【トビラシステムズ】2023年10月期第2四半期 決算サマリー
本日6月9日(金)に、トビラシステムズ(証券コード4441)は2023年10月期 第2四半期の決算を発表いたしました。
今回のnoteでは、2023年10月期第2四半期決算の概要について、ポイントを絞ってお伝えします。
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■ 決算ハイライト
第2四半期の業績は前年同期比で増収増益であり、四半期の売上高では過去最高を更新しました。
2023年10月期業績計画の達成に向けて、引き続き順調に事業を進めることができました。
各段階利益についても、前年同期比でしっかりと利益を伸ばせています。
営業利益以下が前四半期比では100%を下回っていますが、これは第1四半期で計画より費用の消化が少なく利益が上振れた一方、第2四半期で予定通り費用を使用していることによります。
売上高の内訳です。
迷惑情報フィルタ事業の各サービスにおいて、順調に成長しています。
・ビジネスフォン向けサービスの成長の理由は?
現在、第2の収益の柱として注力しているのがビジネスフォン向けフィルタサービスです。
ビジネスフォン向けは主に2つの製品を展開しています。
- オフィス電話で便利な機能を1台に集約した、ハードウェア製品「トビラフォン Biz」
- 1台のスマートフォンで、電話番号や通話料を私⽤と社⽤で使い分けできる通話アプリ「トビラフォン Cloud」
今回成長の要因になったのは、トビラフォン Bizです。
トビラフォン Bizは代理店販売の形を取っており、企業だけでなく、病院や寺院など、幅広い業界・業種で導入いただいています。
第2四半期(2月〜4月)は代理店の決算期とも重なったこともあり、引き続き受注件数が増加しました。
トビラフォン Cloudについては、売上への貢献はまだまだ限定的であるため、内訳は開示していませんが、順調に売上を伸ばしています。
・固定電話向けが前年同期比で減っているのはなぜ?
前年同期(2022年第2四半期)に自治体からの大口受注があり、一時的にフロー収益が増加していた影響により、前年同期比では減少いたしました。
このフロー収益の増加を除くと、ストック収益は、KDDIのCATV向けサービス(https://tobila.com/news/release/p1093/)のユーザー数の伸長によって増加しており、前四半期比でも107.0%と成長しています。
■ ストック収益・フロー収益の推移
当社サービスの売上高はストック収益が主なものであるため、四半期ごとのストック収益の伸びを開示しています。
スライドのとおり、引き続き安定的に成長することができました。
・今期のフロー収益が増加しているが、今後の推移はどう考えればいいの?
第2四半期のフロー収益の増加は新サービスの開発によって一時的に収益が増加したことによるものです。
そのため、第3四半期以降はなにか一時的な収益が発生しない限り、この四半期を超えない想定です。
■ モバイル向けフィルタの四半期推移
当社の決算の中で、投資家・株主の皆様から注目いただいているのが、モバイル向けフィルタサービスの主な契約モデル別の四半期推移です。
▼ 主な契約モデルについては下記noteで解説しておりますので、こちらをご覧ください。
・「月間利用者数×単価」モデルにおいて、売上高と月間利用者数が減っている要因は?
通信キャリアによる期間限定の施策が終了したことが主な理由です。
通信キャリアが行っていた、当社のデータベースを活用したアプリを利用できる対象ユーザーを一時的に拡大する施策が2023年2月で終了いたしました。
当社の第1四半期の11月から1月と、第2四半期の2月から4月を比較しているため、四半期での推移では大きく減少したように見えますが、この減少は想定していたものです。
よって、この減少による通期の売上計画の見通し等の変更はありません。
・「契約者×単価」モデルの売上高が増加した理由は?
2023年4月において、「契約者×単価」モデルの契約において契約更改を行い、単価がアップした影響によるものです。
「契約者×単価」モデルにおいて、格安スマホ等へ移行する流れにより、オプションパック契約者数が減少傾向にあった一方で、月間利用者数は増加傾向にありました。
長年通信キャリアとは協議を重ねており、昨今の特殊詐欺被害の増加や広域強盗事件の発生、「闇バイト」の横行など、社会的に犯罪対策への関心が高まっている外部環境を受け、今回の契約更改に繋がったと考えています。
単価の詳細等についての回答は控えさせていただきますが、引き続き通信キャリアと連携しながら、ユーザーの安心・安全を守るサービス提供に向け、日々精度向上に取り組んでまいります。
■ コスト推移について
計画どおりにコントロールすることができました。
・売上原価の増加理由は?
主な要因は、人材採用に伴う労務費の増加及び、基盤サーバの更改やトビラフォン Biz・トビラフォン Cloudの新サービスリリースに伴う減価償却費の増加などです。また、開発加速のための外注加工費も増加しました。
下期にかけても、これらは増加する見込みです。
・販管費の増加理由は?
前年同期からの増加は、人員増加に伴う人件費や求人採用費の増加が理由です。
■ 進捗について
売上・各利益共に上期の計画を達成し、進捗としては良好な形で上半期を折り返すことができました。
・第2四半期終了時点で進捗率が50%を上回っているが、このままいくと通期計画を上回るか?
売上高についてはほぼ計画どおりの想定です。
各利益についても、下期において人材採用を継続することや、東京オフィスの移転を計画しているため、計画どおりの見込みです。
■ 下期に向けて
当社は10月決算のため、下期は5月から10月が対象期間です。
引き続き、2023年10月期の注力事項としてモバイル向け・ビジネスフォン向け、それぞれ掲げている取り組みを実施していきます。
● モバイル向けフィルタサービスの注力事項
● ビジネスフォン向けサービスフィルタサービスの注力事項
また、採用活動も引き続き積極的に行う予定です。
■ 決算に関する説明会について
本日、6月9日(金)18時30分より決算説明会を開催します。
また、6月18日(日)13時より個人投資家向けイベント「湘南投資勉強会」にて登壇予定です。
▼ 決算説明会
事前登録制とさせていただきますので、下記フォームよりお申込みください。
※決算説明会のアーカイブ動画、書き起こし、質疑応答については後日開示を予定しています。
▼ 湘南投資勉強会
その他詳細・参加申し込みは以下からご確認ください。
(予約時に会場参加 / オンライン参加をご選択ください。)
■ 最後に
以上、2023年10月期 第2四半期決算についてポイントを絞ってご紹介いたしました。
このような振り返り記事は今回がはじめてでしたが、noteのように気軽に読んでいただける媒体を活用し、皆様に当社の状況をよりわかりやすくお伝えできればと考えております。
より詳細な内容は、当社の決算説明資料・決算短信をご確認いただけると幸いです。
2023年10月期第3四半期決算の発表は、9月8日(金)16時を予定しております。
第3四半期以降も業績目標の達成に向けて、全社一丸となって取り組んで参りますので、引き続きご注目いただけますと幸いです。
いつも応援をいただく株主様・投資家の皆様、ありがとうございます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており、有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではございません。
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