西野七瀬は朝ドラのヒロインである
今日は西野七瀬さんの乃木坂46としての最後の勇姿を見届けてきます。
とはいえ、西野さんは去年の12月31日に乃木坂46を卒業している。
にも関わらず、バースデーライブの初日も2日目も3日目もサプライズで登場している。
西野七瀬ファンは歓喜だろうけど、だったら何で卒業日を今日の2月24日にしなかったのかが本当に疑問だ。
最初からフルでライブに参加すれば良かったのでは?
未だにそこだけがずっと引っ掛かっている。
そんなモヤモヤを今日の「西野七瀬卒業コンサート」で払拭してくれることを願っています。
さてさて
西野七瀬さんは乃木坂46の人気No.1であり、乃木坂では最多7度のセンターを経験した絶対的エースでした。
そんな西野さんですが、結成当初から実力も人気もあったわけではありません。
デビュー前に始まった冠番組「乃木坂って、どこ?」の初回放送は、選抜メンバーに選ばれず番組にも出演できませんでした。
人見知りで引っ込み思案で、自分をアピールするのが苦手で
そんな性格の西野さんは、初期の頃は目立つ存在ではありませんでした。
乃木坂初期は、『乃木坂御三家』と呼ばれた白石麻衣・松村沙友理・橋本奈々未(2017年2月卒業)の3人が圧倒的に人気があり
乃木坂のフロントも生駒里奈(2018年4月卒業)・生田絵梨花・星野みなみという若いメンバーが陣取っていた。
西野さんはデビュー曲の「ぐるぐるカーテン」で選抜メンバーに選ばれるも、ポジションは3列目でした。
西野七瀬さんはとにかく泣いていました。
シングルキャンペーンでティッシュ配りをしていた時に、ティッシュを受け取ってもらえず泣き
ハトの可愛さを語っては泣き
白石麻衣と上手く絡めずに泣き
秋元真夏に福神のポジションを奪われ泣き
事あるごとに泣いていました。
漫画「ドラゴンボール」のサイヤ人は、死の淵から甦れば甦るほど強くなるけど
西野七瀬さんの場合は不思議と、泣けば泣くほど人気がうなぎ登りになっていきました。
西野七瀬さんは8枚目のシングル「気づいたら片思い」で乃木坂4代目センターに選ばれました。
そこからセンターとしての経験を積み、少しずつ自信をつけていき
ソロでは「ノンノ」のモデルに抜擢されたり、バラエティー番組のMCを務めたり、ドラマや映画の主演を務めたり、乃木坂46を象徴する存在になっていきました。
今では経験を積んで自信もつけて余裕を持って仕事に取り組めるようになったけど
4年くらい前まではこれといった武器がなく、本当に泣いてばかりでした。
1人でラジオの「オールナイトニッポン」を任された時に、冒頭から上手く喋れずに途中で泣き出してしまったのが懐かしい。
助っ人として高山一実さんが来て事なきを得たけど、あのまま1人だったら、どうなっていたんだろうと今でも思います。
ただ「武器がない」というのが逆に西野さんの「最大の武器」でもありました。
乃木坂の美の象徴であり、何でもこなせる白石麻衣さんは完璧で、女性にとっての憧れの存在です。
完璧なのが白石さんの武器であり、本当にすごいことなんだけど、完璧すぎて余白がないのが白石さんの弱点でもありました。
今でこそ女性からの指示も多いけど、初期の西野さんを支えていたのは圧倒的な男子からの人気です。
白石さんは美しいけど高嶺の花すぎて近寄りがたいし、「俺が応援しなくても大丈夫だろう」と思ってしまいます。
けど西野さんの場合は違います。
「俺が応援してあげないとこの子は死んでしまう」という危うさがあり、この子を守ってあげたいと思わせる余白があるんですよね。
この2つを兼ね備えている西野さんは最強です。
普通こういう子は男子ウケは良くて、女子からのウケは悪かったりするんだけど
西野さんは女性から見ても、守ってあげたいと思わせる「愛され力」を持っているんですよね。
見た目はフワフワした感じの印象ですが、芯が強くて負けず嫌いの一面も持っています。
前途で話しましたが、初期は泣いてばかりいました。
その涙は、「自分は何も出来ない」という悔しさからくる涙でした。
けどその度に課題に逃げずに向き合い、1つ1つ乗り越えて成長していきました。
初センターになった時に、ヒット祈願でマカオタワーからバンジージャンプした姿は、今でも印象に残っています。
何も出来なかった西野さんがたくましくなっていく姿を観れたのは、乃木坂の楽しみの1つでしたね。
西野七瀬さんの魅力が少しでも伝わったなら嬉しいです。
魅力をおさらいしますね。
①応援したくなる余白がある
②男子からも女子からも愛される。
③ひたむきな姿が好感を持たれる。
さてはて
この3つに共通するものがあります。
何だかわかりますか?
「古畑任三郎」のように、なぜ今回このようなタイトルになったのか?
その過程をずっとお話してきた今回の記事ですが、ネタ晴らしです。
西野七瀬は朝ドラのヒロインなんです!
朝ドラのヒロインの特徴は、何にも出来ないけど諦めが悪く負けず嫌いで根性だけはある。
そのひたむきさがやがて評価され、周りから愛される存在になる。
その姿を自分と重ね合わせることで応援したくなるし、自分も頑張ろうという気持ちにさせられる。
西野七瀬さんは正に朝ドラのヒロインなんですね。
朝ドラのヒロインが兼ね備えているものを全部持ってるんですね。
西野七瀬さんは可愛いけれど、白石麻衣さんや、CanCamモデルを務める松村沙友理さんなどに比べると、飛びきり容姿が優れているわけではない。
飛びきり容姿が優れていなかったという点も、男女から指示され、応援される余白だったんじゃないかと思います。
西野さんはライブだと本当に儚くて、一瞬で人を惹き付けてしまう魅力があります。
そんな西野七瀬さんを余す所なく、目に焼き付けてこようと思います。
2019/02/24
飛田将行 とびたまさゆき
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