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トビラクエスト!メンバーズ・ストーリー ~ 和菓子を世界へ 業界を変える挑戦~畠山みちるさん
「トビラクエスト!メンバーズ・ストーリー」は、やりたいことの実現に向かってチャレンジを始めているトビラクエストメンバーの軌跡をインタビュー形式で綴る企画です。
今回は、食べることが大好きで、和菓子をこよなく愛する畠山みちるさんにお話を伺いました。トビラクエスト!のキックオフイベントから自作の和菓子を配るほどの行動力が魅力のみちるさん。
「ヘンでおもしろい人たちとの出会いが楽しい!」と語る、そのトビラが開くきっかけとは・・・?ここからみちるさんストーリーが始まります!
自己紹介
食べることと、食べることと、食べることが大好きな畠山みちるです!
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私は小さい頃から母が料理をするときにお手伝いをしていて、食べることの大切さを感じていたので、将来は食べることに関することで就職するんだろうな、と思っていました。高校は都立農芸高等学校 食品科学科に通って、その後専門学校に進学しました。
今は和菓子を専門にしています。高校で、菌のことだったり醸造のことだったりを勉強したことはすごく楽しかったのですが、これを一生やるのかな、と考えたときに、「和菓子をつくるほうが楽しいな」と思って、専門にすることにしました。
やっぱり、楽しいって思えることだったら、辛いことでも好きならできるので、そういう選び方をしたなと思います。
トビラクエストとの出会い
最初は、トビラクエストっていうものは全然知らなくて、戸田さんがInstagramで「やりたいことはなんですか?」と聞いていたことに答えたからです。
戸田さんとは、高校生のときの東京都起業スタートダッシュプログラムで出会いました。Instagramの問いかけに、「和菓子やりたい、広げたい」と伝えて、1on1(個別に話すこと)をすることになりました。
そのときに、和菓子業界への思いや、「こういうことをやりたいと思っているんです」ということを話しました。そうしたら、「○○くんっていうおもしろい人がいるよ」、「協子さんっていう人がいてね」と、おもしろい方のお話をしてくださったんです。
それで、「なんだみんなおもしろいことやっているんじゃーん」って思いました。
キックオフイベントでのチャレンジ
キックオフイベントでは、まずお菓子を食べてもらえたことが嬉しかったです。
それまでは、高校の時の友達に”押し売り”したり、母の職場に配ったりしてもらったりしましたが、知っている間柄だったり反応が見えなかったりしました。でも、キックオフでは皆さんに食べてもらって、反応を直接聞けたことが嬉しかったです。
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「あんこって久しぶりに食べたよね」という声にも衝撃を受けました。自分は毎日作って食べているから、「そうか、そんなに食べないものなんだ」と驚きました。
その場でいろいろな人と話して、「みんなやりたいことがあるんだな」って思いました。1on1で紹介していただいた○○さんもおもろい!って思いましたし、みんなすごいなと思いました。
「何かが始まる」気がした
終わったあとは、「何か始まる気がする」って思いました。トビラクエストのキックオフだったと思うのですが、私にとっても、何か始まるぞ、っていう感じがしたんです。
それまで、将来のことややりたいことについて話をしたことはもちろんありましたが、例えば学校の先生たちとの相談は、就職先のことだったり、就職先「内」でのやりたいことだったり、と、限られていました。
でも、キックオフイベントのときは、自分はやりたいことって言ってもぼんやりとしていたのですが、それでも本心でやりたいことを話せたな、と思います。
それに、皆さんが「じゃやりましょう」「それやりましょう」と、すぐに言ってくれることに驚きました。「あ、こんなに進んでいくんだ。。!」って。「いつかね~」というのではなくて、すぐに「やろう」って言ってくれたので、本当に進んでいく感覚がありました。だから、何か始まるなっていう感じがしたのだと思います。
イベント後の変化
キックオフイベントから合宿までの間に、協子さんのところへ行って相談しました。ここでも、話す毎に「やりましょう、やりましょう」と言っていただいて、本当にトントンとやれることが進んでいきました。
そこで、11月23日に、”みちる庵”を開く企画ができました!まずは協子さんのお友達の企画との抱き合わせなのですが、それがうまくいったら、自分だけの企画ができるようになったらいいなと思っています。
他にも考えがちょっと進んだことがあります。
学校で、洋菓子科の子から「もらったスイーツ、美味しかったよ」って言われたことです。
和菓子は「甘いもの」ではあるけれど、”食後のデザート感”のようなものは洋菓子に比べたらあまりないですよね??
