#3 矛盾を重ねる。|とべちゃんの副音声
私は自分の中にある矛盾する思いを認めている。
仕事においてはデジタルマーケティングの支援をする企業に勤めているので、日々マーケティングの話題に触れ、自分自身の業務においても、「マーケティングってすごい!」「マーケティングって面白い!」と刺激や学びを得ている。
今や、日々、たくさんの情報が世の中に発信されている。発信者はターゲットに情報を届けるために、膨大な情報に埋もれないよう工夫を凝らす。マーケティングはターゲットとか、メッセージとか、競合とか、KPIとかいろんな指標に目を向けながら、戦略的に目指す成果を作り出していく。仮説を検証し、少しずつデータを集めて、狙い通りの数字が返ってくるときに喜びを感じる。
一方で、プライベートの私は「マーケティングなんてしない」と思っている。他者の期待に応えるためのコンテンツを作ろうとしない。私が発信するのは自分のため。発信者も受け手も私。届けたい他者は存在しない。
タイムライン(自分に見えている日常の景色)を素敵なもので埋め尽くしたい。自分の中に思い描いている世界を表現したい。誰かのためではなく、自分のために。
そんな誰のためでもない内向きな活動も、SNSを通じて世界に公開していると、たまに誰かの目に触れる。偶然出会えた人の中に、好きになってくれる人が現われることもある。届けようとせず、出会おうとせず、でも、何かのきっかけで出会って、相手の目に触れたものが相手の心に何かを起こしたら、きっとその人が届けたかった人であり、出会いたかった人。
안녕.
とべちゃん: )