はじめてのnote 自己紹介
はじめまして、お世話になっております。
冬場 蚕〈とうば かいこ〉と申します。
現在、ココナラで活動しておりまして、noteもはじめました。
なにとぞご贔屓に。
『心にのこる一作を!』をコンセプトに小説を書いています。
大学生のころは、芥川賞作家のもとで文章の書き方を学んでおりました。
培った経験が皆様のお役に立てば幸いです。
このページでは、自己紹介と併せてnoteの使い方を学んでいきたいと思っています。
おかしな点や、読みにくい点があればご教示ください。
以下、自己紹介の目次になります。
1,好きな作家
物書きなので、まずは好きな作家の紹介から。
私には、敬愛する作家が四名いる。
それぞれ作品もリンクを張っておくので、ぜひ読んでほしい。
・斜線堂有紀先生
『キネマ探偵カレイドミステリー』で 第23回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞し、デビュー。
著書に『私が大好きな小説家を殺すまで』、『恋に至る病』(ともにメディアワークス文庫)、『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)、『本の背骨が最後に残る』(光文社)などがあり、その他、「キルタイムキラーズ 絶泉館の殺人」というボードゲームの原作を務めたり、『魔法少女には向かない職業』(集英社)の漫画原作を担当するなど、小説外でも活躍をしている。
斜線堂先生はカバージャンルがとにかく広く、恋愛やミステリだけでなく、SF小説や奇想小説、エッセイまで書いており、どの作品をとっても楽しめること間違いなし。
「共依存」という言葉にピンときたら、ぜひ手に取ってほしい。
きっとファンになるはずだ。
私の特に好きなものは下記三つ。
『コールミー・バイ・ノーネーム 』(星海社 e-FICTIONS)
『私が大好きな小説家を殺すまで』(メディアワークス文庫)
『回樹』(早川書房)
先生はとにかく小説を書くのが好きなようで、〈脱法小説〉と銘打って自身のnoteで小説を上げたり、文学フリマに参加したりと精力的に活動している。Twitterも盛んだ。
treeで「斜線堂有紀のオールナイト読書日記」も連載中で、作家がどのような小説を、何を考えながら読んでいるのか知ることができて、大変勉強になるので、特に物書きのかたはこちらのチェックもお忘れなく。
・米澤穂信先生
次に紹介するのは、〈氷菓〉シリーズでおなじみの米澤穂信先生。
2014年『満願』(新潮文庫)にて、第27回山本周五郎賞受賞、前人未到のミステリーランキング三冠、そしてその次の年にも『王とサーカス』(創元推理文庫)にて、異例の二年連続ミステリーランキング三冠を達成した偉業の作家。また2021~2022年にかけては『黒牢城』(角川書店)で第166回直木賞、第22回本格ミステリ大賞を受賞をし、さらに史上初のミステリーランキング四冠を達成。
凄すぎる。
米澤文学はどの作品を見ても、決定的なハッピーエンドがないところに注目するべきだ。青春ミステリであっても、米澤穂信先生の描く作品には必ず苦みがあり、切なさが付き纏っている。
特にその性質が出ていたのは、長編作品だと『ボトルネック』(新潮文庫)、短編作品だと「名を刻む死」(創元推理文庫)だったように思う。
『ボトルネック』は、亡くなった恋人を追悼するため東尋坊に訪れていた主人公が「自分」が生まれなかった世界のパラレルワールドに迷い込むという作品。
自分が生まれず、いないはずの「姉」がいる世界に迷い込んだ主人公は、自分がいない世界の様相を見てしまう。それがどれだけ酷なことか……
青春ミステリには珍しく「影」にスポットライトを当てた作品で、むなしく苦しいお話を読みたいときにはぴったりな一作。
「名を刻む死」は〈太刀洗万智〉シリーズの短編集『真実の十メートル手前』(創元推理文庫)に所収された短編小説で、記者の太刀洗万智が様々な非業な事件に、どのように向き合っていくかが描かれたミステリ小説。
