El Camino de Santiago【番外編】
GainとかLossとか、どうでもいいなとなった話。
「ああ、あと何キロか、ペース上げるかぁ」
「今時点で、何キロだからちょっと遅いなぁ。カフェで休みたいけど我慢しとくか」
「今日は早めに着きそうだ。ここからのんびり行こう」
など、無意識に考えてしまっている自分がいる。
色んな計算が頭に走る。
早いとか遅いとか、昨日より疲労がどうのこうのとか、そこんところって、基準点を勝手に作ってるのも自分やし、それを基準に一喜一憂してるのも自分。
自由に歩いてるだけなのに、何を勝手に自分で大変にしているのだろう。
進捗を測れるもの(及第点がわかるもの)があると、たしかに、それを基に安心できる側面もある。
が、それを目指してGainがあったりLossがあったりするたびに、評価がくだされてしまう。
全く無駄である。
その評価を下してるのも自分なのでやめてしまえばよい。
ただ楽しく歩いてりゃいいのに何してるんだ?
適当にいけよ。
そう不意に思って、馬鹿らしくなった。
着く時間が何時になったって、
多少荷物の積み下ろしが面倒になったって、
休みたい時に休んで、飯食いたい時に飯食って、写真撮りたい時に写真撮ろう。
そんなことを思うやいなや、ちょっとだけ、カメラをバックパックから取り出して写真を撮った日。
自分が勝手に作り出した物語なんやから、勝手にやりゃあええ。
11月18日。ヒホンという街。
これだから歩くのはやめられない。
後半にかけてダレそうになったが、まだまだ歩ける気がした日。
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