俺の人生を照らし、進む道を示してくれる一筋の光/Erika Ikuta Tour 2024 “capriccioso”大阪公演感想
かろうじて人生の荒波を乗り越え、生田絵梨花のソロコンサートに行ってきた。
大阪中之島・フェスティバルホールの舞台に立つ生田絵梨花を肉眼で捉えるのはコロナ禍直前の「キレイ〜神様と待ち合わせした女〜」大阪公演以来である。
グループ卒業以降もこまめに音楽ライブを開催しファンと触れ合う機会を大事にしてきた生田絵梨花が、待望のソロデビューアルバムを引っ提げて開催する全国ツアー。
Zeppの狭いライブハウスでギッチギチになりながら観ていたあの頃から、わずか2年でフェスティバルホールという大規模の会場でのライブが可能になるとは、周囲のスタッフの尽力もさることながら彼女自身の持つポテンシャルの高さを改めて感じさせる。
セットリストはアルバム収録曲や映画「ウィッシュ」の楽曲などいわゆる持ち歌を軸に、夏のフェスを思わせたりアイドル時代を彷彿とさせるカバー曲もふんだんに盛り込み、ファンが見たいものは何か、ファンが求めるものは何かを追求したサービス精神溢れるものになっている。
MCでは「もうアイドル卒業したくせに〜」と自虐しつつも、全力でアイドルを体現する彼女の姿に、思わず感涙しそうになった。
あぁ、いつも彼女はそうだった。あの頃から何も変わらない。
ファンになって8年、初めて出会った頃からずっと、彼女は俺の人生の最悪な時期に現れては、一筋の光を示し「希望」としてそこに君臨してくれる。
今まで何度も俺は彼女に救われた。
今回だって、もしライブのチケットが取れていなかったら自分は命を投げ出していたかもしれない。
それを繋ぎ止めてくれたのはいつも彼女だ。
グループを卒業しても、活躍の場を映画やドラマに移そうとも、生田絵梨花はいつだって「スター」として、「アイドル」として絶対的な光をもたらしてくれる。
今回のライブは改めて「生田絵梨花の持つ底力」を見せつけられるものだった。
大丈夫だ、まだ彼女が輝いていてくれる。
まだ自分に「楽しい」と思える心が残っている。
だから明日からも、なんとか生きていける。
いつか、今のクソみたいな生活を過去の笑い話として彼女に話せるように。
「いや〜あの頃は大変だったけど、いくちゃんがいたから頑張れたんだよね」と言えるように。
俺はまだ、しがみついてもがいてやる。