本作には、事件に関係はしているけど傍観者という立場に立たされた中学生が登場するが、この少年の健気さ、起きた事件の重み、そして他人を見捨て、割り切ることの難しさが描かれており、向かう先は暗い。ミステリとしても間違いなく傑作なので、ぜひ読んでみてほしい。
米澤穂信先生は意識的に文体を使い分けていて、たとえば前述の〈太刀洗万智〉シリーズでは硬い文を、〈氷菓〉シリーズ・〈小市民〉シリーズではポップな――とまではいかなくても、小気味いい文を使っている。
視点主の性格によるところもあるのだろうが、こうすることでより作品に深みが出て、それぞれのジャンルにあった空気感を楽しむことができるからだろう。
米澤穂信先生のおすすめ三選は下記の通り。
『儚い羊たちの祝宴』(新潮文庫)
『愚者のエンドロール』(角川文庫)
『王とサーカス』(創元推理文庫)
余談だが、〈小市民〉シリーズ(創元推理文庫)のアニメ化が決定した。
7月から、ぜひ見て欲しい。
小佐内さんがイメージどおりすぎてびっくりする。
待ち遠しい……
・殊能将之先生
『ハサミ男』(講談社文庫)によって鮮烈なデビューを果たした奇才。すでに亡くなってしまっているため、新作を読むことは叶わないが、去年『殊能将之 未発表短編集』(講談社文庫)が文庫化された。
どの作品もキッチュなユーモアに富んでいて、一癖も二癖もあって読み応え抜群だ。ミステリ初心者でも楽しく読めるので、ぜひ手に取っていただきたい。
私が特に好きなのは『鏡の中は日曜日』(講談社文庫)。骨太のミステリとせつなさの迫るストーリーが作品を支えていて、すでに探偵によって解き明かされたはずの過去の謎を、現在の探偵が解き明かす、「探偵とは?」というミステリにおける最上のテーマにも挑んでいる意欲作。
この一冊で必ず殊能将之ファンになること間違いなし。個人的には『ハサミ男』よりもこっちをすすめる。
殊能将之先生は作品数が少ないので、すべてリンクを貼っておく。
二作目から〈石動戯作〉シリーズになっているが、どの作品から読んでも楽しめるはずだ(ただし『黒い仏』(講談社文庫)は除く。これは少しミステリマニア向けというか……怪作なので)
・連城三紀彦先生
言わずとしれた〈花葬〉シリーズの生みの親、ミステリの大家、連城三紀彦先生。すでに亡くなっているが、繊細な文章と大胆なトリックは、見るもの全てを魅了し、現在まで語り継がれている。
連城文学の魅力は何と言っても、詩美的な文章と人情味溢れるストーリーだ。ただのミステリに収まらない「文学としての美しさ」が読み手の目を楽しませ、ただの文学作品にはない「ミステリとしての凄み」が読み手の心を楽しまてくれる。
人情味と書いたが、恋情作品に出てくる男女はともにみな愛情深く、それ故に嫉妬深い者ばかりだ。だからこそ事件は起こるのだし、だからこそ謎が解明されても手遅れにしかならないのだろうと、ミステリに巣くう苦しみを体現した作品が多い。
特に好きなのは「花衣の客」(講談社文庫)という短編小説。
むかし母と不倫し心中事件まで起こした板倉という男と、娘――紫津の関係を描いた作品で、解決の機会を逸しているがために真実が割れても意味の成さないどうにもならなさが胸に迫ってくる傑作。
晩夏に読みたくなる。
連城作品は短編が多く、また読み味も長編とはまったく異なるので、それぞれで三作ずつ選出してみた。ご参考までに。
・短編小説
桔梗の宿(創元推理文庫)
戻り川心中(光文社文庫)
花衣の客(講談社文庫)
・長編作品
暗色コメディ(双葉文庫)
私というの名の変奏曲(文春文庫)
白光(光文社文庫)
2,好きな音楽
次は好きな音楽について。
Jポップやロックなどの区別があまりついていないので、そこはご愛敬、大目に見ていただきたい。
好きなアーティストと好きな曲をいくつか載せておく。
こちらもぜひ聞いて欲しい
・amazarashi
これだけは絶対に外せない音楽は何か、と聞かれたとき、真っ先に思い浮かぶアーティストだ。
amazarashiは自分の人生の大部分を救ってくれた。本当につらいとき、いつだってamazarashiがいればこそ、耐えられた。
人生の影を照らしてくれる音楽といえる。
amazarashiの好きな曲は?と聞かれると難しい。ぜんぶ!と答えたくなってしまう。
