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乃木坂46に隠れた名曲はもういらない。

乃木坂46には隠れた名曲が多いというのは定説である。

特にシングル表題曲よりもアンダー楽曲のほうが派手さはないけどクオリティが高いというのは乃木坂界隈では周知の事実というか暗黙の事実であり、本当に良い曲が多い。

ちなみにアンダー曲とは、シングル表題曲を披露できるメンバー(選抜メンバー)から漏れたメンバー(アンダーメンバー)で披露される楽曲である。

毎回シングル表題曲のカップリング曲として必ず1曲製作される。

今は乃木坂が有名になり多忙になったから、白石麻衣や齋藤飛鳥ら中心メンバーだけでなく、アンダーメンバーも小忙しくメディアに出演できるようになった。

けれど、昔は選抜メンバーとアンダーメンバーの格差がかなり激しく、アンダーメンバーは不遇な扱いを受けていたんだけど、アンダーライブというアンダーメンバーだけでやるライブが始まってからは

「パフォーマンスが選抜メンバーよりもすごい」

「熱さが伝わってきてすごい」

などの評価を得るようになり、乃木坂は選抜メンバーよりアンダーメンバーのほうがパフォーマンス能力が高いと言われています。

冒頭の言葉に戻ります。

乃木坂46には本当に隠れた名曲が多い

3月25日に発売される乃木坂の大黒柱・白石麻衣さんの最後のシングル曲『しあわせの保護色』

その『しあわせの保護色』に収録されている楽曲が次々と解禁されているのだが、その中の1つ、乃木坂4期生の楽曲『I see...』が昔のSMAPの曲のようだとSNSで賑わっている。

聴いてみると、確かに『KANSHAして』とか『しようよ』の頃のSMAPのような感じがしないまでもないけれど

僕はどちらかというと今では信じられないくらいCDが売れミリオンセラーを連発していた90年代のJ-POPだなと思った。

今までの乃木坂にない曲で、『乃木坂どこへ』など4期生だけの番組を持ったり、乃木坂新製品として押されまくりの彼女らの追い風になるような良い曲を与えてもらったと思う。

だけど今までの乃木坂にはなかったタイプの楽曲だけに例えば、まいやん(白石麻衣の愛称)が卒業した次のシングルとしてこの『I see...』を持ってきたら面白いと思ったし、まだ乃木坂を知らない層にリーチするのに最適だったんじゃないかと思ったので、ちょっと良い楽曲を無駄遣いしたなというのが、曲を聴いたあとの素直な感想。

そこでまたまた冒頭の言葉に戻ります。

乃木坂46には隠れた名曲が多い

いやいや

乃木坂46には隠れた名曲が多いというより、名曲を埋もれさせすぎてはいないか?

隠れた名曲が多いって響きはとても良いけれど、逆に陽の目に当たっていない曲が多いってことでもあると思う。

そうなると、表題曲のチョイスはどうなってるんだというマーケティングの部分でも疑問を持つようになりました。

乃木坂はアンダー楽曲も良いけれど

僕がいる場所(1stアルバム収録)
きっかけ(2ndアルバム収録)
スカイダイビング(3rdアルバム収録)
自惚れビーチ(アンダースーパーベスト収録)
ありがちな恋愛(4thアルバム収録)

など、アルバムのリード曲もシングル表題曲としてリリースしていてもおかしくないくらいクオリティが高い。

しかし、アルバム曲という立ち位置なため披露する機会が少ないし埋もれてしまっている。

特に『きっかけ』という曲は、Mr.Childrenの桜井和寿さんがとあるライブで「この曲めちゃめちゃ良いぞ!」と披露してくれたこともある。

しかしアルバム曲という立ち位置のため、全然陽の目を浴びていない。

この『きっかけ』という曲は旅立ちの曲で応援歌でもあり、終わりと始まりのこの季節にぴったりの曲であり、この時期を代表する1曲になっていてもおかしくないくらいのクオリティを秘めている。

本来、ミュージックビデオはなかったのだけど、急遽番組の企画で作られたから、まだこうしてアーカイブとして残っているから耳にするチャンスはあるけれど、本当に埋もれてしまっている曲が多いのが残念である。

乃木坂46に隠れた名曲はもういらない。

↑この『羽根の記憶』も、隠れた名曲である。

2020/03/21

飛田将行 とびたまさゆき

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