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Tobokegao - 向き不向きのうた (feat. 重音テトSV) 作業メモ

今回MVのグリッチエフェクト部分をLixyさんに頼み、それ以外は全部自分でやってみた結果色々得たものが多かったので曲解説と共にメモ


曲作り編

曲のアイデア出し

最近はメロディが思い浮かんでもすぐに録音せず、時間が経っても覚えていたメロディのみを採用するという方法を試していた結果、全然メロディが出来上がらなかった

しかし、去年の年末にやっと忘れないメロディがやっと思いついたため、それをサビとして採用し、どういう曲調で行くかぼんやり考え出す

この頃、僕が昭和歌謡ガレージサイケのようなバンド系の曲にハマっていたため、そのイメージに寄せて作ろうと決める

去年からよく弾くようになったギターと、使い慣れたゲームボーイの音でアレンジを始める

自分が考えたメロディと親和性の高い曲を当てはめ、方向性を固めていく


魔女っ子メグちゃんの「シャランラー」とメダロットの主題歌の「ババンバーン」はメロディが同じで、これは引用したいと思うようになる


昭和歌謡ガレージサイケとしてのサウンドやコード感についてはここらへんを参考にしたいと考え始める


おどろおどろしさを含めたいと思い、ギターソロをトワイライトゾーンっぽくしたいと考え始める


このキックってHARDSTYLEっていうのか…!と気付き採り入れたくなる


ミックス、マスタリング

1月末に曲は大体できたが、ボカコレの存在に気付き、2月までサウンド面のブラッシュアップを図ることにした

まずAddictive Drums 2のドラムの音に満足できず、デフォルト状態の本体プリセットエフェクトを全切りし、ドラムの各チャンネルをパラアウトすることに

そこからGOODHERTZ Vulf Compressor 、SSL Native Drumstrip 、FabFilter Pro-C 2 、Tokyo Dawn Records TDR Limiter 6 GE でこねくり回し、スネアのみiZotope trash2で歪ませたりして好きな音に寄せる

SSL Native Drumstripが手っ取り早くそれっぽい音に出来る時短ツールであることを理解する


ギターの音が抜けが悪く、歪み方も好きでは無かったためギター本体からエフェクターの調整、アンプシミュレーターを色々試した結果、ギター自体のトーンを耳に痛くならないギリギリまで上げ、KORG TH-20 Thrillerで高域を持ち上げることで歪みの乗りが良くなることを理解

アンプシミュレーターは Neural DSPのArchetype: Cory Wong X に落ち着く
BIAS FX2やAmplitube5よりも低音の出方がかなり整っていて、歪み方も粒立ちが良く聴こえる

ギターソロのトラックのみDYNAXのVOX AC-30 COLLECTOR EDITION 2×12 キャビネットIRを使用、中域の存在感が増す

ギターのアンシミュの前段にFabFilter Pro Q のMatch EQ機能でリファレンス元のギター音源に寄せ、ギターバスにもOzone 10のMatch EQを使い楽曲全体のリファレンス音源を読み込ませて寄せる

ベースのMODO BASS 2本体のアンプシミュレーターは出したい音になりにくかったため、Amplitube5のベースアンプを使用

ボーカルについてはSSL Native Vocalstrip 2 、XLN Audio RC-20 Retro Color を使用

イントロでオーケストラヒットを入れたくなったためSound Canvas VAを使う

ゲームボーイの音を重ね合わせて作ったキックの音にiZotope trash2でガンガンに歪ませハードスタイルのキックを作る

oeksound soothe2 で各トラックのレゾナンスなどをカット

ほぼ全てのトラックをモノラルにし、DearVR pro をセンドリバーブとして使用しパン振りを行う

位相弄ることになるためモノラルにしたときに音が変にならないようにマスタートラックのモノラル変換チェックをこまめに行いながら、モノラルトラックとDearVR proをかけたトラックのバランス調整(ドラム、ベース、バッキングギターは位相のズレを修正したほうが良いっぽい)

マスタリングではiZotope Ozone 10のEqualizerを単体で使用し、Analogモードで中高域のうるさい所を-0.5dBぐらいカット
iZotope Ozone 10のMaximizer単体を使用し、Modernモードを選択
ドラムがピークメーターの-3.0を超えないように設定、クリッパー機能で最終調整