ただ、それでは紹介にならないので、いくつか選んでみた。
法則性はある。それがなにか当ててみてほしい。
・爆弾の作り方
本当にやさしい人ほど、傷つけられている世界に、自分のやりたいことを貫くことを忌避する社会に、抗う歌。
いつかこの爆弾で正しかったと言わせてやるという、今と戦う人の応援歌。
・ポルノ映画の看板の下で
むなしい、苦しい、死にたいってよく言うけど、それって本当なのか? という根本的な問いをくれる歌。
「うるせえ 背後霊」このフレーズにはいつも共感してしまう。
甘い言葉を投げかけてくる背後霊も、苦しいことばっかり言ってくる背後霊も、その場しのぎの慰めをかける背後霊も、ぜんぶうるせえ。
・古いSF映画
AIが台頭してきた現代だからこそ、聞きたい歌。
自分の頭で考えなくてはいけない、それは誰かに心を明け渡すことと同義だから。思考停止に陥るときにこの歌を聞くと背中を押してもらえる。
サビはぜんぶパンチライン。
・ラブソング
自分がamazarashiを好きになったきっかけの歌。
恋愛ソングばかりが流行る現代への強烈な風刺とアンチテーゼ。
こういった歌を臆面なく歌えたamazarashiを自分は推しているから、またこういう尖った歌を作ってほしいと思っている。
カラオケでこれをいれると、タイトルとのギャップで興味を持ってもらえる。ただ驚くほど盛り上がらない。
・ジュブナイル
いわゆるワナビー(何者かになりたい人)には刺さる歌。世界に嫌われても、他人に疎まれても、これさえあればって才能とか表現で、この世界と戦いたい。
その気持ちに寄り添ってくれる。聞いていると、自分の才能を疑う夜を乗り越えられる気がする。
・ドブネズミ
こんな世界でも生きていかなくちゃいけない。
誰か一人を信じることができたらそれは驚くほど簡単になるけど、でも、誰もいなかったらそれも難しい。
「ずぶ濡れでも笑ってよ」のフレーズをamazarashiが歌うことに意味がある。
・街の灯を結ぶ
すべてを捨てて、でも夢だけは捨てられずいる人の一生ものの歌になるはず。泥臭くても、回り道でも、それはいつか輝くはず。それだけを信じてみんな戦っている。
夢を諦めてしまった人にも聞いて欲しい歌。
・さくら Starlight Ver.
Starlight Ver.はピアノが旋律になっているので、原曲よりもかなしみが濃く感じられる。
さくらは特に、原曲との差が感じられるはず。
新生活にも慣れて、過去を懐かしむときに聴きたい歌。
最後の「おーおおー」がStarlight Ver.だと爽やかな感じになっている。
※原曲だと苦しそうで、そこだけで泣きそうになる。
・しらふ
このあたりのamazarashiは世界に対して攻撃性を持っている。この歌(ポエトリーリーディングだが)は、特にそれが強く表れていて、ただただ夢に破れた自分を歌って傷ついているように見える。
韻律が綺麗で、カラオケで歌っても気持ちがいい。これも盛り上がらない。「「自分以外みんな死ね」ってのは「もう死にてえ」ってのと同義だ」これの意味が分かるようになってしまった。
・ヒーロー
『銀と金』というドラマのOPになった歌。
この時代のamazarashiにしては珍しく明るいし、ちょっと前向き。斜に構えた人にもヒーローになりてえって願望はあるんだよ。
amazarashiの初ベストアルバム『メッセージ・ボトル』が発売されたときのMVだから、これまでの曲のMVも出てきてファンは感動した。
・命にふさわしい
タイアップが増えてきて、amazarashiが陽の目を浴びはじめたのはこのあたりからだったと思う。
この歌もPS4ゲーム「NieR: Automata」とのタイアップ曲だ。「命もないのに、殺し合う」というキャッチコピーの、アンドロイドが戦うゲーム。アニメ化してます。2クール目もやります。
MVが衝撃的だが、この世界観をつくりだせたのは本当に奇跡のコラボレーションだと思う。
最近、「NieR: Automata」と三度目のタイアップが決まって嬉しい。
どんな心も生きるのには必要で、命にふさわしい。
・独白
amazarashi初の武道館ライブ『新言語秩序』のテーマ曲。
