あのチクチク感を思い出せ
あれれ~?
あれれのれ~?
お姉さんがちょーいと目を離した隙に、マッスルますおのおの大うつけが大きなお友達のVIOに練ゴムつけては嬉々として悦んでいるとか、マジバナ~?
――優しくない。
――優しくない!
練ゴムは! 練ゴムは! チューイングガムと違って油で溶けない!
ゆえに、パイパンに、ならざるを得ない――! そういう代物だってのに、あのますおときたら!
ああ――そうだ、やつは故意犯だ。
仮に絵を描くのが趣味っ、否、それくらいしか自己表現の方法がない、哀れにもほどがあるマッスルますおが独り楽しめる遊びといえばそれくらいだもの。だからお姉さんが描いた絵に落書きをするとか、そういう死に直結する悪戯は我慢できててもこういったお友達とのプレイで練ゴムを、ホルベインにしても伊研にしても、貴重な練ゴムを浪費するのは必要悪なのかもしれない。まあ、生えてくるし。
――仕方ないわね。
お姉さんが場を何とか持たせてるうちに、あのますおには逃げてもらおうかしらね。
お姉さん、有償でのアイコン制作依頼を受け始めたの。今日はその中から没になったもの(=大っぴらな使用権が依頼者さんにあるもの)をばしばしご紹介するわ。
まばたきする時間も許さず疾風怒濤に駆け抜けた最近の絵たちですが、でもやはりVIO練ゴムだけは許せないわね。いくら後で生えてくるといっても一時的にはつるつるだもの。
ねえ、考えてみて? もしVIO全剃の憂き目にあったお友達がそのスースーする快感に目覚めちゃったらどうするというの? それに第一、Oゾーンの剃毛はある種独特の感覚が伴うのよ? それを嫌だと思うか、その逆か。
バケツ一杯の剃刀ならまだいい――駅前の毛剃り屋っていうか脱毛クリニックに老若男女、大挙して押し寄せて「オレの! オレの股間をつるぺたにしてくれッ、それも今すぐにだッ!」っていうかもしれないのよ? 軽い阿鼻叫喚だわ。
まったくもってマッスルますおの罪は深い。
果たしてどのような罰を与えてやるものか――。
次週、『罪よりも、罰』。
毎度毎度お茶の間の面々を凍り付かせるブリブリ★ブリリアントショッピング、来週もまた見てね!
さ~て! 今週の合言葉は~! 『量刑相場はこの俺だ』だョ! またね!