男友達を連れてレズ風俗に行った⑤
鬱病でバイセクシャルな私は大好きなユキちゃんとついに同じベッドで一晩寝ちゃった!私がマイケル氏に垂れ流しているタイムラインは大荒れ!ユキちゃんに犯されたい……!禁断の欲望、そこに交錯するマイケル氏のレズプレイ鑑賞欲!いったいどうなっちゃうの~!?
「レズ風俗 男も見れる」
「レズ風俗 鑑賞」
「レズ風俗 コース」
26歳OLが会社の昼休みに検索しているとは思えない単語の羅列。
午前中に急ぎの仕事が名指しで飛び込んできたのは計算外だった。遅めに入った昼休みをめいっぱい使って知らない世界に足を踏み入れて行く。
調べていくうち、キャストと私のプレイを男性がお触りなしで鑑賞できる「カップルコース」なるプランがあることが分かった。
午後からの燃料、アイスコーヒーLを追加注文しながら、「カップルコース」のスクリーンショットをマイケル氏に送信しておく。
「今度やろうね♡」と精一杯おどけながら。
ユキちゃんに犯されたい。それは紛れもない事実である。
ただ、やはり私はユキちゃんに「へんな好意」をさらけ出すことはできない。苦肉の策として辿り着いたのがレズ風俗だった。
ユキちゃんによく似たアイドル顔で小柄な女の子にばちこり攻めてもらって、マイケル氏に見られながら完全敗北しちゃう♡♡
名づけて「マイケル監修♡アイドル彼女に大敗北♡♡大作戦」である。
小心者ゆえ、1日空けてから再びマイケル氏に問うてみた。
「あれ、本当にやりません……?」
「やりましょう。」
マイケル氏は昔サークルで流行った内輪ノリともつかぬギリギリ変な口調で快諾してくれた。
まさか快諾してくれるとは思わなかったが。
そこからはとんとん拍子に事が進む。
来週日曜日、14時からこんな子を指名しよう。13時にホテルに集合して全裸待機しよう。
その日の午前の分のコーヒーを飲み切る前に、大体のことが決まってしまった。
「人生初の事が起ころうとしている。」
そう言ってマイケル氏は楽しみが隠しきれない様子だ。
余談だがマイケル氏の文語体には必ず「。」がつく。
「草」に「。」がつきはじめたときは皆びっくりして彼を「草マルおじさん」と呼んだものだ。草。
とにかく、私とマイケル氏の4日後には間違いなく、人生初の事が起ころうとしていた。
「マイケル監修♡アイドル彼女に大敗北♡♡大作戦」まであと4日。