本当にこの武道館ライブは凄かった。「言葉の表現」「言葉と表現」という二点にフォーカスしていて、行き過ぎた表現規制、言葉狩りへの抗いが形にされていた。
ライブ参加者は言葉ゾンビになってamazarashiを聞くという、作品世界との融合も面白かった。フィクションはこういうことがあるから面白いんだよ。
amazarashiのライブは独特で、他のバンドように合いの手とかはせず、みんなシンパのように立ち尽くしてライブを見るのが通常だ。このライブはその特性が本当に良く活かされてた。
行きたかった……
・かつて焼け落ちた町
自分が生きているのも、誰かと愛し合っているのも、憎み合っているのも、すべて連綿と続く歴史のおかげで、一つでもかけたらそんなことはなっかたという価値観を歌う『つじつま合わせに生まれた僕ら』をさらに一段階進化させたような歌。
人が集まるから町になって、そこで泣いたり笑ったりするから生活で、でもあなたがいるから、ここは僕の家だといえる。僕らの町だといえる。
・インヒューマンエンパシー
最新アルバムの歌。amazarashiはこれまで変わってきたと思うし、これからもそうなのだと思うけど、このアルバムも結構な転換点に思う。韻をつよく意識していることが分かる歌が多い。
社会に対する攻撃性が高いわけではないが、あまりよくも思えていないのだろうと分かる歌も増えている。
暗がりのなか希望を掴もうとあがいているのが分かる。
法則性がなにか、分かっただろうか。
正解は、発売されたアルバム順に一曲ずつの選曲だった。
そのうち、amazarashiのパンチライン集とか作ろうと思っているので、ご意見などあったらぜひコメントしてもらえると嬉しい。
・キタニタツヤ
東大出身のアーティストだ。昔は報われない恋愛ソングや、病んだ歌が多いイメージであまり聞いていなかったが、「人間みたいね」あたりからずぶずぶに嵌まってしまった。
独特なセンスのメロディと、言葉選びが素敵だ。今回は、無作為に上げていく。
・悪魔の踊り方
ダークなメロディもかっこいいが、この曲はとにかくMVが不気味ですばらしい。ぜひYoutubeで視聴してほしい。政治的な思想があるわけではないんだろうが、啓蒙的な歌の内容も踏まえて考察したくなってしまう。
また言葉選びも秀逸で、「承認欲にレイプされ、死んだ花をぶら下げている女」という、赤裸々で皮肉なフレーズがとても好きだ。男女問わず、最近は多いわよねえそういう人となってしまう。
・夢遊病者は此岸に
完全に薬物の歌だ。こちらのMVもとてもいい。
『悪魔の踊り方』と似たテイストの曲で、どちらかが好きならもう一方も好きだろう。ダークなイントロと、グロテスクな歌詞、キタニタツヤの声が最高にマッチしていて、聞いていて楽しい。
〈こんにちは谷田さん〉名義のときにつくった歌らしい。まだキタニタツヤが人口に膾炙する前だったから、好みが全面に押し出されているような気がする。活き活きしている。
・I DO NOT LOVE YOU
この曲は救いへの祈りが込められているから、聞いていてずっと苦しい。頬を撫でて、背をさすって、手を握って。たったそれだけのことをずっと要求し続けている。
キタニタツヤの感性が横溢している曲だと思う。
・Sad Girl
ずっと寂しい寂しいって泣いている女の子の歌。さみしいから何人とも寝て、何人とも寝たからこの先ずっと後悔しかなくて。でも生きていかなくちゃいけない女の子の歌。
花で彩られているはずのMVがまったく華やかではなく、むしろ葬式のような静けさを保っているのが圧巻だ。
・人間みたいね
誰かを愛しているような気になっても、誰かに優しくできた気になっても、ずっと化け物だよ。失恋したら、あなたなんて私にとって化け物だよ。ずっと愛しているとか、ずっと優しくするっていってくれたのにね。化け物のくせに人間みたいね。
失恋ソングにしては剣呑だけど、失恋の形にはこういうのもあるのだろうな、とキタニタツヤの洞察力に驚いた。
・夜がこわれる
精神が安定しないときに聞きたくなる歌。
夜が長くて不安でしょうがないのに、いざ夜が明けていくと何だかそれも恐ろしいように感じる。
