冬(エッセイ)
段々と秋が色づき、冬が寒さとともにやってきて葉っぱを落としていく。
もうこんな時期か、、
毎年、暑い暑いと思えば寒くなり一気に冬となる。
それは地球温暖化のせいなのか、
我々が、あまり外に出ないから日中の気温を感じられないからなのか、
はたまた我々が大人になり子供の頃と時間の流れが異なるからなのか。
とにかく、この時期になると少し哀愁を帯びた街に合わせるように大人になる。
やっと、落ち着いた感というか
今年1年が終わりに近づいていくというような
そんな気持ちになる。
逆に12月になってしまえばクリスマスや
正月に向けて忙しくなるのだが、、、
こんなに寒いと人肌も恋しくなるものだ。
寒さなのか孤独に1年をまた終える寂しさを埋めるためなのか、やたら恋人を欲しがる連中が沸く。
僕もその1人だった。
去年は受験ということもあり11月には
夏頑張れなかった分が回ってきて、
かなり精神的に滅入っていた。
もうすぐ共通テストを控えているというのに何をしているんだろう。
毎日8時間も勉強すればあっという間に夕方で
朝から出たはずなのに帰ってくるのは
毎日真っ暗だった。
1人イヤホンを耳に当て、
いつか楽しいことが来るのだろうか
こんなに孤独で友達すらいない僕が
ましてや恋人なんて一生できない。
人が嫌いで逃げてきたはずなのに
いつの間にか仲間を求めていた。
ひねくれている僕なんて誰もみない。
家に帰り暖かいお風呂に漬かり
またベットへ沈む。
そんな繰り返しだった。
だから冬になる前に死んでしまいたいくらいだ。