だから、その時に「あ、和菓子もスイーツなんだ」と思えて、衝撃でした。それは、「海外にも進出できるぞ」と思えたきっかけにもなりました。
トビラクエスト探求合宿に参加
合宿はめっちゃ楽しかったです!
初日の飲み会で、みんな良い「ヘンな人」だなって思ったのですが、二日目でたくさん話していると、それだけではなくてやっぱりすごい人たちでした。
アイディアが無限に出てくるんだなぁとか、それは勉強もちゃんとしているからなんだろうなぁって思って、自分が出遅れた感はありました。
それでも、やりたいことを話していると、みんなが手伝ってくれて新しいアイディアも出せたんです。
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例えば、私が和菓子業界の課題について話をしていたときです。和菓子業界は賃金が低いのですが、それには理由もあると思っています。だから、賃金改善のためにいきなり和菓子の値段が上がって、和菓子の敷居が高くなってしまうようなことはしたくない。
そう悩んでいる話をしたら、協子さんから「それ、スポンサーつけてお金は出してもらって、その分子どもたちに和菓子を配ったらいいんじゃない!」って言われました。
全然、考えたこともなかったです。あぁ、それはやれるなと思いました。そういう意見が、本当におもしろかったです。
「やっぱり、何か始まるわ」
合宿から帰るときは、やっぱり「これ、何か始まるわ」と思っていました。母にも、「疲れているけれど、楽しそうだね」って言われたので、何か醸し出していたのだと思います。
合宿を経験して、自分は前向きになれたような気がします。「和菓子業界、変えられるかも」と思えたからです。
合宿に参加した人たちとのつながりができたことも嬉しいです。次は飛騨でやろう、っていう話が出ているのですが、それも行きたいねって言っています。書道をされている方に、和菓子の名前を書いてもらうコラボもしよう、という案もあります。
これからやりたいこと
まず近いうちにやりたいことは、「みちる庵」の開催と、三越での催事です。和菓子を広げることの第一歩だと思っています。
いつかわからないけどやりたいことは、海外で和菓子を売ることです。海外に日本の文化を置いておきたいと思います。
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そう思ったきっかけは、アルバイトをしていたときです。赤坂の和菓子屋さんなのですが、和菓子のことを積極的に聞いてくれるのは海外からのお客さんでした。「わぁかわいい!」って楽しんでくれて、「あ、これはもっと紹介できるな」と思えたのです。
海外は、単純に遊びに行きたい・楽しみたいという思いもあるので、もしそれで和菓子も持っていって売れたらいいな、という感じです。
トビラクエスト!は「脇腹をつんつん」される
トビラクエストのおすすめポイントは、「人脈ができる」ところです。学校に通っていると、特に自分は専門分野があるから、他の業界の人たちとの関わりはあまりないです。
でも、本当はいろんなところにいろんな人がいて、いろんなことをやっている。トビラクエストでは、そうした人たちに出会えますし、他の業界だからこそ、「そんなことある??」というアイディアが出てくると思います。
今回も、建築の方だったり、協子さんのような方だったり、ドウタカさんだったり、「ヘンな刺激がある」おもしろい人たちがいっぱいいらっしゃいました。
そういう人たちとの出会いって、圧倒されるっていうだけではなくて、なんだか脇腹をつんつんとされるような刺激があります。それがとってもおもしろいです!
「食べることって幸せじゃないですか、美味しいしおもしろいじゃないですか」って言いたい、自分で作る側になってそれを伝えられることは嬉しい、と語るみちるさん。みちるさんが作る和菓子は、ここでいただくことができます!
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