「漏れ出す太陽が俺を酷く打ちのめす それは核シェルターの天井が割れるごとく 僕らを真っ白にする光だった」
・白無垢
ドストレートな失恋ソングだ。この上なく。
相手が結婚してしまったときの白無垢と、みぞれを重ねて悲しむ歌だ。
さみしげな曲調に、キタニタツヤの引き絞るような声がマッチしていて、本当にかなしくなる。
しんみり冬に聞きたくなる曲だ。
・私が明日死ぬなら
自分がもし明日死ぬとしたら残された人にどんな言葉を残すか、自分がもし明日生きるとしたら死んでいく人にどんな言葉をかけるか、考えさせられる曲だった。
「約束だよ もしも自分を傷つけたくなってしまったら 約束だよ 私に触れた時のやさしさを思い出してよ」
このフレーズに救われる人はきっと考えているよりも多いのだと思った。
後半にかけて激しくなっていく曲調が、苦しさを誤魔化しながら元気づけてくれているような歌だ。
・ナイトルーティン(Cover)
別れてからも、恋人と繰り返した癖は抜けないし、これが抜けたら忘れてしまうような気がするから。
オノマトペの技巧が本当に素晴らしい歌だった。
静かな曲調にあった、静的な歌詞もとてもよかった。
ヨルシカver.と聞き比べてみてほしい。
・ずうっといっしょ!
キタニタツヤ最新の失恋ソングだが、これもまた毒気の強い歌だった。
恋人がよく口にするずうっといっしょ!って言うのは、呪いにもなるんだと思った。
韻の踏み方もとても綺麗で、曲の構成も美しい。キタニタツヤはまだまだ奥が深いんだと思わせてくれた歌。
「健やかなるときも 病めるときも 他の誰かと眠っていても おそろいの悪夢でずうっといっしょ!」
キタニタツヤの歌はどれもMVがついているのがとても良い。解釈の幅が広がっていく。個人的には『I DO NOT LOVE YOU』のMVが一番好きだ。みなさんはどうだろうか。
失恋ソングと一口にいっても、切り口は無限にあるのだということを示した点で、キタニタツヤの功績は大きいと思う。
・Ado
弱冠17歳にして一気にスターダムを駆け上がった言わずとしれた歌い手。
今では世界ツアーもやって、武道館もやって、本当に凄い。
ハスキーボイスの堂々とした歌いっぷりと反して、本人が引っ込み思案というギャップも好き。ライブ映像見て発狂しているのも魅力の一つだ。
今回は好きな曲の中でも「歌ってみた」だけをピックアップしてみた。
・アクシデントコーディネーター
少し気怠げな発声が曲調にとても合っている。
高い声を出すとき、一瞬詰まる感じがとても好き。
・うみなおし
歌の内容が結構グロいのだが、Adoが歌うと不思議とスタイリッシュに聞こえるからすごい。Adoがいろんな声音をもっていることが評価されているが、このときから既にそうだったのだと魅力を再発見できる。
・ラストリゾート
MVがAdo仕様に青くなっているのがかっこいい。
これは歌が好きなのだが、Adoが低音のハスキーボイスで歌うことで厭世的な女性という曲のイメージがより強固なものになったと思う。
・罪と罰
椎名林檎のcoverだ。椎名林檎が歌うと高貴なおてんばお嬢様という感じだが、Adoが歌うとボーイッシュな女性のイメージになる。
歌い出しの掠れ声がとても好き。かっこいい。本当に。
・馬鹿
がなりながら歌うのにこれほど向いている曲もないだろうと思う。
Adoの面目躍如だ。サビ前のこぶしのきいた発声が大好き。あとサビの掠れた声音も好き。絶対にゆるしてもらえなさそう。
「可哀想な自分」に酔っている人を批判する歌だからか、余計に合っていると思う。
・神っぽいな
フレーズごとに声音を変えていて、Adoのすごみがこの一曲に凝縮されているように思う。喉に何人いるんだろう。
Adoのライブに行ってみたい。生でもきっと迫力のある声なのだろう。
圧倒されたい。
あとライブにいくときは青い薔薇をモチーフにした何かをつけていく必要があるらしい。そういう試みが好きだ。
・HIPHOP
ジャンルになってしまうが、最後は好きなHIPHOP曲を紹介して終わりにしたい。
大学のときMCバトルを見たのがきっかけで、そこからは本当に沼に嵌まるようにズブズブとハマっていった。年季が浅いので、曲の解釈違いだったり、知識不足の場合があると思うが、ご愛敬。
・HATED JOHN / VACON
自分が一番最初に触れたラップは多分これだ。
VACONというネットラッパーの歌だが、デビュー作にして抜きん出ていた。舌の回転が本当におかしい(褒め言葉)。人より長いだけらしいけど……
・Rap God / エミネム
ギネス記録に認定されている曲というのと、リズム感が好きでよく聞く。昔から早口が好きなのかもしれない。
セルフボーストと痛烈なディスは本当にHIPHOPらしいと思う。当時はそんなことを意識しながら聞いていなかったけど。
・TOKYO通信 ~Urbs Communication~ / SOUL'd OUT
韻を踏まれるテンポと、この歌が当時はまったく評価されていなかったという話を聞いて好きになった。
こんなにスキルフルな歌でも評価されないことがあったのだと思うと、自分の評価基準も見直したい気持ちに駆られる。
・死んだら骨 / SUSHIBOYS
死んだらどうせ骨になるんだから、好きな人と好きなように生きようぜ!っていう歌。
聞いていると元気になるしリズム感も好きだから、口ずさんだりしてる。
「平和が一番かっこいいでしょ?」このフレーズをHIPHOPという不良文化の中で言えるのがかっこいいと思う。
・サンキュー!! / HOME MADE 家族
元気になる歌パート2だ。
ストレートに人に感謝を伝える歌だ。定期的に聞き直したくなる。
夕方の帰り道にこれを聞くと、少し優しい気持ちになれる気がする。
・知らざあ言って聞かせやSHOW / TOKONAーX
すでにトコナは亡くなってしまっているが、もし生きていたら日本のHIPHOP界を引っ張っていってくれる存在になっていただろう。本当に惜しまれる。
残された曲はどれも素晴らしいが、やっぱり代表作と言えば、知らざあだ。
・CRY NOW SMILE LATER / RYKEYDADDYDIRTY
懲役に服していたRYKEYが出所して、改名してからこれを歌ったことに意味があると思う。本人の普段の言動からは想像がつかないほど、繊細なリリックは万人に刺さるだろう。
「さてお前はどうする次はお前の番だぜ 今までみたいにビビって見てるだけもありだぜ」
このフレーズに背中を押される。
・流星 / BALA SBKN
夢を追う人全員に聞いて欲しい。たぶん泣く。
まさかの全ターンパンチラインという金字塔的な歌。
抜粋したいけど、全部いいから全部聞いて欲しい。ラップが苦手な人は、歌詞を見るだけでもいい。
ビートも素敵だから、聞いて欲しいけど。
・家族 / 般若, KOHH
タイトルのまま。二人のラッパーがそれぞれの家族について歌っている。
こういった経験を経た人が、自分の家族を持ったり、親を許せたりして前に進んでいる事実はあらゆる意味で重要だと思う。
・GILA GILA / Awich, JP THE WAVY, YZERR
頭を振れる歌だから聞いていたけど、歌詞も実はめちゃくちゃいい。
AwichがYZERRに「姐さんならもっといける」って言われたっていう元の話が凄い好き。Awichにはそれだけのスキルも人徳もある。間違いなく。
・美人 / ちゃんみな
容姿を貶されて狂ったちゃんみながこの歌を歌えるようになるまでどれだけの苦労があったのかとか、表舞台に立ち続けることの怖さとかは、想像しかできないけど、間違いなくこの歌に救われる人は多いと思う。
ライブ映像見たけど、泣いた。ここに至るまでの覚悟とかいろいろ背景想像すると泣ける。
・START IN AGAIN / AK-69
しんみりとしたビートだが、歌詞が一つ一つ元気づけてくれる。
誰だって挑戦することは怖いんだなって気づける。
それでもやらなくちゃいけないときに聞きたい歌。
・I AM THE / Novel core
バチバチのセルフボースト。本当にかっこいい。
ティックトッカーが流入してきたHIPHOP界にメスを入れるような歌。
「素人が外野から何を言えど 俺が唸らせたのはこの道のプロ」
8月のBTTLLE SUMMIT Ⅱにも出場するそうなので、ぜひバチバチなしあいをして欲しい(主にRed Eye と)
・いたいのとんでけ / ZORN
新小岩の愛妻家ラッパーZORNだ。名曲は数多くあるが、とくにこの歌はすごい。ラップとして必要なものが全部詰め込まれていて、完成度があまりにも高すぎる。
聞いたら分かる。どんな感想も、この良さを損なってしまう。
まだまだたくさんあるが、キリがなくなりそうなので、ここら辺で打ち止めにしておく。
HIPHOPはアングラ文化だからか倦厭されがちだが、歌自体にはなんの罪もないから気になったものだけでも聞いてもらえると嬉しい。
3, 好きな漫画
べらぼうに漫画を読んでいたわけではないけど、昔から本自体が好きだったので、気になるものには片っ端から目を通していた気がする。
歯医者の待ち時間で読む『ONE PIECE』とか、接骨院で読む『ドラゴンボール』とか、どうしてあんなに面白いんだろう。
(『ONE PIECE』は魚人島編、『ドラゴンボール』はフリーザ編が好きだった)
好きなことを羅列するだけが自己紹介ではないと思うが、好きなことを話していた方が安心する。
ただ長くなっている自覚はあるので、もう少しコンパクトにまとめたいと思う。
・少年漫画
・BLEACH(ジャンプコミックス) / 久保帯人
後半少しぐだってたけど、そういうところも含めて愛してる。
巻頭歌も詠唱もオサレ過ぎて、何度も読み返せる。
最初の方のしっかりギャグをやってたときのノリも大好きだった。
人生のバイブルといっても過言じゃない。
・よふかしのうた(サンデーコミックス) / コトヤマ
最近完結した。吸血鬼と少年のボーイミーツガール。
完全円満なハッピーエンドではないけど、幸せそうで良かった。
しんみりとした恋を読みたい人向け。
友達以上恋人未満って一生見てられる。
・虚構推理(マガジンコミックス) / 絵:片瀬茶柴・原作:城平京
同タイトルの小説のコミカライズ。
あやかしや幽霊が引き起こした事象に、合理的な推理を加える話。
毎回毎回トリックと解法に驚かされる。
多重解決物、どの解法とも矛盾がないようにしないとで難しいのに……
雪女のお姉さんと秘剣の話が好き。愛だ……ってなる。
少年漫画は他にも好きな物があるけど、三大出版で並べると上記の感じになる。ジャンプよりもマガジンを見る機会の方が多かったように感じる。
・少女漫画
・墜落JKと廃人教師(花とゆめコミックス) / sora
王道のラブコメだけど、ヒロインの過去を解くミステリでもある。
廃人教師の憎めなさが好き。ヒロインには幸せになって欲しい。
どんどんキャラが増えていく感じも好き。
ヒロインに友達が増えてる……!って親みたいになっちゃう。
・会長はメイド様!(花とゆめコミックス) / 藤原ヒロ
生徒会長がメイド喫茶で働いていて、クラスのイケメンにばれる話。
たぶん人生で初めてちゃんと読んだ少女漫画だったと思う。
キャラクター全員に魅力があって、とても良かった。
妹ちゃんが好きだった。
・地獄少女(なかよしコミックス) / 地獄少女プロジェクト,永遠幸
昔はずっと怖かった思い出。
0時になると変なサイトに繋がるっていうのが本当に怖かった。
万引き犯に仕立て上げられる話を覚えてる。
あと、弟子のケーキのレシピ盗むやつ。
地獄=怖いところだったので、情操教育に良かったと思う。
地獄少女が怖いから悪いことはしないって思ってる節はあった。
少女漫画はそんなにたくさんは読んでいないので、たぶん上記の物くらいだと思う。本当は読みたい少女漫画はたくさんあるけど、ラブコメを読みすぎると身体が拒絶反応を起こすから、少しずつしか読めない。
ラブコメがアニメ化した瞬間に、小っ恥ずかしくなってちゃんと見られなくなるのはどうしてなんだろう。
・レギュラーコミック
・GANGSTA.(バンチコミックス) / コースケ
アニメも見てたし、番外編も買った。
トワイライツと呼ばれる戦争被害者とその雇い主の話。
新刊をずっと待ってる。
でも作者さんにはゆっくり療養して欲しい。
ぜひみんなも応援してください。すごいかっこいい絵を描く人です。
・BLACK LAGOON(サンデーGXコミックス) / 広江礼威
上司に捨てられ、海賊に拾われ、アングラな世界で過ごすことになる話
