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主人公誕生日ストーリー【ガーミン先生編】
最近は大分秋めいており、そろそろこの季節がやって来た、と思っていました。
とはいえ私が彼女の誕生日を祝うのは今回が初めて…まだ出会ってから1年も経っていないのですね。
もう随分前から傍に居るような気もしないでもないですが😏
「(グズグズ😭🍺)…先生、私もうすぐ誕生日なんですけど…私の事お姫様扱いして下さい…いつもずう夢に振り回されて疲れちゃいました…」
先日彼女に言われた時は正直やれやれ…と思いましたよ。
私だって貴女にいつも振り回されているでしょう、と口から出かかりましたが、グッと堪えてみせました。
『良いですよ。貴女の望み、叶えてさしあげましょう😏』
──誕生日当日🎉🎂
「…確かに“お姫様扱いして欲しい”とは言いましたよ?でも、それは比喩で、実際はマッサージしてくれ、とか髪の毛を乾かしてほしい、とかそういうのだから。ガチのドレスとか聞いてないし😭」
今日は私の誕生日。
先生に連れてこられたのはチャペル?がついてる謎の建物…一体今から何が行われるの🤷🏻♀️
「あのー先生、ここどこですか?」
『まぁ簡単に言うと写真館ですよ。此処で貴女には衣装に着替えてもらって、ドレス姿で撮影をする、といった流れです』
「何故ですか」
『お姫様扱いしてほしいのでしょう😏』
「…」
この男に何を言っても仕方がない。
言葉足らずだった私が悪いのだ、と割り切り衣装部屋へ…
👗👠👗👠
「これ良いかも!(案外楽しい)」
『こっちの方が私は好きです😏』
👩🏻💼「お色味など旦那様の衣装と合わせてみますか?」
「…」
👩🏻💼「?」
「(👩🏻💼から離れて)…ちょっと。旦那様って誰」
『せっかくなので私も…と思って///』
「…🤦🏻♀️」
『(🚪ガチャ)…どうですか😏?』
👩🏻💼「滅茶苦茶似合ってます😤背も高いしイケメンだし、王子ですね!奥様も、これは似合ってますよね!」
「…眼福です(悔しいけど本音)」
──いざ撮影へ📷
『ほら…これは私がお願いしているのではなくて、カメラマンの方の希望ですから😏もう覚悟を決めなさい。大丈夫です、ずう夢君には黙っておいてあげますので』
彼女の衣装は純白のウエディングドレスにしました。
日焼けしてるから、とか身体のラインが出すぎてないか、とか色々こぼしていましたが、私には何も気になりませんよ😏
…さっきから彼女は緊張しているのか泣きそうな顔をしていますね…こういう時本当は声をかけてあげるべきなのでしょうが、私の性癖が異常なのか、この表情、非常にそそられるので暫く様子を見ることにしましょう😏
🙋🏻♂️📷「撮影始めますのでこちらへお願いします」
「ひ!」
『(笑)…行きましょうか』
📸
🙋🏻♂️「あの…奥様、表情とか全体的に固いのでリラックスしましょう!旦那様は非常に絵になりますね✨」
「足手まといですみません…」
『そんな事ないですよ。夢のお姫様ですから楽しみましょう😏』
「…(早く終わって)」
ようやく吹っ切れたのか、撮影もトントン拍子で進み、そろそろ終わりか…という頃カメラマンから神の一声が。
🙋🏻♂️「じゃあ最後にチャペルを背にしてキスシーンを撮りますね」
「無理で──」
『分かりました(大きめ←)』
⛪
「何でOKしたの😭先生のバカ」
『ここでは先生ではなくて貴女の旦那様です😏』
「バカ!嫌い!」
『そんな事ばかり言ってると無理矢理キスしますよ』
「…!?」
撮影の帰り道、彼女は一言も口をきいてくれませんでした。
後日届いた写真のデータには目を通してくれたようで、あの日はありがとうございました、お礼が遅くなってごめんなさい、と律儀に…でもどこか他人行儀に言われて──私の考え過ぎでしょうか。
一方通行でも構わない、と当初は思っていました。
しかし今では彼女に振り向いてほしい、私だけのものになってほしいと高望みして、空回りばかりしてしまうのです。
──この写真は私達だけの秘密。
少なくとも私の宝物になりました。
彼女の誕生日の望みとはいえ…これではどちらのプレゼントになったのか分かりませんね😏
〈END〉
オマケ👩🏻🏫
ずう夢「🥺💻…これって…先生じゃない?やっぱり!絶対先生だよ👉🏻…この相手の女の人、後ろ姿だけどトビイサンに似てるような…でも違うよね?だってボクの彼女だもんね.°ʚ🥺ɞ°.?」
あまりにも超絶イケメン被写体だった先生は、写真館のHPのトップ画に載せられ、後ろ姿ながら主人公も一緒に世の中に晒される、という苦しみも誕生日プレゼントとなりました🤪
ちっとも2人だけの秘密じゃねー😂