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言葉にならないものでも、場の印象や雰囲気が作られる
こんにちは。広報担当のコガです。
ToBeingsが開催している年1回の講座、『今ここから始まる組織進化の実践講座』の入門編が、いよいよ9/10−9/11@湯河原で開催されるので、その準備に大わらわ。
新型コロナウイルスの感染対策はもちろんのこと、貴重な土日の2日間を使って講座に来てくださる方々に、「参加してよかった」「価値のある経験だった」と思っていただくために何ができるだろう?どんなことがあると良いだろう?と知恵を出し合う毎日です。
そんな忙しくも楽しい毎日の中、代表の橋本が社内のスタッフ向けに『プロセス・ガーデナー講座』を開催してくれました。
プロセス・ガーデナーとは
ヒューマンバリューが名付けた「場」や「プロセス」を、組織の変化や学び手の成長を生み出しやすい状態に創りあげていくスタッフのこと。
「学習や成長のプロセスを育む土壌を耕し、変化の芽を大きく育てていく」という意味が込められています。
私自身、企業人事としてもコンサルタントや講師としても、数多くのワークショップに携わってきましたが、プロセス・ガーデナーという考え方は初めて。
でも橋本の話を聞くうち、その奥深さと魅力に気づき、さらに自分が足りていないことにも気付かされました。
場づくりってなんだろう?
ToBeingsでは、よく「場づくり」という言葉が出てきます。
それは今回のような講座もそうですし、お客様のプロジェクト会議や社内のMtgもそうです。
場づくりというと、会議前のセッティングをしっかりやるとか、誰もが平等に発言できるようなファシリテーションをするとか、ついつい「滞りないこと」「(できる限り)完璧に整えること」を重要視してしまいがち。
もちろん、ワークショップも会議も滞りなく進行することは、とっても大事。
それらが疎かになれば、そもそも仕事としてどうなの?ということですよね。
だけど、『滞りなく(できる限り)完璧であること』が達成できれば、その場が良い場になるかといえば、そうではありません。
橋本から「言葉にならないものでも、場の印象や雰囲気が作られる」と言葉があったのですが、まさにそれだなと思いました。
例えば、当日のスタッフの表情や身嗜みや立ち居振る舞い
最初に顔を合わせた時のあいさつの仕方
それ以前にインビテーションやメールの送り方やそこで使用している言葉….などなど
さらにそれらを見た参加者の、さまざまな思いや感情も「場づくり」に影響します。まさにそこにいる全てが場づくりに影響するし、全てをひっくるめて「場づくり」なのだなと。
そう考えると何ひとつ手は抜けないし、考えることやれることは無限に出てきそうです。
やりすぎとやらなさ過ぎの境目はどこだろう?
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橋本の話を聞きながら、「なるほど。だとしたら入門講座の場づくりでも、できそうなことはまだあるぞ」と、頭の中に考えなければいけないことやアイディアが、ウワーっと出てきた私。
そこでふと「あれ?でも、あまりやり過ぎると押し付けがましくなるかもしれない。かと言って、やらなさ過ぎもダメだし。良い塩梅ってどこなんだろう?」という疑問が湧き起こってきました。
元々、凝り性で完璧主義の側面を持つので、やると決めたら徹底的にやってしまいがち。やらなさ過ぎは論外。
でもやりすぎれば、押し付けがましさにも繋がるし難しい。
そんなことをポロリと口にしたところ、橋本からメンバーにこんな質問が….
「自分がワークショップの準備をするとして、ペンや付箋、模造紙など必要なものは、どこにどんな風に用意する?」
この記事を読んでくださっている方は、どんな風に準備するでしょうか?
よかったら、ここで読み進めるのを一旦止めて、自分だったら…と考えてみてください。
メンバーそれぞれから「私だったら….」のアイディアが出てきます。
昨日は4人のメンバーで橋本の話を聞いていたのですが、視点も方法もそれぞれ違うのが、とても興味深かったです。
私が見落としていた視点もあって、なるほどなーとも思いました。
メンバーそれぞれが違うアイディアを出している時点で、「唯一無二の完全な正解」がある訳ではないんだなと気づく私。
それに気づけただけでも、大きかったなと思っています。
その場をどんな場にしたいのか、何を生み出したいのか
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「その場をどんな場にしたいのか、何を生み出したいのか。それによってどこまでやるかは変わる」
という橋本のコメントが、私にはとても印象的で….
こちらがお膳立てをすればするほど、参加者は「待ち」の姿勢になり、リーダーシップや主体性を奪う可能性が出てきます。
相手から不備を指摘されないようにとか、ここまで『おもてなし』の気持ちを持ってますよとアピールしたくなって、ついついあれもこれもとやりたくなってしまうけれど….
「その場をどんな場にしたいのか、この場から何を生み出したいのか」という視点で物事をみることで行動もガラリと変わってくるんだなと。
確かに「リーダーシップ開発」というテーマのワークショップだとして、その場づくりが参加者のリーダーシップを奪ってしまったらダメですよね。
まさにコンテンツの内容やファシリテーターの力量だけではない、「言葉にならないものでも、場の印象や雰囲気が作られる」ことに繋がるんだと、自分の中にストンと響いてきました。
全てが働きかけであり、全てがファシリテーション
今回の社内講座は、私にとっては自分にとっての「当たり前」が、またひとつ壊された瞬間だったなぁと思っていて。
『今ここから始まる組織進化の実践講座』の準備や運営に携わる中で、「参加してよかった」「価値のある経験だった」と思ってもらいたいという気持ちを持っていたのは確かですが、どこか裏方的な気持ちでもいた私。
「プログラム内容を考えたり、当日ファシリテーションをしたりする訳じゃないし…」なんて思っていました。
でも「言葉にならないものでも、場の印象や雰囲気が作られる」のだとしたら、私が担っている役割ってめちゃくちゃ大事じゃないか!!!
橋本が「全てが介入であり、全てがファシリテーション」と話してくれましたが、まさにその通り。
『入門講座の場をどんな場にしたいのか、そこで何を生み出したいのか』
この問いを常に意識しながら、残り1週間しっかり準備します。
そしてこの場づくりの考え方って、ワークショップという大きな話じゃなくても、普段の会議でも活かせる考え方や行動の仕方ですよね。
ということで、当たり前にできるよう、繰り返し実践してみようと思っています。
『今ここから始まる組織進化の実践講座』は、今年の募集は終了いたしましたが、また来年実施します。
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