【トビラシステムズ】2024年10月期第1四半期 決算説明資料の注目ポイントを解説!
トビラシステムズ(証券コード4441)は、本日3月8日(金)16時に、2024年10月期第1四半期の決算を発表いたしました。
当社では決算発表と同時に決算説明資料も開示しておりますが、実は決算説明資料は毎回少しずつアップデートを重ねています。
今回のnoteではいつもの決算ハイライトの記事とは趣向を変え、第1四半期の決算説明資料で注目いただきたいポイントについて記事にしました。
決算説明動画や動画の書き起こし記事も公開しておりますので、業績等の詳細については、IRページよりご確認ください。
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■ 特殊詐欺・フィッシング詐欺の推移
当社は、テクノロジーで社会課題を解決することに挑戦しており、昨今大きな社会問題となっている特殊詐欺を撲滅させるべく、迷惑情報フィルタ事業を進めております。
昨年、残念ながら2023年における特殊詐欺の被害額は2年連続で増加し、認知件数は過去15年で最多となりました。
インターネットバンキングに係る不正送金被害の多くはフィッシングによるものであり、発生状況については過去最多を更新しています。
テクノロジーの発展によって、特殊詐欺の手法は今後ますます多様化・巧妙化していくことが容易に想像できます。
実際に、宅配事業者をかたる詐欺SMSの文面においては⽣成AIなどを使⽤し多様な⽂⾯を作成している可能性が高いことも、当社の調査で確認しています。
「自分は騙されない」と思っていても、オンラインで買い物をし、荷物が受け取れなかったタイミングでこういった宅配の SMS が届いたら、思わずクリックしてしまうことがあるかもしれません。
そのような人の行動の弱みにつけこんだ被害を防ぐべく、当社は「迷惑情報データベース」を活かした、人々の安心・安全を守るサービスを提供しています。
■ ビジネスフォン向けフィルタサービスの市場規模
当社の収益の柱となっているのは、前期の売上高のうち約70%を占めるモバイル向けフィルタサービスです。このモバイル向けフィルタサービスの安定的な収益を基盤に、第2の収益の柱としてビジネスフォン向けフィルタサービスに投資を行っています。
足元でビジネスフォン向けフィルタサービスについては順調に推移していますが、当社がビジネスフォン向けに関する市場規模をどう捉えているのか、投資家の皆様からもご質問を多くいただいておりました。
そこで、今回新たに市場規模についてのスライドを追加いたしました。
ビジネスフォン向けサービスとしては、主にトビラフォン Bizとトビラフォン Cloudを提供しています。
それぞれの製品の売上の内訳については現時点で開示をしていないため、具体的な数字についてはお伝えが出来かねますが、前期でのビジネスフォン向けサービスの売上は、3億3,000万円でした。
●トビラフォン Bizの潜在市場規模
トビラフォン Bizは電話交換機、いわゆるPBXやビジネスフォンの主装置に付帯して設置する製品です。そのため、PBXやビジネスフォンの市場規模がトビラフォン Bizの市場の参考になります。
トビラフォン BizはNTT東西のセレクトアイテムに採用されており、複数の販売代理店を通じて販売しております。販売代理店との連携強化を今後も継続的に行い、トビラフォン Bizを販売いただけるよう取り組みを進めてまいります。
●トビラフォン Cloudの潜在市場規模
トビラフォン Cloudにおいては、クラウドPBX市場が主な市場だと捉えています。この市場自体は、従来のオンプレのPBXなどからクラウドPBXへと移行が進んでいくとされており、今後クラウドPBX市場そのものが拡大していく見込みです。
トビラフォン Cloudは、トビラフォン Bizのような代理店販売ではなく、当社が直接販売を行っております。前期においてPMF活動を実施しており、営業メンバーの強化も実施しています。
足元では順調に推移していますが、引き続き契約件数を伸ばせるよう注力いたします。
■ 報告セグメントの変更について
今期より報告セグメントの内容を変更いたしました。
これまで「迷惑情報フィルタ事業」を報告セグメント、報告セグメントに含まれない受託開発事業等を「その他の事業」としていましたが、「迷惑情報フィルタ事業」単一のセグメントに変更いたしました。
この理由は、前期にホームページ制作運営支援事業「HP4U」を事業譲渡等し「その他の事業」の重要性が乏しくなったことと、今後の事業展開等に鑑みて「迷惑情報フィルタ事業」を一体的な事業と捉えることが合理的であると判断したためです。
当四半期の開示資料より<迷惑情報フィルタ事業>に「その他」を追加する記載へと変更しております。
■ 想定されるご質問
決算発表で投資家の皆様からよく聞かれるポイントや、想定されるご質問について公開をしています。
今回の決算発表についてや、事業についてのお問い合わせなどがございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。
■ 決算に関する説明会について
この後18時より決算説明会を開催しております。
■ 最後に
2024年10月期においても、ビジネスフォン向けサービスの成長は継続しており、通期業績予想に対して順調にスタートを切ることができました。
今年4月からは特殊詐欺連合捜査班(TAIT)が各都道府県警察に構築される予定であり、被害の増加に喫緊の対策が求められています。
特殊詐欺の手口は多様化していますが、被害者をだます手段として最初に用いられたツールは、引き続き電話が1位であり、約70%強を占めています。
以前、明田社長に言われた言葉で印象に残っている言葉があり、最後に皆様にご紹介したいと思います。
詐欺電話・詐欺SMSは今後もAIなどのテクノロジーの発展とともにますます巧妙化していくものと考えられます。
被害が拡大していることに全社員で課題意識を持ち、被害の縮小に向けて当社の持つ迷惑情報データベースの認知拡大と精度向上に引き続き努めてまいります。
いつも応援いただく株主・投資家の皆様ありがとうございます。
最後までご覧いただきありがとうございました。(IR担当 近藤)
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(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており、有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではございません。