すぐそこにある退路でなく一筋の活路を見出したから生き抜いた
~生きた証、そして今も生き抜く背中を追って4)~
おはようございます
生命という器の中にある命その命を生き抜き
そしてよりよく死ぬことを考えるとある看護師です。
人にはそれぞれの生きた証がある。
そのかけがえのない生きた証をもっと皆で
分かち合いたい。そう思って
その生きた証を記すことを今続けています。
8月に腰塚勇人先生
『命の授業』腰塚勇人オフィシャルサイト (inochi-jyugyo.com)
との御縁で出会った
内尾英嗣さんです。Facebook
今日はその『内尾様生きた証』第4回目となります。
1)継続したリハビリで復職へ。
内尾さんは、強い『歩く、絶対に歩ける』その信念をもって
リハビリを続けました
目標は『働いていた会社に通えるようになりたい。』
その目標に向かって細かく、シミュレーションして
リハビリし、
通勤のために必要な動作ひとつひとつを
確認し、練習して
復職することになります。
内尾さんは300人ほどを束ねる
マネージャーでした。
そして内尾さんは、髄膜腫に罹患する前は
スポーツを愛し
社会人になっても、休日には
バスケットボールのシニア全国大会の試合に出るような
スポーツマンだった。
動けることは当たり前。
いや、高いパフォーマンスを誇っていた
それが今までの自分。
会社に復職する前に、だいぶ覚悟はしていた。
しかし
今までの自分と違う、
できていたことができない自分に
自分で覚悟していたとはいえ、
心が苦しくなる。
打ちのめされる気持ちもあった。
歩けるとはいっても、
仕事の現場に入り
今までのように指揮することができなかった。
任されるのは
現場には出れないので、
事務所での電話対応、書類の作成等、
執務業務がメインの仕事になりました。
その葛藤と、申し訳無さで
苦しみ、無力感、くやしさの日々。
そんな中で、
内尾さん自身も、心の中で、
『ちゃんと歩けないので、以前のようなマネージメン
ト業務が出来ないのは仕方ない』
そう自分で自分を、
なんとか言い聞かせていた。
本当の気持ちは、現場で働きたい。
そう思っていた。
でも
『歩けないということは、
迷惑をかけるということ』
その観念が頭をもたげた。
それでも、
何か手立てがないだろうか
内尾さんは退路をみつめるだけでなく
あきらめなかった
闇のなか、活路を見出そうと行動するのです。
2)障害を携えた自分だからこそできる仕事を目指して。
内尾さんは、復職して数か月は
『歩けないということは、今までのようには
できない。それはしょうがない』
そう思ってましたが
徐々に
発想を変えていくのでした。
『歩けない自分だからこそ
できうることがあるのではないか』
歩けないからできない(退路)
から
歩けないからこそできることがある(活路)へ
退路を見つめる発想から
活路を見出す視点へ自分の心の姿勢を変えました。
そして、そのとき内尾さんは56歳。
転職自体が厳しい、
さらに今の会社に居続けることで得られる
安定もあったに違いない。
ですが内尾さんは自らの
本当の心の声に従い
転職活動をしていくのです。
~全く歩けず、リハビリをし乗り越えた
自らだからこそ
できうる仕事はないだろうか
その障害を携えた自らだからこそ、
できる管理職としての仕事
それがあるのではないか
障害者の気持ちがわかる
現場管理の仕事がしたい!~
自分の力で自分で、
紹介でもなく
活路を見出す。
そう決めて
そして、障害者の方へ向けての
転職サイトを探して
転職活動をしました。
~年齢もあるだろうしなかなか
うまくいかない~
そう思い、宝くじがあたるような気持ちで
待っていたところ
見事、障害がありながら
転職することができたのでした。
障害者が働く工場の管理者として。
3)退路を探すな、活路を探せ。
〜退路を探すな、活路を探せ〜
これは内尾さんの中で言い聞かせ、人生を生き抜く
道しるべとなった言葉だそうです。
障害をもって復帰した時
『歩けないのだから今までの仕事ができないのは
