。
 さてその連れ合いは、8年ほど前にパーキンソン病と診断されました。この病、ともかく歩けなくなるのが特徴で、8年たてばほぼ寝たきりだというのが本や先達の教えでした。
 確かに室内に張り巡らした手すりにしがみつき、時間をかけて3~5mの移動がやっとになってしまいました。よろけて尻餅を突いたりしたら大変、悲鳴を上げるだけでもう立つことはできません。
然しこの病、妙な病原菌を抱えている訳ではなく、歩くこと以外には話声と書く文字が極端に小さくなることぐらいが病状です。頭の方もこの病のためにぼけてしまうことはなさそうです。
 そしておとなしく生きていますから平均寿命より長生きすると医者は言っていました。味覚は大丈夫です。昨日も一個500円の大きな桃を買ってきたら「もったいないから半分は夕食後に」と相好をくずしていました。


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