来期方針計画を立てることの重要性
こんにちは!株式会社Tobe-Ruの戸澤です。
10月になり2022年も残り3ヵ月を切りました。
当社サービスのHirame-kuユーザーの7割は医療機関様ですが、医療機関から
「方針は立てるべきであるのか」
というご質問をよくいただきます。
ちょうどこの時期から来期のことを皆さん考え始め、11月くらいにまとめ、12月に方針発表会をすることが多いです。
(当社も12月決算のため、11月に1日個人合宿で缶詰めで来期計画・方針をまとめていく予定です)
今回は
・方針計画書を作った経験のない方
・過去計画書を作った経験はあるが、意味を感じていない方
・2023年方針計画書を作成しようと思っている方
に向けて方針計画書の重要性についてお伝えしていきます。
▼方針計画はなぜ必要か
方針計画とは文字通り「2023年に当院が向かうべき指針を示した計画書」です。
つまり、方針計画書がないということは、どこに向かうか分からない状況下で、日々従業員さん達が働くということです。
例えるのであれば、カーナビも地図もない状況で「飲食店●●に19時に集まろう」といっているのと一緒です。歯科医療で例えると、レントゲンや基本検査をせず、治療計画を立てず、患者さんの言われたことだけを治療するのと同じです。
医院成長を目指すためには、必ずゴール設定が必要であり、ゴールを達成するための行動計画書が必要です。
ゴール設定があるからこそ、課題は生まれます。
課題があるからこそ、工夫は生まれます。
工夫するからこそ、達成に繋がります。
達成があるからこそ、成長が生まれ、医院やスタッフさん1人1人の成功体験が蓄積されていくわけです。
ここの精度が高いか否かによって来年の未来は変わります。
▼誰のために方針計画書を作成するのか
方針計画書は通常、ステークホルダー様に理解をしていただくために作ります。ステークホルダーとは、顧客、従業員、取引先、パートナー…などですね。ただ、医療機関の場合は、主にスタッフ(組織)向けに作成することが多いです。しかし、もっと重要な人物がいます。
それは「院長自身のために作る」ということです。
方針計画書を作らない理由を聞くと
「どうせ作ってもスタッフは関心がないから」
「スタッフが本当に関心を持ってくれるかどうか疑心暗鬼だから」
「計画書を作っても計画通り達成しないと意味がないから」
といったご意見をいただきます。
仰る通り、関心がないスタッフが多い可能性もありますし、計画通り達成できるかどうかも分かりません。
しかし、それが方針計画を作成しないという理由にはなりません。
私も前職時代はメンバーを100名くらい抱えていたこともありますが、私が意識していたことは「1割のメンバーに刺す」ことです。9割は捨てて1割のメンバーにめがけて方針や計画を発信しておりました。
しかし、毎年計画書を作ることの効果は、メンバーに対しての共感以上に、自分自身が部門の統括者として整理することができ、定量的な目標を明確に定めることができることです。
今は私も皆さまと同様に経営する立場ではありますが、日々の延長線上では元々立てている事業計画を達成はできません。
メンバーにワクワク感を与える前に、経営者である自分自身がワクワクするためには、それ相応の計画を立てることが必要です。
スタッフさんへの共感、ステークホルダーへの説明義務といったことを考える前に、まずは自分自身がワクワクするために立てていきましょう!
▼達成できないと計画書は意味がない?
当然、方針計画書は達成するために立てていきます。
しかし、たとえ達成できなかったとしても、無意味なわけではありません。
計画書があることで、達成したか否かの判断ができ、達成できた項目とできなかった項目を仕訳することができ、その理由を明確に突き止めることができます。
計画書がないと、結果論として成長したかどうかくらいは判断できたとしても、実行レベルに落とし込むことができず、課題を明確にすることはできません。
VUCAの時代とも言われているので、企業間では「中期経営計画は立てるべきであるのかどうか」という議論はメディアで飛び交っております。
私はどのような時代でも中期(3~5年)経営計画は立てるべきであると思っておりますし、来期方針計画は必ず立てるべきだと思っています。
「どこに向かうのか」の方向性を示すことは成長するために、組織を運営する上では欠かせません。中期的に立てたものが、途中で変わってもよいと思います。(というかほぼ変わると思います)
中期経営計画は旗を立てるもの
来期経営計画は道を作ること
です。
▼正しい方針計画書7つの要素~スマーチェの法則~
申し上げますが、方針計画書は成長を可視化し、達成するために作ります。そのために正しく計画書は作る必要があります。そのために盛り込んでいただく要素として、押さえていただきたいのが「スマーチェの法則」です。
SMARTの法則は、1981年にコンサルタントのジョージ・T・ドランが執筆した論文「There’s a S.M.A.R.T. way to write management’s goals and objectives」をもとに提唱されました。
そこにいつも私は2つの要素を追加して、スマーチェ(SMARTCE)の法則として皆さんにお伝えしております。
この7つの要素が備わった計画であれば、確実に現実的なものに落とし込めるでしょうし、日々の組織に浸透させることができます。
▼本記事のまとめ~1日集中して方針計画と見つめ合う時間を作りませんか?~
いかがでしたでしょうか。
・方針計画書を作った経験のない方
・過去計画書を作った経験はあるが、意味を感じていない方
・2023年方針計画書を作成しようと思っている方
にとって少しでも「よしっ!作ってみよう!」と思っていただけるきっかけになればと思います。
もし1人で作成することに不安を感じられる方は、当社、そして同じく医療機関の同志と共に1日集中して作りませんか?
11月6日/13日に「医科歯科限定版!2023年方針計画作成1day実践型セミナー」を開催致します。
ぜひ、ご関心のある方、ご都合の良い方は、当日サポートをさせていただきますので、ご参加くださいませ!