しょうがない』
そう思ったままでそのままあきらめていたら
今の内尾さんはいらっしゃらなかった。
内尾さんは自分の正直な奥底の声を聴いた。
『障害があってもできることはあるし
今までのやってきた生きてきたキャリアを
活かしたい』
そして活路を暗闇にも見える中で見出した。
立ちはだかる障害の壁
年齢の壁
転職したとしても
また同じようにマネージャーのようには
いかないかもしれない。
そのリスクを引き受けて
行動した。
そしたら思いがけず
自分がこんな仕事がしたいと思う場
~障害者の気持ちがわかる
現場管理の仕事がしたい!~
それが叶った。
出逢うことができた。
仕事をしながら、
自分がもっと、仕事に支障なく
生活がしやすく歩ける工夫も
探しながら
転職する場も探した。
一見、障害もあり、56歳であり
人によっては退路だけをみつめて
転職は無理。
そう思ってしまうかもしれない。
そこを何かできうることはないか探し
そして見出した。
活路を見出した
仕事上での志を見出した
『自分だからできうること
障害者の気持ちがわかる
現場管理の仕事を』
その想いと、生きる姿勢が
職場を引き寄せて
出逢うことができた。
もし出逢わなかったとしても
自らの心の声を聴いて
行動したこと
それはきっと内尾さんの
心の中に、刻まれ、
一つの生きた証となり
そしてそれが生きる礎へつながったと思うのです。
もうだめだ、無理だ
そう思うときは、誰しもあります。
そのとき、
これ以上、迷惑をかけてしまうから。
私には無理だった。
そう想ったり、もしくは無理やり思い込んで
決めてしまう。
退路だけをみてしまうときがある。
ですが
そんなときこそ
胸に手をあてて
『私は、僕は、本当はどうしたいのか。』
それを聴いてください。
もしくは、真っ暗な闇の中で混乱するときは
人に話を聴いてもらってもいい。
自分が、この人ならと
託せる、信じられる誰かがいたら。
大丈夫
本当は、超えられない壁はないのかもしれない。
どんな形であれ、その壁にぶち当たることを経験し
そして命を燃やして
その生きた証を誰かにみせて
誰かのために、そしてもちろん
自分自身のために
その人生の壁がある。
そこであなたがその壁に対し
退路だけでなく
必死で活路を見出したこと
それが誰かのメッセージとなり
誰かの生きる支えとなり
そして自分の生き抜く道となる。
だから
~退路をみつめ呆然とするのでなく
是非、顔を少しでも上げて
活路を見出してほしい~
見出せなかったら、傍らにいる
この人なら大丈夫、そんな人に
思い切って自分の今を語ってみてほしい。
語る中で
もう奥底で自らが決めている答えを
見出すこともできるから。
それができない。周りにだれもいない。
そんなときは、ぜひ、
深呼吸して
そっと聞いてください、何度も日々。
『本当は私は、僕は、どうしていきたいんだろう。』
その心の奥底の声が聴けるように
祈っております。
そして、家庭、
仕事をする場、
地域、社会の中で
退路に立たされている方、その方が、
心の奥底の声を
その方自身が見いだせるように
そんな聴く場を
心の安心の場を作れるように
祈っております。
そう、内尾さんの背中を追って本当に、想います。
それぞれが、それぞれの役割の中で
退路から活路を見出す道を共に見つけ
そして時に心の声を表出する場をつくり
お互いが支えあえるよう、
私自身もそうできうるよう行動していきたい。
今日は、内尾さんの生きた証、そして今も生き抜いている
背中を追う中で
客観的にみてもつらい、苦しい立場、
無理かもしれない、そんなときに
そのまま退路だけをみつめるのでなく
そこからどう活路を見出していくか
そこの奇跡を記しました。
~今日もあなたが、
日々の中で、自分の本当の心の声を聴き
その心の声に従い、
明るく、工夫し、
助けを借りて
活路を見出すことを祈ってます。~
今日のあなたの生きている命に感謝して
そして私の生きている命に感謝して
いってきます。
そしてあなたも
いってらっしゃいませ