マフィアのドンパチとか汚いアメリカンジョークが好きな人は好き。
出てくる女性が大抵横暴。そして強い。
・ジゼル・アラン(ビームコミックス) / 笠井スイ
何でも屋を営む、少女の話。
彼女の管理するアパートの住人とのハートフルストーリー。
人間ドラマがもりだくさん。
まだ完結していない。7年間、刊行がとまっている。
でも諦めてはいない。生きているうちに完結してくれたら嬉しい。
レギュラーコミックは大人になってからよく読むようになった。
『GANGSTA.』は昔から大好き。自分のハードボイルドの原点だと思う。
作者さんが体調を崩しているので心配しているけど、Twitterみると活動はしていられるみたいなので良かった。
新刊一生待ちます。
・大判コミック
・小森さんは断れない!(まんがタイムコミックス) / クール狂信者
優しくて断れない女の子が主人公の話。
ぐいぐい積極的な女の子で、ラブコメとしておもしろい。
クール狂信者先生の描く女の子はみんなかわいい。
・キルミーベイベー(まんがタイムKRコミックス) / カヅホ
暗殺者の女の子と普通でちょっと抜けてる女子高生のギャグ漫画
ソーニャとやすなの関係性が好きすぎて、多分みんなで集団幻覚を見ている。
アニメもやってたらしいので見たい。
・絶対BLになる世界 VS 絶対にBLになりたくない男(バンチコミックスコラル) / 紺吉
タイトルのまま。BLのあるあるネタとか、ラブコメ全般に対する皮肉とか、突っ込みをそのまま漫画にしたような話。
本編は基本的にギャグだが、番外編で弟くんと生徒会長のBLをけっこガチでやっている。とてもいい。
大判コミックはでかいから収納に困ってしまうが、そのぶん持っていると特別感があるように思う。電子書籍が増えてきた中でも大判コミックを売っているのを見ると応援したくなる。
本当は大判コミックまでで終わろうと思っていたが、BLと百合があったので、それの紹介だけしたい(短くまとめるとは……?)
・BL
・にいちゃん(ブランタン出版) / はらだ
昔一緒に遊んでくれていた近所のお兄ちゃんは、自分を性的消費していた犯罪者だった。成長した主人公はある日、あの日のにいちゃんと再会する……
という話。インモラルな物語、世間から白眼視される性的嗜好。ヤンデレっていう言葉でまとめるのが手っ取り早いんだろうけど、それも少し乱暴な気がする。
だけど、間違いなく二人の間には共依存的な愛情があった。
単行本の書き下ろしで、ラストシーンのその先を書いていて、もう一段階落としてくれるのが最高に好みだった。
・ボーイミーツマリア(ブランタン出版) / PEYO
演劇部に入った主人公がある女の子に惚れるが、実はその子は男の子で……という話。
ヒーローに憧れる主人公がしっかり、好きなこのヒーローになっていく過程がとてもいいBL。
・百合
・水野と茶山(エンターブレイン) / 西尾雄太
町の一大産業である茶山園の娘茶山と、町長の娘水野の関係の話。閉塞的な田舎の、閉塞的な女子校で、自分の立ち位置に悩む少女たちのジュブナイル漫画でもある。
漫画の感傷表現がとてもいい。
・Avalon Alter ~Karma~ 幸福を求める百合アンソロジー
中でも空倉シキジ「かげろうのはな」がとても好きだった。
こういった遊女の物語にめっぽう弱い。連城三紀彦作品の好きなものも、水商売をやっている女性がテーマになっていることが多いかもしれない。
男性とは切り離されたところで、睦み合う美しさといったらない。
最近は多様性のおかげで男がBLを読んでいても、女が百合を読んでいても大きく騒ぎ立てられることはなくなった。いい時代になったと思う。
オメガバースとかはよく分かっていないからいずれはそちらも読んでみたい。おすすめのBL・百合があったらぜひ教えてください。
4、最後に
本当は、好きな映画とか服とかも載せようと思ったのだが、結構長くなってしまったので終わる。
自己紹介らしくできていないが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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