アニメーション編

構想を練る

曲作り編で挙げた影響元の曲動画のオマージュを採り入れながら、歌詞と連動したストーリーをメモしていく

初期段階のプロット

「イントロ(ゲームボーイの音部分)」
ゲームボーイをしている重音テトの引きの絵を表示、そこからゲームボーイのアップの絵にシフト

「イントロ(ギターが終わるまで)」
題名→歌手→作詞作曲演奏者→動画編集者
の順で情報表示

「なんか あちこち 壊れちゃった」
CMで3DCGで出てきそうな腰痛と肩凝りが辛そうな石像みたいな重音テトの引きの絵が登場

例:
アリナミンEX


「足 腰 肩に 視力まで」
足 腰 肩 視力 それぞれ辛そうな石像みたいな重音テトの絵を4分割で表示

「こうも幸先悪いなら」
イントロで登場したゲームしている重音テトがモヤモヤしている引きの絵

「セーブしてやり直したかった」
ゲームボーイをアップにし、リセットしてやり直しているゲームのアニメーションを表示

「甘く見てちゃ 想定外」
健康診断の結果を見る重音テトの引きの絵

「これはゲームじゃない 絶対」
この結果はマズいぞ、という顔をする重音テトの顔のアップの絵

「新たな 私に 修正中」
「張り切り過ぎて」
必死に走る途中でつまづく重音テトのアニメーション


「いたたたた」
5連のリズムで痛そうな顔をリズムに合わせて段階的にアップにしていく
イメージ的にこの動画のイントロみたいな感じ


「もし あなたにとって 薬でも」
薬を飲む月読アイのアニメーション
例:
コンタック


「私が喰らったら 毒なら」
薬飲んだあと虹を吐く重音テトのアニメーション

「だんだん きもちわるくなるはず」
酔って気持ち悪くなっているみたいな状況の重音テトの引きのアニメーション

「無理せずに 選ぶのよ」
イカゲーム2の◯☓投票みたいなシーンを描きたい
例:


「今 私が放つ 無計画」
鉛筆咥えて机で悩んだ後、白紙を机に叩きつける重音テトのアニメーション

「みんな いつも どうも 不適格」
トレーニング、食事制限、睡眠のイメージの絵を表示後、少し考えた後てへペロみたいなポーズする重音テトのアニメーション

「なんだって この頃 憂いている」
なんで達成できないんだろう、という途方に暮れる重音テトの絵

「嗚呼 向き不向きの歌」
ハンドマイクで拳を効かせて歌う重音テトのアニメーション

「間奏(ハードスタイルkickが入る前まで)」
影響を受けた楽曲のジャケやMVのオマージュ集をここに集合させたい

「間奏(ハードスタイルkickが入り終わるまで)」
アニメーション素材を極力全部使ってグリッチ、データモッシュ

「確かな 私に 矯正中」
クルクル回る変身シーン的な重音テト

「我慢出来ずに」
斜め後ろ向きの重音テトの絵

「ズババババ」
ラーメンをすする重音テトの絵をリズムに合わせて段階的にアップにしていく

「バッ」
ラーメンを食べている重音テトを目撃する月読アイ、それに気づき固まる重音テトの引きの絵でフリーズ

重音テトを引きずる月読アイ

「もし あなたが捨てちゃうものでも」
ゲームボーイをゴミ箱に捨てる人のアニメーション

「私が扱えたらどうかな」
ゲームボーイで演奏する重音テトのアニメーション

「努力とか苦労は感じずに」
ゲームボーイのゲームに熱中する重音テトのアニメーション

「休み休み 行くのよ」
ゲームは1日1時間だよと重音テトに語りかける高◯名人のアニメーション

例:

「今」
高◯名人を振り払いギターを演奏し始める重音テトのアニメーション

印象としてはこれに近い

バンドMV風アニメーションの部分だけ、何とかしてロトスコープっぽい感じにしようと考え中(なので部分的に実写っぽくなるイメージ)

「私が放つ 無計画」
真正面から撮影したような重音テトバンドの引きのアニメーション

「みんな いつも どうも 不適格」
弾き語る重音テトを斜め上からアップで撮影したようなアニメーション

「なんだって この頃 呻いている」
布団から出られずに「うううううう」みたいに呻く重音テトの絵

「嗚呼 向き不向きの歌」
真正面から顔どアップで右半分見切れた状態で歌う重音テトのアニメーション

曲の終わりで暗転


絵を描く

ペンの荒い質感が好きなため、スマホのドット絵アニメーションアプリresprite を使う

3DCGを作る

MagicaVoxel でドット絵みたいな3DCGを作りたかったので作る

ひたすらに手を動かす

ツラい!!!あとは根気のみで乗り切る

完成

楽しい!!!

終わりです

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