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組織開発コンサルタントの仕事解剖
ToBeingsで組織開発コンサルタントとして活躍されている、児玉千織さん(こだま ちおり|愛称:ちょりさん)。紆余曲折を経て現在のお仕事にたどり着いていることは、前回のお話を伺ってみて分かりました。
今回は、組織開発コンサルタントが向き合っている「日々のお仕事」について教えていただきました。
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▼目次
・組織開発コンサルタントの仕事とは?
・コンサルタントとコーチの違い
・組織とともに生きていくために必要な「伴走者」
組織開発コンサルタントの仕事とは?
ToBeingsでのちょりさんの肩書きは、こうなっています。
組織進化ファシリテーター/組織開発コンサルタント/コーチ
どれも似たような肩書きに見えますが、具体的にはどんなことをしているのでしょうか。
「ウチの組織、本当はこういうふうになっていきたいんだけど…なかなか上手くいかなくてね」といった、企業様の顕在化されていないモヤモヤしたところからお話を聞くことが多いです。
丁寧にお話を伺いながら「組織の変化の押しどころはどこか、どう働きかけをするか」をクライアントと一緒に考えていきます。
コンサルタントとコーチの違い
組織進化ファシリテーターとは、ToBeingsが提唱している「組織変革へのアプローチを実践する担い手」のことです。
「上司がいくら言っても部下がやらなくて」「社員の主体性がないから、いつまでたっても受け身の姿勢なんだよね」──そうした組織変革にある、「変える側・変えられる側の構造」を越えて、組織内にいる皆で、現状に気付き、様々な角度から探究を深め、変革への具体策を模索していく支援をしていきます。では、「組織開発コンサルタントとコーチ」は、何が違うのでしょうか。似ているような気がするのですが…。
───コンサルタントとコーチ。この2つの違いは?
一般的には「コンサルタント」というと、すでに解決策を持っていて、ソリューションをクライアントに渡していきます。
「コーチ」はクライアントの中に本来の正解や望ましい姿があると考え、伴走し質問を投げかけながら答えを引き出すことで、目指す方向を形づくるアプローチです。
ToBeingsが提供している組織開発コンサルティングは、いわゆる従来の“コンサルティング”とはちょっと違っていると思います。こちらが正解を持っているわけではないんです。コーチングの要素をベースにしながら、クライアントと対話し、一緒に解決策を作っていくことを大切にしています。
───「コンサルタントが入ったから即、解決」とはならない?
そうですね、難しいと思います。もちろん伴走していくので、安心していただいて大丈夫ですよ。でも、「コンサルタントにお願いしたから、お任せコースでお願いします」ではありません。担当の方も含めて、会社の人たちが自分たちで「幸せに働くにはどうしたらいいか」を考えていく。私たちは、それを考えるお手伝いをしています。
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組織とともに生きていくために必要な「伴走者」
組織課題の渦中にいる当事者が、「自分達のことなんだから自分達で考えていこう」と思うのは大切なことです。一方で、当事者だからこそ「厳しい指摘をしたら働きにくくなるかな?」「パワハラと思われる?」など、お互いの利害関係が気になって対話の場を持ちにくい場合もあると思います。
そうした緊張が走る場面にこそ、第三者として寄り添ってくれる組織開発コンサルタントが活躍します。組織開発自体が、さらなる注目を集めていく可能性もありそうです。
───コロナ禍の影響もあり、多くの人が「組織で働く意味」を見つめ直しているようにも感じます。組織開発・組織進化への注目度は高まっていくと思いますか?
一人ひとりが自分らしく、いきいきと働く。こうした文脈は、実際に注目を浴びていると思いますね。自分達の幸せを人任せ・会社任せにするのではなくて、「今ともに生きているこの組織、仲間との関係を解像度高く見ていきましょう」という話でもあるのかなと思います。
会社組織は単に仕事をする場というだけでなく、自分をうまく活かしながら、共に生きていく場でもある。そんな要素もあると、個人的には感じているんです。まずは自分自身の幸せをしっかりと探求し、本音で組織と対話をしていける場を作り、そこから先の未来を描ける力を持つ。そういう力が一人ひとりに備わっていけば、組織開発コンサルタントの仕事はなくなるかもしれない。
でも、そのためには個人にも組織にも、伴走者が必要なのではないでしょうか。一人で考えていると、案外物事が進まなかったりしますよね。客観的に話を聴いてくれる人がいると、絡まった思考もほぐれて全体像が見えてくる気がします。
組織開発コンサルタントという、ちょっと耳慣れない職業。「働く人と組織がともに幸せな世界を作る過程」に伴走し、ともに考えていく人のことでした。
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林美夢 【コピーライター】
むずかしいことをわかりやすく伝える「知の生産者」。Web求人メディアを運営する大手人材企業を経て、組織開発の世界へ足を踏み入れました。特技は和菓子づくり。株式会社ToBeingsの広報・マーケティング担当として、組織開発のモヤモヤを言葉でスケッチしていきます。